11月30日、日本武道館であった「アンジュルム concert 2022 autumn final ANGEL SMILE」に行ってきました。

オープニングアクトはハロプロ研修生ユニット’22で、オリジナル曲の「ダイスキだけど付き合えない」を披露しました。初々しい可愛さを見せる一方でパフォーマンスは既にしっかりしており、ハロプロ研修生らしいひたむきさが感じられて、ファンに愛されそうだと思います。今後の展開に期待が高まりました。

本編が始まり、音楽と映像にのせて赤い衣装を着たメンバーが登場。「ハデにやっちゃいな!」からコンサートが幕を開けました。
最新シングル「悔しいわ」まで4曲を披露した後、最初のMCでリーダーの竹内朱莉ちゃんが開口一番「すごいね、めちゃくちゃたくさんいらっしゃる!」とうれしそうに言いました。キャパを戻しつつある武道館で、これまでのセンターステージからエンドステージ(客席と向かい合った通常のステージ)になり、ペンライトが客席いっぱいに広がっています。これまで制約があった分、ステージから見る景色は壮観なのでしょう。最後の感想でも、メンバーがそのことに触れて感想を述べていました。

「今日の武道館はツアーよりも、ボリューム満点となっています」と言うタケちゃん。
ホールツアー(9月)とのセットリストの違いは、最初のMC明けブロックの曲が変更されて、「私、ちょいとカワイイ裏番長」「○○がんばらなくてもええねんで!」「有頂天LOVE」が加わったことで、ここが完全にスマイレージ曲のブロックになったこと。そして、最後のブロックにも少し変更があり「大器晩成」「ドンデンガエシ」が入ったこと。これで、前半がスマイレージ、中盤にアンジュ・スマ交互のメドレーがきて、後半がアンジュルムという、構成がはっきりしたコンサートになりました。
タケちゃんが「スマイレージの楽曲もたくさんやっちゃいたいと思います」と言ったとおり、特に武道館で追加になった3曲は、どれも初期のスマイレージを代表するナンバー。「私、ちょいとカワイイ裏番長」にいく前の煽りも盛り上がりました。
春のツアーが「The ANGERME」でファイナルの武道館公演を「PERFECTION」とし、アンジュルムのシングルを全曲やるツアーだったのに対して、今回の「ANGEL SMILE」は、スマイレージからアンジュルムへのつながりを感じさせるツアーでしたが、武道館では、それがより一層強くなった感じです。
途中で流れるVTRはツアーのものから変更になり、スマイレージの最初の武道館から順に武道館公演を繋いだものでとても良かったです。名公演と言われたコンサートが思い出され、卒業したメンバーたちの姿も映っていて感動しました。
こうしたコンサートの流れが、最後の感想で橋迫鈴ちゃん、伊勢鈴蘭ちゃんがそれぞれ「こうして武道館のステージに立てるのは、自分たちの力じゃなくて、先輩たちのおかげ」と言ったことにもつながっていたのだと思います。それを受けて、佐々木莉佳子ちゃんが「後輩たちは自分たちの力じゃないって言ったけど、そんなことはなくて、みんながいるからここに立てている。みんなのおかげ」と言っていたのも素敵な場面でした。

