4月28日、幕張メッセであった「超音楽祭 in ニコニコ超会議2024」に行ってきました。


出演者は出演順に、CANDY TUNE、宮本佳林、高嶺のなでしこ、+α/あるふぁきゅん。、FRUITS ZIPPERの5組で、お目当ては宮本佳林ちゃん。

メイン会場(1~8ホール)から移動してコンサート会場の9~11ホールに入った時には、トッパーのCANDY TUNEが最後の曲を歌っている最中でした。

 

宮本佳林ちゃんは、2番目の出演者として登場しました。黒を基調にチェックや千鳥格子の柄をあしらったミニのセパレーツ、レースのパフスリーブにチュールスカートといったポップなデザインは、佳林ちゃんがニコニコのステージに立つのにお似合いの衣装。SEに続く1曲目はキャッチーなシングル曲の「バンビーナ・バンビーノ」でライブが始まりました。
「ずっと夢だったニコニコ超会議のライブに出演できて、夢が叶いました」と挨拶した佳林ちゃん。ファンにはアニメ・ゲームなどの熱量のあるオタクとして知られ、今回の超会議でも前日の「超歌ってみた ステージ」にゲスト出演していた彼女だけに、それが自然な言葉として聞こえました。
「ここで、初披露の曲を歌うんですけど…、『ここで初披露?』って思ったでしょ。なんとカバーなんですよ」と切り出し、5月22日リリースの2ndアルバム『Spancall』に収録される曲だと説明して「DECO*27 さんの曲ということで、きっとここにいるみなさんは、この曲を知ってることでしょう」と言い、「ヴァンパイア!」と曲名をコールすると、会場から歓声が上がりました。
有名なボカロPの楽曲カバーで、実際に歌うのは難しいと思うのですが、クリアで可愛い声、圧倒的な歌唱力、正確なリズムとピッチで、とても魅力的に歌っていました。ハロプロ現役時代は「アイドルサイボーグ」と呼ばれた佳林ちゃんですが、「人間ボーカロイド」という言葉が頭に浮かんでしまうほどマッチしていて、このチョイスはピッタリではないかと思いました。
続く「パラレルハート」では、台詞で表現するAメロに、改めて演技の可能性を感じました。後半は、アップテンポの「若者ブランド」で会場のクラップを誘い、コールでファンが一緒に盛り上がれる「ソリスト・ダンス」で「アイドルらしさ」を見せてくれました。
最もふさわしい場での初披露となった「ヴァンパイア」を含め、5曲のセトリの中でこれからの様々な可能性を見せた今回のライブ。サブカルとの親和性もあり、「元Juice=Juiceの宮本佳林」からソロ歌手・宮本佳林への確かな歩みを感じさせるイベント出演だったと思います。

【宮本佳林 セットリスト】
SE
01.バンビーナ・バンビーノ
MC
02.ヴァンパイア(DECO*27 )
03.パラレルハート
04.若者ブランド
05.ソリスト・ダンス

 


3番目の出演者は、高嶺のなでしこ。HoneyWorksプロデュースのラストアイドルの流れを汲むグループというのが一般的な紹介になるのだと思いますが、私の場合、もともとの立脚点がハロヲタなので、元研修生の橋本桃呼ちゃんがいるグループとして応援しています。
桃呼ちゃんは1曲目の「美しく生きろ」の最後のフェイクを担当するなど、歌とダンスでキリッとしたパフォーマンスを見せていました。
2月にメジャーデビューし、5月から全国ツアーを開始する、まさに昇っていくグループの勢いを感じました。

4番目の+α/あるふぁきゅん。は初見でしたが、検索すると「歌ってみた」で登場して2014年にメジャーデビューしたシンガーとのこと。ニコニコの申し子ということでしょうか、さすがネットの歌姫として出てきた人らしく、歌が上手くて、曲も胸に響いて良かったです。
5番目のFRUITS ZIPPERはブレることなく全開の「可愛さ」を見せて、トリに相応しい楽しいステージでした。これも時代のコンテンツ。

【CANDY TUNE セットリスト】
01.キス・ミー・パティシエ
02.必殺あざとポーズ
03.Hanamaru
04.倍倍FIGHT!

【高嶺のなでしこ セットリスト】
SE
01.美しく生きろ
02.決戦スピリット
MC(自己紹介)
03.可愛くてごめん
04.初恋のひと。
05.ファンサ

 

【FRUITS ZIPPER セットリスト】

SE

01.ぴゅあいんざわーるど!

02.完璧主義で☆

MC

03.NEW KAWAII

‎04.Re→TRY & FLY

05.ハピチョコ

06.わたしの一番かわいいところ