テニスが他のネットを挟むスポーツに比べてなぜこんなに人気があるのか。それが本当によくわかる試合でした。一流の技術、体力に、何よりも精神力の勝負。それを会場が盛り上げ、選手は自分と戦い続ける。見るものに最高の感動を与えてくれました。
第1セットは24分。フェデラーサービスゲームはロストわずか2ポイント。チリッチはアンフォースドエラー連発。明らかに緊張でまともにプレーできず。これはかなりの確率でストレートゲームだな、と思いました。
第2セット、息を吹き返すチリッチ。それでもブレークはできず迎えた確か第11ゲーム、フェデラーブレークポイントをチリッチがセンターギリギリのセカンドサーブで耐える。ダブルフォルトならもうおしまいや、という場面での勝負、凄まじい精神力。
第3セット、前につり出されたフェデラーが下がりながらのショートバウンドをフォアでネットギリギリを通したショットはまさにミラクル。
第4セット、最初のチリッチのサービスゲームをフェデラーがブレークしたときに、また試合はこれで終わるんだなと思ったら、そこからまさかのチリッチ連続ブレーク。ストロークが冴えてきたのもあるが、フェデラーはファーストサービスが36%、チリッチは77%というのが原因か。
ファイナルセット第1ゲーム、ダブルブレークポイントもあって追い詰められたフェデラーがサービスエース、そして信じられないアングルつけたオンザラインのバックハンド。そして次ゲームをチャレンジでのダブルフォルトもあってブレーク。もういろんなことがありすぎる。第3ゲーム、チリッチがドロップショットを懸命に拾ってフェデラーを抜いたシーンも鳥肌。しかしブレークには至らず3-0。そこからはチリッチも力尽きたか、ミスが増え、最後はチャレンジ経ての優勝。ロイエマーソン、ジョコビッチに並ぶ全豪6度目V、グランドスラム記念すべき20勝となりました。
3時間超の激闘。つまらないかも、と思った試合が面白い。そしてそこからも二転三転。スポーツの魅力が詰まった試合を見せてくれた2人に心から感謝です。