ツアーの時も感じましたが、メドレーがユニットでのパフォーマンスになっていたので、メンバー一人ひとりをよく見ることができました。今のメンバーがスマイレージ曲をやるところでは、どの歌割が誰にくるのかも楽しめました。
コンサート全体を通じて各メンバーについて印象に残ったところを書いておきます。
ぺいぺい(平山遊季ちゃん)は16歳には見えない大人っぽさで、昨年12月に加入したとは思えない力のあるパフォーマンスを堂々と見せていました。
三色団子の3人は、その存在がすっかりアンジュルムの魅力の一つになった感じです。ケロンヌ(川名凜ちゃん)は、ルックス面でもパフォーマンス面でも強いアピール力を感じました。さらに人気が出そうです。しおん(為永幸音ちゃん)は振り切った感じのパフォーマンスで、特にダンスに目が行きました。わかな(松本わかなちゃん)は、ビジョンに抜かれた時の表情にハッとすることがたびたびあり、「才能あふれる赤ちゃん」としては完成された感じです。今後、どういうふうに成長するのかが楽しみ。
りんちゃん(橋迫鈴ちゃん)は凛々しく、歌も上手くなって、存在感が増しています。最後の感想でも溢れる思いが涙になったようで、いずれアンジュルムを引っ張っていくのだろうと思いました。
れいら(伊勢鈴蘭ちゃん)はエモーショナルな強さを感じる歌声が特に良くて、そのカッコ良さに何度も目がいきました。この日、気になったメンバーを一人上げるなら、私は伊勢ちゃんかもしれません。
あやの(川村文乃ちゃん)は他のメンバーにはない可愛い声やアイドル属性が活きるシーンが多く見られました。長身を活かしたダンスもきれいで、そして、この日の髪型が可愛かったです。
ツインテールのかみこ(上國料萌衣ちゃん)は綺麗で可愛くて、まさにお人形のよう。伸びやかな唄も絶好調で、すべてが完璧でした!
りかこ(佐々木莉佳子)はカッコ良さにますます磨きがかかって、一挙手一投足が絵になります。自然と人の目を惹きつけるスター性を感じました。あと…、最後の感想は必死で堪えて泣きませんでした。
タケちゃん(竹内朱莉ちゃん)は、あらゆる面で大きい存在になったと感じました。最後の挨拶では「私がリーダーになって初めて卒業とか加入とかがなく、この10人でやって来られて、心の底から楽しんでやっていた1年だったなと思います」と今年を振り返って言っていましたが、卒業や加入などがない中でメンバーの成長が見えた1年の集大成、安定したパフォーマンスを見せた武道館でのコンサートだったと思います。
(呼び名は「スキちゃん」のコールにあわせてみました。)

「スキちゃん」の後、手拍子やペンライトを使って会場を盛り上げ、後半のアンジュルム・ブロックへ。「赤いイヤホン」から圧倒的なカッコ良さを見せつけるナンバーでアクセルを入れ、「ここからがラストスパートです!」の声とともに「大器晩成」「ドンデンガエシ」「46億年LOVE」でコンサートは最高潮に!
アンコールはカラフルな衣装に着替えて「I 無双 Strong!」で力強く再登場し、エモーショナルな「Uraha=Lover」を披露(とても良かった!)。
最後に一人ずつ感想を述べ、タケちゃんが「来年もみんなで突っ走っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と締めくくり、ツアーと同じく「Piece of Peace~しあわせのパズル~」で感動的にコンサートを終えました。

セットリスト
OA ダイスキだけど付き合えない/ハロプロ研修生ユニット’22

1.ハデにやっちゃいな!
2.愛されルート A or B?
3.愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間
4.悔しいわ
MC
5.ミステリーナイト!
6.私、ちょいとカワイイ裏番長
7.○○がんばらなくてもええねんで!
8.有頂天LOVE
9.私の心
VTR
10.新・日本のすすめ!
11.メドレー
カクゴして!/上國料、伊勢、川名、松本
~新しい私になれ!/竹内、佐々木、川村、川名、為永、平山
~キソクタダシクウツクシク/竹内、上國料、川村、橋迫、為永、平山
~ショートカット/上國料、伊勢、橋迫、松本
~汗かいてカルナバル/佐々木、川村、橋迫、為永、平山
~プリーズ ミニスカ ポストウーマン!/竹内、上國料、伊勢、橋迫、松本、平山
~もう一歩/竹内、佐々木、伊勢、川名、松本
~夢見る15歳/佐々木、川村、川名、為永
12.愛すべきべきHuman Life
13.スキちゃん
MC
14.赤いイヤホン
15.はっきりしようぜ
16.限りあるMoment
17.大器晩成
18.ドンデンガエシ
19.46億年LOVE

ENC
1.I 無双 Strong!
2.Uraha=Lover
MC(一人ずつ感想)
3.Piece of Peace~しあわせのパズル~

追記
コンサート後の反省会で、参加した2人のファン仲間に印象に残った場面を聞いたところ、「最後の感想での鈴ちゃんの涙がエモい…(以下激賞)」「スマ曲の音源でゆうかりんの声が聞こえた!」とのことでした。