4月30日、千葉市蘇我スポーツ公園であった「JAPAN JAM 2023」に行ってきました。

この日は、メインステージの一つSKY STAGEにアンジュルム、モーニング娘。’23、鈴木愛理の3組が出演する「ハロプロ・デー」と言っても良いタイムテーブルでした。

アンジュルムは、この日のSKY STAGEにトップバッターとして出演しました。

フェスのスタートに当たって、主催のロッキング・オン社長渋谷陽一さんがステージに登場し、「ほぼコロナ前の形に戻ってきました。これからもフェスを守っていきたいと思います。いろいろ変えて、できるだけ快適なフェス空間を作ったので、十二分に楽しんで欲しいと思います」と挨拶しました。続いて、アンジュルムを紹介して「記憶にあるのは2019年の夏。暑かったので、若い女の子なので大丈夫かなと心配していたら全然タフで、これからもうひとステージやるかという感じだった」とエピソードを披露。「モーニング娘。前説オジサンとして新しいキャリアを得たんだけど、ついにアンジュルムの前説もできることになって、そろそろアップフロントに給料をもらわないと」と笑いを誘った後、「コールアンドレスポンスを初めて受けるメンバーもいます。どれぐらい高揚するのか教えてあげてください」と述べ、「竹内朱莉、ラストフェスです!」と紹介してアンジュルムを呼び込みました。

 

SEに乗って登場したメンバー、声出しが完全解禁となった観客の大歓声に迎えられ、たけちゃんが感極まって、手で涙を抑えるようにして一歩下がって後ろを向きました。その様子を見て、スマイレージ・アンジュルムでの彼女の歳月、コロナで完全なステージができなかった歳月を思い、グッときました。

ライブの一曲目は、最新アルバム「BIG LOVE」に収録されているロックなナンバー「ぶっ壊したい」から始まりました。イントロから「オイ!オイ!」のコールがステージを盛り上げます。

続く「出すぎた杭は打たれない」で「JAPAN JAM 声出していくよ!」と観客を煽るたけちゃん、アンジュルム最速のBPMが会場をアツくします。「次々続々」に歓声が上がり、会場一体でコール、クラップ、カウントダウンで盛り上がりました。もちろん「たーけ!」のコールも。

晴れのJ・フェスのステージで、いつもにも増して美しく可愛いメンバーたちが楽しそうに、カッコ良くパフォーマンスする姿に心が躍ります。前日のコンサートでは体調不良でパフォーマンスを制限していた上國料萌衣ちゃんですが、元気に歌って踊り、ビジョンに映し出されたの美しさも完璧でした。

MCで「盛り上がってますか!」と全力で尋ねるたけちゃんに、観客の声援を浴びて「サイコーですね」「ヤバい」「すごい、すご過ぎる」と口々に言うメンバー。たけちゃんが「この景色を夢見ていたので、この空間を作れていることがうれしいです。さすがに感極まっちまったぜ、そりゃ泣くだろ、最後だぜ」と言い、「後ろの方も人が集まってきましたね」とかみこちゃんが言うと「今からスゴイ曲いっぱいやりま~す!」と声をかけ、さらに観客を煽って後半になだれ込みました。「赤いイヤホン」「マナーモード」とカッコいいパフォーマンスでアンジュルムの魅力を見せつけます。

開場時間の少し前には強い雨が降っていた蘇我で、その後も時折雨が降るぐずついた天気が夕方まで続いたのですが、アンジュルムのステージの途中からは日がさしきて、天気まで味方につけたように感じました。

ラストスパートは鉄板曲の「46億年LOVE」でボルテージを一気に上げ、ノリの良いスカビートが明るく楽しい「愛すべきべき Human Life」では「アンジュ、アンジュ!」の声出しでステージの盛り上がりも最高潮に。

最後は「大器晩成」。「これで完全燃焼しちゃって!」と煽るたけちゃん、松本わかなちゃんの落ちサビに歓声を送り、ずっと聞きたかった、歌いたかった大合唱でステージを締めくくりました。

コールと歓声が戻ってきたステージに最強のセトリとパフォーマンス。終わった瞬間の感想が「感動!楽しい!スゴい!」しか出てこなかった最高のライブでした。

 

午後のステージ、グループの思いが詰まったBLUE ENCOUNTのステージを挟んだ後、小雨がぱらつく中でモーニング娘。’23が登場しました。

バラの花をあしらった華やかで可愛い衣装は、娘。がトップアイドルとしてJ・フェスのステージに立っていることを実感させます。ビジョンに映し出されるメンバーも、みんな完璧に可愛くて、私の周囲でも女性ファンの集団が「可愛い!」を連発していました。推しの北川莉央ちゃんも可愛かったし、重要な歌割が回って来ることも多くなった印象です。

