予報よりも早く雨が降り出した朝、駅から会社まで雨の中を歩いていると、正面から簡易バギーに乗った4、5歳の女の子と、それを早足で押しているお母さんが私の横を通り過ぎて行きました。
ふと違和感を感じ、なんだろうと考えてみると、お母さんが自分をメインに傘をさしていたことに気がつきました。
前に向かって傘をかしげてはいたけど、それでバギーの雨をしのげる訳はなく、女の子は濡れながら、寒そうに身体を縮こませていました。
お母さんが傘を持って出たなら、どうして子供の分も持たなかったんだろう。レインコートでもなんでもいいのに…と考えながら歩きました。
というか、私だったら子供に傘を持たせるなぁ。私じゃなくたって、他のお母さんもそうしそうだけど…だってあんな状況、これまでに見たことがない。
なんともやるせない気持ちになった日から数日後の朝、同じくらいの場所で見覚えのある親子を見かけました。
あ、こないだの雨の日の。
その日は晴れていたので傘もなく、女の子は同じようにバギーに乗って、保育園か幼稚園に行くようでした。
通りすがりに、先日の状況の理由が分かりました。バギーを押す女性の胸には、首から下げたカードホルダー。そこには、その地域の名前と、苗字らしきものが書いてありました。
女性は女の子のお母さんではなく、地域の育児サポーターなどの人のようでした。
女の子を気にかける様子もなく、会話もなく、つまらなさそうな表情で信号待ちをしている姿は、仕事でバギーを押しているということが見て取れます。
親子じゃないと分かり、雨の日の傘のさし方も納得した反面、違うやるせなさが湧いてきました。
お母さんは、手配した自治体は、あの雨に濡れそぼる女の子の状況を知っているのかしら。女性は自分さえ濡れなければいいという考えなのかしら。連れて行くだけが仕事で、雨具を持たせなかった親が悪いとしたら、それまでなのも仕方ないのか・・・。
誰を責めるつもりもないけれど、子供が犠牲になることは避けたい。もし自分の子供を預けたとして、そんな扱いを受けることなんて、考えられない。
ここまでなのは稀だとしても、子供を他の人に預けるということは、多少なりともリスクを伴うことなのは、否めないんだろうな。保育園も含めて、でも特に、個人に預けるときに?
ちょうど、外部リソースを使ってでもフルタイムで働くことに移行しようという考えから、契約社員になってでも時短で働こうかなという考えに変わってきていたところだったので、いろいろと考えさせられる一件でした。