産まれてきた事を感謝しなさい。
そう言えるのはなぜだろうか。
それだけ幸せな人生を歩んできたから言えるのだろうか?
もしあなたが産まれてきた家庭環境に問題があったとしても、産まれてきた事に感謝しなさい、と言えるのだろうか…
もしあなたが産まれてきた瞬間に病を持っていても、産まれてきた事に感謝しなさい、と言えるのだろうか…
小学1年生…
俺は夜の歩道を歩いていた…
右手にコンビニの袋を持ち、中には缶ビール…
あの頃の俺は何を考えて歩いていたのだろうか…
それが普通だと、、、それが当たり前だと、、、そう思っていたのだろう、、、
親父はギャンブル好き、母は酒飲み、俺はその子供…
そんな親でも…
ここまで育ってきたのは、親のおかげだ…
親父が働き、母が家庭を支えてきた。どんな親だろうと、俺と姉を成人まで育ててきた…
そこには感謝したい…
だけど…
幼い時の俺は…
泣いていた…
春、夏、秋、冬…
どんな時でも、俺は三角座りをしながら泣いていた…
家の中でも、外でも…
温かい家であってほしい…
何度思っただろうか…
親は予想ができる。大人が子供を産み、どんな子供を育てていき、どんな家族を作りあげていきたいか…
その中で親も苦しむだろう…
理想の子供にならなかったり、理想の家族を作りあげれなかったり…
親は親なりに苦労もする…
しかし、子供は予想ができない…
親は産まれた時から決まっている。
それが当たり前だと思いながら生きていく。
やがて大きくなり、友達の家族などを見て、自分の家族と比較する。
なぜ俺は、この家族の子供として産まれてきたのだろうか…
親父も、母親も、1つ上の姉も好きだ…
だけど、、、
1番嫌だったのは母親の酒だった…