この話から劇中時間が毎回前後します。
あと、直接的なシーンはありませんが、最後ちょっとそういう言葉出てくるのでR-15です。
「千恵利〜 トリックオアトリート!!」
「は?お菓子なんて持ってませんけど?」
「ンフフ〜♡千恵利は、悪い子だねェ♡イ・タ・ズ・ラしちゃおうかなァ〜♡」
「ギャアアアアアアアッッ!?」(ガバッ)
「ゆ、夢か…」
「千恵利、どうした!?すごい声がしたが…」
「怖い夢を見ました…」
「怖い夢…??私にいってくれれば何かするぞ!!してほしいことはないか?」
「貴方に言うと、正夢になりそうだから嫌です!!」
(ガーンッッ!!)
「エプロンなんてしてどうしたんです?それに、なんかいい匂いが…」
「今日は、ハロウィンだからな!!貰いにくるガキどものためにお菓子を作ったのだ!!」
「…ガキどもって…ってか料理できたんですね」
「私は、料理は得意だぞ!!」
「貴族なのに?」
「今は、貴族でも料理をする時代だ。それに、魔族はそんなこと気にせん」
「何作ったんです?」
「ミニパンプキンパイだ」
「味見してみてもいいです?」
「どぞどぞ」
「…うわっ!!…美味し…っっ!!まともなの作れるんだ…」
「まともなのとは、失敬な!!料理得意だって言っただろう」
「いや…吸血鬼の味覚ってなんか違うのかと…ごめんなさい」
「わかれば、よろしい。…というわけで千恵利コレ、着て」
「は??シスター服??」
「ソレ着て一緒にお菓子配ろう!!」
「嫌ですよ!?」
(結局、着させられましたー…)
(近所の子供たちが来ました。)
「トリックオアトリートー!!」
「おお!!いらっしゃい!!」
「ハイ、コレ、お菓子だぞ。気を付けて帰るようにな。」
「おじさん、仮装、上手いね~!本物の吸血鬼みたい〜」
「私は、『おじさん』じゃなくて『お兄さん』だ!!」
「何歳なの?」
「さ…35歳…」
「それもう『おじさん』入ってない??」
「くっ…29歳くらいにしておけば良かったか…っっ」
「月光さん、若くてカッコいいですけど、20代には見えませんよ?」
「お姉さんは??このおじさんの彼女??」
「あ…彼女っていうか…」
「この人は、お兄さんの『奥さん』だ!!」
「ヘ!?お姉さん、このおじさんの奥さんなの!?おじさん、ロリコンなの!?」
「失礼な!?ちゃんと、成人してるから!!」
「成人してたとしてもおじさんが年齢不詳すぎて犯罪臭する〜… ところで、おじさん、それってヅラ?」
「年齢不詳なら、ちゃんと『お兄さん』と呼べ!!あと、これは、地毛だ!!」
「じゃあ、若白髪!?」
「アホ!!これは、生まれつきだ!!」
「…そういえばこのお菓子、売ってるのと違う〜…お姉さんが作ったの??」
「それは、『お兄さん』が作ったんだ。よく味わって食べろよ」
「おじさんが??おじさん、料理、下手そうだから楽しみに食べるね〜」
「失礼な!!料理、上手いわ!!ほら、菓子貰ったならさっさと帰れ!!」
「ハーイ、バイバイ、おじさん、お姉さん」
「むぅ…これだから子供は、苦手だ。何を言われるかどうかわからん。」
「でも、頑張ってたじゃないですか。それに、好かれてましたし。」
「…アレ、好かれてるっていうのか…??」
(配り終えました)
「お疲れ様〜」
「お疲れ様です」
「打ち上げも兼ねてウイスキー開けちゃおう」
「お酒、好きなんですか??」
「うん、ちょ~お、好き♡千恵利も飲も〜」
「ハーイ」
(数分後ー…)
(完全に酔い潰れたな…)
「ンヘヘ、千恵利〜♡」
「そういえば、何で、私にシスターの格好させたんです?」
「なんかね~、堕ちてくっていうのかな~、シスタぁが徐々に穢れていくさまがいいんだお〜♡」
「エロ同人ですか?」
「…エロバージン??」
「どんな聞き間違いですか」
「らってぇ〜 処女の血って美味しいんらもぉ〜ん♡」
「あ、そういえば、千恵利って処女れしょ〜?」
「え!?私くらい男性経験の一つや2つ…」
「ホントにぃ〜??」(ニヤニヤ)
「…ごめんなさい。嘘つきました。経験などございません」
「やっぱり〜!!」
「らから、千恵利の血って美味しいんらねぇ〜」
「ハッ!!とゆーことは!?千恵利が処女じゃなくなったら千恵利の血って美味しくなくなっちゃうの~!?え〜ん、それは、嫌だ~!!でも、いつかは千恵利としてみたいし…ウッウッウッ…」
(何を言ってるんだ…この人は…)
(…翌日ー…)
「クッ 頭が痛い…」
「二日酔いですか?ちなみに昨日どこまで覚えてるんです?」
「酒を飲んでからほとんど記憶がない…」
(良かった…これなら私が処女だってことも覚えてないかな…)
「あ、でも…」
「千恵利が処女だってことは、ちゃんと覚えてるぞ!!」
「やっぱ、アホなの!?コイツ!?」