2年前の今日、

息子と海を見に行った。

 

 

海を見るのが好きだった。

 


どうしても行きたいと。

 


このころには

おなかにしこりが出来ていて

お腹を突き破りそうだった。

 

 

何度も主治医の先生に

これなんですか?

って聞いても

明確な回答は得られず

そのまま放置だった。

 

 

再発が分かったのは

12月だが

すでに体の中はがん細胞が

正常な細胞を侵食し始めていた。

 

 

この時、検査して

手術していれば

結果は変わったのかな。。。。

 

 

でも、あれだけの

辛い思いをさせて

更に、体を切り刻むのは

意味がなかったかもしれない。

 

 

そして、この海も

見ることができなかったかも。

 

 

あまり体調は良くなかったが

海をみて満足そうにしていた。

 

 

やっぱり納得できない。

 


この世に生まれてきて

精一杯修行しようと

思っていたはず。

 


本当に

これが息子の

決めた人生だったのか。

 


他のお友達に比べて

多分10分の一も楽しいことを

していないと思う。

 


4歳の時、

これも原因不明の

川崎病という病気で入院した。

 


ママ、ママ~。。。

ずっと泣いていた。

 

 

子供なのに

夜、親も泊まることが出来ず、

私だけ帰るとき、

病院のガラスのドアに

鼻をこすりつけて

ママ、ママ~

と泣き叫んでいた。

 

どれだけ後ろ髪ひかれたか。

 

病気ばかり。

 

 

本当にRの

望んだ人生だったの?

 

 

 






 

 

 


明石海峡大橋