1曲目の「リゾナントブルー」が始まると、会場から歓声が上がりました。スキルを磨いてパフォーマンスのレベルの高さで勝負したプラチナ期を象徴するナンバーで、カッコ良くライブが始まりました。続く「Ambitious!野心的でいいじゃん」で、会場がさらに盛り上がります。

「シャボン玉」では、冒頭の譜久村聖ちゃんが引き継いだ歌割りで「愛する人は…」と歌うと、ファンが「聖だけ~!」とかぶせる掛け声。これまでコロナ禍でできなかった分、ひときわ大きな声が響き、声出しが戻ってきたのを実感します。「青春Night」では、「Yeahと言うから Yeahと言え Say Yeah!(Yeah)」のコールアンドレスポンスが会場に響きました。

「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」「Happy birthday to Me!」に続いて、「わがまま 気のまま 愛のジョーク」では、コロナ後初めてクラップではなく全力で「愛されたい!」のコールができました。これも待ちに待った瞬間です。

「One・Two・Three」で始まったマッシュアップメドレーは、「そうだ!We're ALIVE」「Help me!!」「恋愛ハンター」「恋愛レボリューション21」のupdatedバージョンを複雑に組み合わせた2017年のツアーのもの。テクニカルなパフォーマンスは、野外ステージで見ると、当時とはまた少し違った印象を持ちました。

そして、最後の曲は「涙ッチ」。ビジョンに歌詞が映し出され、曲の最後「ガキの頃みたくまっすぐに 泣いて 笑って たくさん食べて…」の大合唱で締めくくったのも感動的でした。声出し解禁を象徴するエンディングだったと思います。

アンジュや愛理ちゃんのステージでもそうでしたが、終わった後にヲタがやる「娘。サイコー!」コールも復活しました。

華やかで、可愛くて、それでいてパワフルでアツい。「この曲、キタッ!」となることが何度もあって、モーニング娘。の存在感を見せたライブでした。

 

鈴木愛理ちゃんのステージは、夕暮れが迫る時間帯。優先エリアを確保できていたので、少し前に入って、愛理バンドがサウンドチェックするのを見ていました。メンバーがスマホで会場の様子を撮影し、観客もそれに応えて手を振ったりポーズをとったり、拍手したりするのが、また楽しい。

そして、いよいよ愛理ちゃんのライブが始まりました。真っ赤な衣装で登場した愛理ちゃんが拍手と歓声に迎えられます。

1曲目は「DADDY! DADDY! DO!」から始まりました。アニメ「かぐや様は告らせたい」のオープニング曲として鈴木雅之さんとのデュオで大ヒットしたナンバーは、ファン以外の人も聴衆になるJ・フェスの初メインステージにふさわしい選曲だと思いました。湧き起こる歓声を聞いて、ニコッと目を細める表情も可愛い。

「rescue」では歌い出しの「今すぐ会いたいよ」の歌詞を変えて「会いたかったよ〜!」と叫んで喜びを表現し、「その声を聞かせて!」の歌詞で観客を煽ります。愛理ちゃんのライブも、久しぶりの声出し解禁。

「ハロプロ25周年、私も20周年。記念なので、後輩を呼んでもよいですか?」と述べ、ここから、モーニング娘。’23とアンジュルムのメンバーも参加するブロックになりました。

最初に「私のソロ曲で、ダンスで最も信頼している後輩たちに参加してもらいます」と言い、呼び込まれたのは、石田亜佑美ちゃんと佐々木莉佳子ちゃん。「break it down」を踊る3人のカッコ良さとともに、愛理ちゃんと一緒にステージに立つあゆみんと利佳子ちゃんが心から楽しそうに踊っているのが印象的でした。

次に披露した「空は二度燃える」は夕暮れが近づく中、野外ステージによく似合って、とてもカッコ良かった。優先エリアにいるとわからなかったのですが、後でヲタ仲間の話を聞いたり、ネットの感想を見ていると空が夕焼けに染まる中、ペンライトもキラキラして、とても素敵な光景だったようです。

