「beiges 星を待つ」


beiges

星を待ちながら

随分と長いこと歩いた


beiges

もう海へは帰れない。


beiges

僕の手のひら足のひらに

僕を泳ぎやすくするための鰭は

もうない。


beiges

僕は

大事なものから失っていくようだ。


beiges

蒼い海の魚たちからすれば

遥か遠く旅立った


beiges

砂を噛むように

星を待つように

愛する僕たち


さらさらと交差しては

愛してばかりの僕たち























claris・雲の歌



walk in the sky あるいは ゆめのはなし。


 わたしのゆめ。

 ゆめはゆらゆら。


 ゆれたらあわ。

 あわのゆれ間に、


 あなたの夢を見た。


 「ずっと想っていたよ。」


 草原での告白は

 やさしい腕の中なかで


 「泣かないでいいよ・・・」


 温かな空には

 いつもの言葉。


 揺れる泡は

 瞬く夢の端


 描き続ける

 その夢に


 雲からの返事。



「雲・水・かき氷」


 かき氷を

空に投げたら


 いちごフレーバーの

みぞれの嵐。


 ざわざわと水滴を撒き散らしながら

みんなを涼しくしてあげよう。


 次回は「砂の歌」です!好ご期待!