本日はMRらしい記事を、、、、






昨日からエーザイとバイオジェンが共同開発した認知症の薬剤について思うことを書きます。






みんな期待しすぎなのでは?






確かに、アルツハイマーの原因の一つではないかと言われているアミロイドβを直接減らす薬というのはとっても画期的!







ただ、この業界にいて、2021年1月に日本に申請をあげていたという割にはその時点でザワザワと騒がれなかったのは何故なのか、、、、







私が知らなかっただけだということもありますが、、、、、







コロナ禍で業界の人と雑談をすることがあまりなく、家事育児で業界情報を仕入れる時間もないことを言い訳させてください。







たぶん、業界人に期待の新薬だ!と思われていない理由は、、、







①作用機序は画期的だが、第3相臨床試験の結果がいまいちのご様子

(FDAの承認は降りたが、追加試験で条件がクリアできなければ認可を取り消す可能性あり)






②抗体医薬品のため、薬価が高い。

月1本打つ注射薬だそうだがアメリカでは年間で600万ほどになるらしい。







この2つの理由をあわせると、、







日本は高額医療費を補助してくれる制度がある為、治療薬を使えそうな患者さんは多いと思うが、国内の認知症の患者が相当数使用したら、医療費の国費負担額の上昇は免れない。改善効果に少し疑問符がつく薬に国はどこまで投資するか、、、








エーザイのCEOさんも会見でやんわりその辺訴えてますね、、、







もしかしてこの流れはエーザイのメディア戦略かもしれません。



 




今後、エーザイはどのように厚労省と交渉して、薬価や、適用条件なりを決めて行くのでしょうか。




  


それ次第でこの薬の明暗が分かれそうです。







エーザイさんと厚労省の当局との攻防になりそうですね。







個人的には、患者さんのメリットになり、他社も追随していって、市場が活性化して欲しいなぁとおもいます。







この業界、みんな疲弊してきてますからね〜。