9月2日、TACHIKAWA STAGE GARDENであった「Hello! Project 2023 Summer CITY CIRCUIT つばきファクトリー CONCERT TOUR ~シュンカン~ アンコール」に行ってきました。


ハロプロの今年の夏ツアーは、春ツアーのアンコール公演ですが、その間に各グループともいろいろ変化があったので、それを見る楽しみがありました。私自身はフェス三昧の夏だったので、千秋楽の9月2日と3日が最初で最後の夏ツアー参加でした。

SEに続いて「サマー・チャレンジャー」で始まったコンサート序盤は、爽やかで可愛いナンバーが続きました。新沼希空ちゃんが回し役の最初のMCで、リーダーの山岸理子ちゃんが「今日はみなさんと一緒に、素敵な最後の夏の思い出を作りたいと思いますので、頑張ります」と意気込みを語り、「今日しかないこのステージ、最後まで楽しんでくださいね」と述べて次のブロックへ。
春ツアー(4月)のセトリとの違いは、1曲目が「七分咲きのつづき」から「サマー・チャレンジャー」に変わり、「七分咲きのつづき」はMC明けのブロックへ(春は「ふわり、恋時計」、以下同じ)。このブロックは「私がオバさんになっても」(「春恋歌」)、「ナインティーンの蜃気楼」(「ハナモヨウ」)が入っていました。セトリの後半では「弱さじゃないよ、恋は」(「独り占め」)、「今夜だけ浮かれたかった」(「涙のヒロイン降板劇」)への変更もあり、全体的に春の淡い切なさから、夏の元気な爽やかさへと季節に合わせた選曲に変更されていました。
小野田紗栞ちゃんがMCで「みんな、この衣装好きでしょ?」と言っていましたが、衣装も「お人形さんみたい」(谷本安美ちゃん)で可愛いツアーでした。

「シュンカン」は、春ツアーが浅倉樹々ちゃん卒業後に始まり、秋ツアーを最後に山岸理子ちゃんが卒業するという、つばきファクトリーにとって節目の時期にあたり、しかも、圧倒的な歌唱メンで、メンバーの中でも存在感のある岸本ゆめのちゃんが欠席している中でのツアーになりました。
そうした中で、歌唱面で前に出て来た感があるのが、豫風瑠乃ちゃん。プロフェッショナルを感じさせるきしもんの歌唱とは全く違いますが、十分に上手くて「これもあり!」だと思わせます。この日は髪型やメイクが大人っぽい…というより、少女が背伸びをして大人っぽく見せようとしている感がありましたが、この年頃の女の子らしくて微笑ましいと感じました。
八木栞ちゃんの少女から大人に成長する直前の儚げな感じ、同時にフツーの女の子がアイドルになっていく移ろいが表情に見えて素晴らしい。まさに「今しか見られない」魅力があると思います。本人公認(発?)のコールが「ヤギシオリ」になっているそうで、それも彼女っぽいと思いました。つばき現場の事情に疎いのでファン仲間に聞くまで知らず、ライブ中は驚きましたが…。
河西結心ちゃんもアイドルになっていく変化が魅力的に見えました。加入前の経歴もあり、最初からポテンシャルが期待されていたメンバーですが、アイドル的な可愛い表現も上手くなって「甘さ」が加わった良さを感じました。
福田真琳ちゃんは可愛くて、ずっと見ていても飽きない(つばきの推しなので…笑)。彼女の魅力は垣間見えるクレバーなところと、あざといまでに可愛いところのバランスでしょうか。表情も硬さがとれて、しなやかなパフォーマンスをセンターで見る時間も増えて来た感じがします。「純情cm(センチメートル)」の「告白しても、いいですか?」は最高でした。
とにかく、4人それぞれに輝いて眩しいぐらいで、リトキャメの成長と躍進が楽しめたコンサートでした。今後もその存在は大きくなっていくと思います。

中盤のMCは、この夏の思い出について。
「ツアーで言えば、Zepp Shinjukuが思い出」という山岸理子ちゃん。「帰省した時に、小樽の花火大会に行った」と谷本安美ちゃん、福田真琳ちゃんが「見たかった映画を全部見た」、小野瑞歩ちゃんが「この夏は、海や湖に行って楽しかった」と言う中で、「コロナで40度の熱出てました」と小野田紗栞ちゃん。
「このツアーで栞と顔を見せ合うところがあるので、どういう顔をするのか予想して、同じ顔するようにしてた」と言う河西結心ちゃん。「今日の最後のチェイサー(はける時のポーズ)で理子と何しようかと考えてる」と新沼希空ちゃんが言うと、ミュージカルで見たハートのポーズを伝授する八木栞ちゃん。豫風瑠乃ちゃんは、大阪にたくさん帰れたとのこと。
グループ全員の夏の思い出が「灼熱!」。そして「今日までが夏ということで、この後も楽しみましょう」と希空ちゃんがまとめました。

コンサート後半の楽曲では、「アドレナリン・ダメ」がライブの盛り上げ曲として「育ってきた」感じです。最後のMCで秋山眞緒ちゃんが「これまでは皆さんと一緒に歌う曲がなかったけど、これから皆さんと楽しめる曲が増えていったらと思います」と言っていましたが、「ダメ!」コールや、Dメロでの8人連続の名前コールはとても上がるので、これからライブ定番の爆上り曲になりそうな予感です。

最後のMCでは一人ひとり感想を述べ、山岸理子ちゃんが「今日で夏ツアーは最後だけど、秋ツアーもあるし…、会える機会があるので私達に会いに来てくださいと。夏のツアーとっても楽しかったです」とまとめました。
また、新曲の「でも…いいよ」のMVがこの日の21時に解禁されるとの告知がありました。つばきが表現してきた切なさや儚さを突き詰めて結晶にしたような、しっとりしたナンバーで、とにかく映像が美しいMVです。これまでも、つばきの楽曲の良さは折り紙つきでしたが、今回の3曲も良曲揃いになりそうです。

 

最後の曲も「君と僕の絆」(春は「ふりさけみれば」)に変わりました。浅倉樹々ちゃんの卒業に合わせて作られた楽曲ですが、今回はその中心に山岸理子ちゃんがいて、卒業の近さを感じさせます。アンジュルムの「交差点」のように卒業するメンバーを送る曲になっていくのでしょうか。歌詞も曲調もピッタリなので、それも良いなと思いました。

そして、卒業を控えたりこりこは、見る度に綺麗になっています。



セットリスト
SE
01.サマー・チャレンジャー
02.スキップ・スキップ・スキップ
03.うるわしのカメリア
MC
04.七分咲きのつづき
05.私がオバさんになっても
06.ナインティーンの蜃気楼
07.純情cm(センチメートル)
08.三回目のデート神話
MC
*メドレー
 09.恋のUFOキャッチャー×アイドル天職音頭
 10.断捨ISM
 11.だからなんなんだ!×断捨ISM/小野田、秋山、河西、福田
12.約束・連絡・記念日/山岸、新沼、谷本、小野、八木、豫風
13.弱さじゃないよ、恋は
MC
14.マサユメ
15.間違いじゃない 泣いたりしない
16.今夜だけ浮かれたかった
17.アドレナリン・ダメ
18.愛は今、愛を求めてる
MC(一人ずつ感想)
19.君と僕の絆