キャラメルボックスのこと。
そして、やはり "当たり前" に観ることができると思っていた演劇集団キャラメルボックスの活動休止。もうすぐ一年経ってしまいますが、昨年発表があった時には本当にショックで、休止前1〜2年は以前程には観に行かなくなっていたことを今になって後悔しています。いつか活動再開の日が来たら、今度はまたちゃんと観に行こうと心から思います。
キャラメルボックスと出会ったのは、高校の演劇部で。そんな方は割といらっしゃるのでは、と思います。
演劇部の部員たちが揃って観る劇団、そこから演劇の世界に入っていくような、そんな団体・公演のひとつが休止になったのはやっぱり残念です。
それから、カテコの時に西川さんがいつも仰られていた「僕たちはいつでもここにいます」と言う言葉を聞くことが出来ないのも、残念だし寂しいです。
あの言葉がもたらす安心感。
揺るぎないものへの安心感。
劇団が続く、と言うことは観客にとっても "帰る場所がある" という事なのかなぁと思います。
そんな思いの中、昨年〜今年にかけての舞台『刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち』で岡田達也さんの坂本龍馬を観ることができたのはとっても嬉しかったです。
そして、大千秋楽では「また逢おう」と仰られたとのこと。それを知った時には、そうだよ竜馬はまた逢おうと言うんだよ、竜馬のセリフだよ〜、と泣きそうになりました。
大楽は直前まで別に用事があったので諦めたのですが、無理をしてでも、せめてライブビューイングで観ておけばよかった〜と、またもや後悔しています。(染谷さん鶴丸が好きなのもあり余計に…)
何が飛び出すか分からない、もう観ることができないかもしれない、その時限りの舞台。
今日上演されているはずだったどの舞台も、2020年の今日、でなければ成り立たなかった公演なのに…と思ってしまいます。
お芝居(『また逢おうと竜馬は言った』)の中で最後に「また逢おう」と言うのは岡本くんの方で。
きっとまた竜馬は来てくれる、本当に必要とするときがきたら。
クリコちゃんの元にアンドロイドのおばあちゃんがまた来てくれたように。
ふと、そんな事を思わせるような。
心の支え。
そんなストーリーが多く、そして観るひとの心の支えになるようなお芝居がキャラメルボックスにはたくさんあったなぁと思います。
いつか絶対にまた逢える、と信じて願い続けずにはいられません。