℃-uteとBuono!の楽曲をパフォーマンスするブロックで「可愛い子をみつけてくださいね」と呼び込んだ後輩が、牧野真莉愛ちゃん、北川莉央ちゃん、上國料萌衣ちゃん、伊勢鈴蘭ちゃんのビジュアルメン揃いで「そういうことか!」と深く納得しました。このメンバーでの「大きな愛でもてなして」は、豪華で可愛すぎて…女神のバックに天使のダンス!と思ってしまいます。個人的にも推しのメンバーが勢ぞろいした感じで目が足りませんでした。

2グループのメンバーの多くがステージに並んでの「Danceでバコーン!」は壮観。J・フェスのメインステージにハロコンが舞い降りたようで、会場のボルテージも上がります。

「ロッタラ ロッタラ」「MY BOY」でも久しぶりにコールができて、高まりました。この日、℃-ute曲は後輩たちと一緒に、Buono!曲はソロで歌っています。

続いて「グループを長く支えてくれた2人のリーダーが卒業します。一緒に歌いたいと思います」と紹介して、譜久村聖ちゃん、竹内朱莉ちゃんと呼び込みました。歌った曲は、℃-ute時代の名曲「悲しきヘブン」、ダンスチームに野中美希ちゃん・川村文乃ちゃんが選ばれたのも、2人がこれからグループをけん引するメンバーだと感じさせます。

主メロとハモが曲中に何度も入れ替わる楽曲で、岡井千聖ちゃんが歌ったパートを1コーラス目をふくちゃん、2コーラス目をたけちゃんが歌い、最後は3人で一緒に歌いました。

「暴れろ!」と会場を煽り、ノリの良いロックナンバーの「BABY! WE CAN DO IT!」で盛り上げた後、お馴染みのコードを鳴らすギターの音に歓声が上がります。

「みんな、これが聞きたかったんでしょ? これを聞きにきたんでしょ?」といたずらっぽく観客に呼びかけた愛理ちゃん。「キスをあげるよ…」と歌って、会場にマイクを向けます。「今気づいた思い」と続ける観客の歌声を一旦遮り、もう一度最初から合唱した後、3度目に「初恋サイダー」が始まりました。この様子、後にコーラスの亜美さんが撮影していた動画が公開されましたが、現場で感じた以上の大合唱になっていて感動的でした。

数々のアイドル現場でカバーされて来たBuono!の伝説のアイドルソングが、本人によってJ・フェスのメインステージでパフォーマンスされるのは、胸が熱くなるような感じがしました。

スペシャル感が強い後輩2グループ参加のパフォーマンスさえパーツの一つにし、ソロ曲もハロ時代の曲もすべてを取り込んで、観客を楽しませる「愛理ちゃんプロデュースのフェス」を感じさせるステージ。愛理ちゃんがソロになった時に「これまでのすべてを肯定して、すべてを背負って活動する」と言っていた言葉が、紆余曲折を経て、文字通り形になって結実したステージだったと思います。

一瞬一瞬、全てが素敵でした。

 

セットリスト

【アンジュルム】11:30~

SE

01.ぶっ壊したい

02.出すぎた杭は打たれない

03.次々続々

MC

04.赤いイヤホン

05.マナーモード

06.46億年LOVE

07.愛すべきべき Human Life

08.大器晩成

 

 

 
 
 

【モーニング娘。’23】14:30~

01.リゾナント ブルー

02.Ambitious!野心的でいいじゃん

03.シャボン玉

04.青春Night

05.この地球の平和を本気で願ってるんだよ!

06.Happy birthday to Me!

07.わがまま 気のまま 愛のジョーク

マッシュアップメドレー

08.One・Two・Three(updated)

09.そうだ!We're ALIVE(updated)

10.Help me!!(updated)

11.恋愛ハンター(updated)

12.恋愛レボリューション21(updated)

13.涙ッチ

 

 

 

【鈴木愛理】17:30~

01.DADDY! DADDY! DO!

02.rescue

03.Break it Down(BD:石田亜佑美、佐々木莉佳子)

04.空は二度燃える

05.大きな愛でもてなして(℃-ute、BD:牧野真莉愛、北川莉央、上國料萌衣、伊勢鈴蘭)

06.Danceでバコーン!(℃-ute、BD:生田衣梨奈、小田さくら、羽賀朱音、横山玲奈、岡村ほまれ、山﨑愛生、櫻井梨央、橋迫鈴、川名凜、為永幸音、松本わかな、平山遊季)

07.ロッタラロッタラ(Buono!)

08.MY BOY(Buono!)

09.悲しきヘブン(℃-ute、With:譜久村聖、竹内朱莉、BD:野中美希・川村文乃)

10.BABY!WE CAN DO IT!

11.初恋サイダー(Buono!)