大型の路線バスを運転していた時の事です。
普通免許では特に条件はなかったのですが、
大型二種ではメガネをかける条件が付いたときがありました。
その時に必要に迫られて眼鏡を買いに行ったのです。
近眼です。
何を隠そう(隠す必要があるのかどうか)
メガネは似合わないのです。ゲッ。
できるだけマシなものを選んでいくと、
フレームは小さなものに行きつきました。
これならいいか!
やや小さめで針金のような感じのもの。
黒縁めがねっていうのではないものです。
路線バスを運転をするときは、この買った眼鏡をかけないといけないので
しぶしぶかけて運転したんです。
メガネをかけて運転し始めた時に気付いたことがあります。
それは、前方が非常に見えやすくなったことです。
(当たり前や!)
ここで言いたいのは、
それは、視界が狭くなっているということ。
考えてみると、メガネをかけないで運転しているときは
めん玉を絶妙に、しょっちゅう、動かして運転しているようなのです。
メガネをかけて運転したときも、今までと同じように
めん玉を動かして周囲を見たりバックミラーを見たり、サイドミラーをみたりするのですが、
バックミラーを見ようとしたらメガネのフレームから目的物のバックミラーがはみ出てしまっているのです。
ということは、
視力が低下している裸眼でバックミラーを見ることになりますので
非常に見にくいわけです。
となると、顔をバックミラー側に少し動かさないと眼鏡越しにバックミラーが見えないのです。
サイドミラーを見る時も、めん玉をうごかすだけで見えていたものが、
頭をうごかす(首をまわす?)必要がでてくるのです。
運転が非常にやりにくかったのを覚えています。
これって大発見!!!
ここから気が付いたことですが、
メガネをかけていると、
普段の仕事であっても、メガネのフレームが外れたところは
自分から見に行こうとして顔を動かさないと視界に入らないということです。
ということは、裸眼の人とメガネをしている人とでは、
パッと気付ける範囲や情報も違ってくるということです。
これだけでも差がある!
すぐそばにあるいろんなことに気付けないことになってしまいます。
仕事の場面によっては、
「わからんやっちゃなぁ」
「どんくさいやっちゃなぁ」
「気が付けへんやっちゃなぁ」
っての評価になってしまいかねません。
意識してメガネのフレームの外側を見るようにしないと
大事なことも気が付かないままになってしまいます。
見てくれも大事ですが、
TPOに応じてフレームを大きいのにすることも必要かもしれませんね。
裸眼の部分を極力少なくするように。
ちなみに今は路線バスには乗っていませんし、
運転の条件にはメガネは記載させておりません。
遠いところが見にくかったのですが、近いところが見にくくなってきており、
近くを見る時にはメガネをかけております。
どこで、どんなことに気付かせてくれるのか、びっくりしますね~~~。
知らないと、「こんなもん」とスル―してしまうところです。
小松叡弘