2月28日、日本武道館であった「Juice=Juice CONCERT TOUR ~final: nouvelle vague~」に行ってきました。


当初は11月に開催予定で、コロナの影響で延期になった秋ツアー・ファイナルの振替公演です。

オープニングアクトで登場したOCHA NORMAは「ウチらの地元は地球じゃん!」を披露。久しぶりに見るとすっかり仕上がった印象で、パフォーマンスの迫力やグループのカラーがしっかり出て来た感じがします。曲も、改めてハロプロっぽいと思いました。

エンドステージでフルキャパでの開催となった今回の武道館。オープニングに続いて「STAGE ~アガッてみな~」から始まるステージ。江端妃咲ちゃんの「Yeah C'mon」につづいて、植村あかりちゃんの「武道館、行くよ!」の掛け声でコンサートが始まりました。「カラダだけが大人になったんじゃない」「ひといき」と続くセットリストに、秋ツアー記憶がよみがえってきます。
大きく長い拍手の後、最初のMCでリーダーのあーりーが「今日はお集まりいただきまして、ホントにホントにホントにありがとうございます…、ということを11月に言う予定だったのですが、延期となってしまい。メンバーみんな、今日の振替え公演を楽しみにしていました」と言い、サブリーダーの段原瑠々ちゃんが「石山咲良ちゃん、遠藤彩加里ちゃんが加入して10人体制になった秋ツアーの千秋楽、新しい波を10人で起こしていきたいと思います。みなさん、楽しんでいきますよ!」と観客に呼びかけました。
「TOKYOグライダー」から「ポツリと」までのブロックは、様々なタイプのJuice=Juiceの楽曲を披露。ツアーと同じセトリでしたが、このファイナルが3か月後の開催となったことで、若いメンバーの成長がハッキリわかりました。新メンバーはもちろん、先輩メンバーもさらにパフォーマンスのレベルがアップしている印象で、段原瑠々ちゃんの縦横無尽なボーカルなどはもはや圧巻でした。

続くMCは、江端ちゃんの進行で後輩メンバーの5人でのMC。
この日が初めての武道館でのコンサートになる石山咲良ちゃんと遠藤彩加里ちゃん。「今日という日をずっと楽しみにしていたので、こんな大きな会場でみなさんにお会いできたので、とてもうれしいです」(遠藤)、「こんな大きなステージでパフォーマンスするのが初めてなので、すごく感動していますし、こんな端から端までたくさんの方が来てくださって、うれしい気持ちでいっぱいです。後半もこのままいい調子でがんばりたいなと思います」(石山)とそれぞれ感想を述べました。咲良ちゃんは可愛い美人さん、彩加里ちゃんはしなやかなダンスがきれいだと思って、この日のパフォーマンスを見ていました。
江端ちゃんも「私・江端と有澤一華ちゃん、入江里咲ちゃんは、大きな舞台での卒業がない公演は初めてなので、複雑な気持ちではなくて新鮮な気持ちでパフォーマンスしてるんですけど、みなさんは楽しいですか?」と会場に質問し、観客も大きな拍手で応えました。この日の江端ちゃん、いつもにも増して可愛くてドキッとする程、まさに「美少女」という感じでした。入江里咲ちゃんの大きな赤いリボンもアイドルらしくて可愛い。
そんな5人で歌う「アレコレしたい!」が元気いっぱいで、とても可愛く、結成当時のフレッシュなJuiceを思い起こさせました。
そのまま5人が「愛・愛・傘」を歌います。これもJuiceファンの人気が高いナンバー。そして、2コーラス目は衣装チェンジした先輩メンバーと交替するという、ツアーになかった演出を見せてくれました。続いて、先輩メンバー5人で「風に吹かれて」をエモーショナルに歌い上げます。メジャーデビュー時のメンバーも5人、ちゃんと確認できていませんでしたが、おそらく歌割も合わせていた(「風に吹かれて」はたぶん、井上-宮本、段原-高木、松永―金澤、工藤―宮崎、そして植村)と思います。そして、最後は最新曲の「全部賭けてGO!!」で締めくくりました。今年はJuice=Juice結成10周年、その歴史、成長、継承そんなテーマを楽曲で感じさせる素敵な演出でした。

「イニミニマニモ ~恋のライバル宣言~」からの4曲は明るく、ポップでキュートな楽曲が並びました。みんなキラキラしていて魅力的。「生まれたてのBaby Love」ではあーりーが、いつもと違ったスケールアップしたフェイクを聞かせてくれました。
観客の拍手を求める煽りのMCの後、本編最後のブロックは「Never Never Surrender」から。ツアーと同じセトリですが、一華ちゃんの最後のフェイクが格段にパワーアップしていて、「凄い」と唸ってしまうほど。
「CHOICE & CHANCE」は武道館をモチーフにしたとみられるCGをスクリーンに展開して緊迫感を演出していました。今回のステージでは、この曲以外にもスクリーンを使った演出が随所にありましたが、最近のハロプロのコンサートでは珍しいかもしれません。メンバーの表情などをしっかり見たい向きには歓迎されないかもしれませんが、曲によっては効果的で良いのではないかと思いました。
今回いちばん注目したのが松永里愛ちゃん。歌唱が安定していて、表現力もあり、クリアな歌声も好きな感じ。トーク等とは全く違うクールな表情とパフォーマンスも良かったです。
そして、最後は「Wonderful World」。初期からのファンにとって、メンバーが変わっても武道館でのこの曲は特別。とても幸せな気持ちになりました。

