実に、1年半ぶりの「音楽はつながる」です
前回は、リターン・トゥ・フォーエヴァーでしたよね
フュージョン・ブームの一翼を担うRTFですが、中心人物となる、チック・コリア、スタンリー・クラークが在籍していたのが、スタン・ゲッツのグループ。
スタン・ゲッツというと、クールなテナー、『ゲッツ/ジルベルト』等のボサノヴァ諸作が有名ですが、今回は、チック、スタンリーを従えた、1972年のモントルー・ライヴを大推薦
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以前、コンプリート盤と銘打って、ワルシャワ録音もプラスしたCDが出回ってましたが、こちらは、ジャケットも新装しての再発盤。
※ コチラで旧盤の試聴が出来ますよ
1972年、スイスはモントルーのジャズ・フェスティヴァルに降り立った、スタン・ゲッツ・カルテットの雄姿をとらえています
メンバーの布陣は、スタン・ゲッツ(ts)、チック・コリア(elp)、スタンリー・クラーク(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。
この面子にアイアート・モレイラ(perc)を加えた形で、強力スタジオ盤『キャプテン・マーヴェル』を録音していますが、それを凌駕する勢いと熱気をはらんだ作品です
とにかく、マシンガンのようなスタンリーのベース、落雷のごとくたたみ込むトニーのドラムに、舌を巻きますね
あぁ、こんな凄い演奏、ジャズ・ファンのものだけにしちゃあ、もったいない
しかも、なんと、このライヴの様子が、驚愕の映像化
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こちらも、かつての海賊盤から、数段画質UPした、本邦初公開の正規盤となっております
ネットで映像を探したんですが、ブートな画質のものばかりで・・・
でも、コンサートの素晴らしさ十分に伝わってきますよ
※ 動画は、CD・DVD共、同じ曲順になってます。
スタン・ゲッツ・カルテット モントルー・ジャズ・フィエスティヴァル(1/2)
①「キャプテン・マーヴェル」 00:00~
②「デイ・ウェイヴス」 06:50~
③「ラッシュ・ライフ」 15:45~
④「ウィンドウズ」 20:50~
聴きものは、①曲目「キャプテン・マーヴェル」ですかね
最初のカウントから、気合い充分
特徴あるエレピのテーマ部が、耳に心地よいです
スタン・ゲッツ・カルテット モントルー・ジャズ・フィエスティヴァル(2/2)
⑤「アイ・リメンバー・クリフォード」 00:00~
⑥「ラ・フィエスタ」 05:05~
⑦「タイムズ・ライ」 17:40~
⑥は名曲「ラ・フィエスタ」
スパニッシュ・モードあふれる、躍動感のある演奏。
いつになく、ゲッツのブロウもハードさを増しています
そして、⑦「タイムズ・ライ」でハイライトを迎えます。穏やかなイントロから一転して、急ピッチな演奏へ。
そして、23:20~、トニーの神業的プレイが炸裂
至福の瞬間ですねぇ
以前の記事にも書いたのですが、このアルバム、ゲッツ名義ですが、各人のプレイが突出し過ぎて、誰のリーダー作だかわかんなくなっちゃってます
それだけ、濃いプレイが凝縮されたこのアルバム、ぜひお聴き逃しないように