事実誤認を指摘する。
統帥権を権力闘争の道具として最初に利用したのは政治である。
軍人が暴走したのではなく、党益のみを追求した政治屋が暴走を許す手段を軍人に見せたのだ。
なんか小難しく書いているが議論の入り口が間違っているのに導かれる答えになんの意味もない。
統帥権干犯問題の始まりは、ロンドン海軍軍縮条約の締結である。
当時の野党・政友会の鳩山一郎(あの鳩山由紀夫の祖父)と犬養毅が統帥権を利用して民政党の浜口内閣を倒そうとした事が全てである。
どこにも軍人の暴走はない。
あるのは権力闘争で勝つためなら形振り構わず節操がない政治屋達の権力欲だ。
政治家が軍人に付け入る隙を与えただけだ。
戦後もそうだが今も歴史の事実を直視せず正しい教訓を出さなかった。
直視すべき事実を軍人が暴走したことにしたのだ。
何故なら戦後軍事組織は解体させられ反論の機会がなかったから。
我々が正しい教訓を導き出せなかったツケは民主党政権となり、最悪のタイミングで大震災も来た。
政治屋が暴走した時、誰がどのようにコントロールするのか。
暴走するのは軍人だけではない。
政治家も、それより下劣な政治屋も暴走する時がある。
人間だもの
この本で話は統帥権干犯問題からいつの間にか陸軍の内部統制の問題にすり替わる。
なんかこの本は検討違いな事を真面目風に分析し牽強付会する見本市みたいな本だ。
どんなことにも理屈を付ける事が出来る事を示す本
ただし事実誤認を含む。
さらに話のすり替えも
間違い探しや自己の論理性を確認する問題集みたいな本
そうゆう意味においては有益な本
文字の学者の本とはこのような本なのだろう。