アンコール1曲目は久しぶりの「Feel!感じるよ」。続いて、メンバー一人ずつ感想を述べました。
「武道館に立っているのが夢みたい」と言う遠藤彩加里ちゃん。秋ツアーは1公演ずつ課題を決めていたと言い、「今日は全部完全にやるということだったので、成長できていたらうれしいです」と述べました。
「緊張すると振りが全部飛んでしまうので、余裕を持とうと思っていた」と石山咲良ちゃん。コンサート序盤から足がつっていたと告白しつつ、「それでも楽しいぐらい、楽しんでパフォーマンスができました」とのこと。
同じく右足がつっていたという江端妃咲ちゃんは「しょっぱなから楽しすぎて、ずっとアドレナリンが出ていました。こうして武道館で歌って踊っているのが幸せ」だと言います。
「楽しいという気持ちでいっぱいでした」と入江里咲ちゃん。「当たり前ではないと実感したからこそ、10人でステージに立てて良かった」と述べました。
「『全部賭けてGO!!』の立ち位置でメンバーの背中が見えて、メンバーがいる安心感がありました。ファンの方もたくさんいるし、感謝しかない公演でした」と有澤一華ちゃん。
れいれいにやっと誕生日のプレゼントを渡すことができたという松永里愛ちゃん。「スタッフさんに何時に会場に入ったか聞いたら、私が昨日お風呂に入っていた時間で、びっくりしました。たくさんの方が支えてくれているからこそ、無事にステージに立てているという感謝を忘れないように生きていきたいなと思いました」としっかりまとめました。
開催延期になってから3か月の間、はじめてずっと筋トレを継続できたと言う工藤由愛ちゃん。「これからも何か継続できることを頑張りたい。グループを支えて行けるよう頑張りたいと思います」と決意表明しました。
里愛ちゃんからもらったものを使ってステージに出たと言う井上玲音ちゃんも、この期間が自分と向き合う時間になったと振り返り、「メンバーが頑張っている姿を見て、自分も頑張りました。こうして集まれることは当たり前ではないから、ここに集まったみんなJuiceが好きなんだと愛情を感じています。これからも愛情を届けていきます」と述べました。
サブリーダーの段原瑠々ちゃんは「3か月越しの秋ツアーの千秋楽を開催できてうれしかったです。うれしい気持ちでしょっぱなから泣きそうになり、とにかく楽しくて、今は終わるのがとても名残惜しいです」と言い「10周年なのでがんばっていきたい」と述べました。


最後に、植村あかりちゃんが「ありがとうございます」と言うと、ひときわ大きな拍手が会場を包み込みました。「3か月の間、ずっとこのクラップを聞きたかった」と言い、「3か月前に最終リハをやった時のみんなと、見違えるほど違っていて、いろんなことを考えていたんだなと思いました。今日、それがぶつけられていたらいいなと思っているんですけど…。上手だった?」と尋ねると、大きな拍手がそれに応えました。

「会場入りした時から、自分もテンションがやばかった、みんながワンちゃんだったら、尻尾がこんな(手を大きく振る)になってたと思います。同じチケットを持って来てくれて、今日はみなさんへの恩返しのつもりで頑張りました。ありがとうございました」と感謝を伝えると、さらに大きく長い拍手が起こりました。
最後の曲は「未来へ、さあ走り出せ!」。間奏ではクラップに合わせて「みんなに会えてうれしいよ!」と声を掛け、3か月越しとなったツアー・ファイナルを締めくくりました
ステージをはける時、瑠々ちゃんがあーりーをエスコートしている様子にほっこりし、「Juice=10th Anniversary Year!!!」の文字が映し出されたスクリーンに、アニバーサリーイヤーへの期待が高まりました。

OA ウチらの地元は地球じゃん!/OCHA NORMA

Juice=Juiceセットリスト
01.STAGE ~アガッてみな~
02.カラダだけが大人になったんじゃない
03.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
MC
04.TOKYOグライダー
05.好きって言ってよ
06.イジワルしないで 抱きしめてよ
07.G.O.A.T.
08.ポツリと
MC(有澤、入江、江端、石山、遠藤)
09.アレコレしたい!
10.愛・愛・傘
11.風に吹かれて
12.全部賭けてGO!!
MC
13.イニミニマニモ ~恋のライバル宣言~
14.Vivid Midnight
15.POPPIN’ LOVE
16.生まれたてのBaby Love
MC(煽り)
17.Never Never Surrender
18.CHOICE & CHANCE
19.Borderline
20.KEEP ON 上昇志向!!
21.この世界は捨てたもんじゃない
22.Wonderful World

ENC
01.Feel!感じるよ
MC(一人ずつ感想)
02.未来へ、さあ走り出せ!