安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃され、帰らぬ人となって早3日が経ちました。全世界から弔意や安倍さんを偲ぶメッセージが寄せられ掲げられています。また、事件現場に設けられた献花台では多くの人が花を手向け、手を合わせるなど、事件の衝撃、悲しみは大変深いものとなりました。
日々当たり前にテレビや新聞などで毎日のように見聞きしていた人が、突然命を奪われてしまうことに、大きなショックを感じた方は多かったと存じます。
かく言う私も、事件の一報を目にし、深く動揺しつつ、安倍さんが一命を取り留めることを願いました。事件から3日を経てなお、悲しみやショックは癒えません。行き場のない思いを今、こうして綴っています。
人命を暴力で奪うことは何があっても許されるものではなく、ましてや選挙期間中のこのような蛮行は、被疑者の意図がどうであれ民主主義への挑戦であり、強い怒りを感じます。同時に、日本で要人が銃撃され、暗殺される事件が起こるなど想像もしておらず、日本社会の平和、治安が脅かされていることへの危機感や恐れも抱きます。
しかし、私の胸から消えない悲しみは、誰でもない安倍さんを失ったからに他ならないのです。
これまで、できるだけTwitterなどでは政治色を強く出すことを控えていました。あるいは声を上げなくてはいけないような状況に追い込まれることがさほどなかったかもしれません。
私は自民党員でもなければ、安倍さんとの面識もありません。13年前の総選挙の際、安倍さんの応援演説を見に行った程度です。
小泉政権での拉致問題への毅然とした対応を見てから、およそ20年間ずっと応援していました。当時小学生の私にも安倍さんの毅然とした姿勢はすっと伝わって来たのです。
以来、思想信条が近く、自分の思いを託していた数少ない政治家であり、優しい笑顔や思わず野党にヤジを飛ばす脇の甘さも含めて大好きな政治家でした。
誤解を恐れずラフな言い方をすれば、推しの1人と言っていいでしょう。
毀誉褒貶あれど、アベノミクスで日本経済を一時的にでも浮上させ、安全保障関連法を成立させ、憲法改正への道筋を築くなど、数多くの実績を挙げたと考えています。
なかでも通算8年8ヶ月に及ぶ憲政史上最長の長期政権を武器にした地球儀を俯瞰する外交では、トランプに物言える数少ない政治家として世界の分断を繋ぎとめ、日本を国際協調の中心に押し上げたのは歴史的な偉業だったとすら思います。
過去の実績だけではなく、亡くなる直前まで安倍派を率いて防衛費GDP対2%への増額を主張するなど、岸田首相に物言える存在であり、国際情勢が不透明な中、まだまだ活躍してくれると期待していました。
安倍政権は危機管理に甘いところがあったし、脇の甘さでスキャンダルの渦中にあったこともある。誰が見ても100点という総理ではなかったでしょう。しかし、保守派のシンボルとして左派勢力からはおよそ人に対してとは思えない言動や行動を浴びせられても、決して怯まず信念に基づいて行動していた姿は、思えば幼い私が最初に安倍さんに感じた逞しさ、闘う政治家としての姿勢が変わらなかった証左ではないかと思います。
それ故に、こんな形で安倍さんを失うのが悔しくて悲しくてたまらないのです。
それでも、無情にも日々は続いていきます。安倍さんがいない日本や世界がどこへ行くかは不安だし、まだ希望を抱かせてくれる人はいないけど、後ろ向きにはなりたくない。

安倍さん、まだお別れを言う気持ちにはなりませんが、よりよい世界や日本になるように、どうか末永く見守ってください。ありがとうございました。