息子が京都で

一人暮らしをしている時

 


一度だけ五山の送り火を

観に行った。

というか、息子と一緒に観た。

 

 

大阪に生まれて●十年

京都なんて30分で行けるのに

一度も生で観たことがなかった。

 


混雑で大変。

身動き取れない。

 


といったイメージがあったから。

 


同じ理由で

祇園祭も行ったことがない。

 

まあ、祇園祭はその上更に

暑い。というのが上乗せされるが。

 

 

1回生の時の北白川の部屋からは

銀閣寺側の大文字が見えた。

 


でも、この時は行かなかった。

 


1回生は朝、5時起きで

グラウンドへ行ったり、

夏休みもバイトと部活の両立。

 


遊ぶことにも余念がなかったみたいだし、

息子の生活リズムを

狂わせたくなかった。

 


でも、呼ばれたら

はいはーい♪

と、言った感じで飛んで行った。

 

 

2回生の大文字焼きの日は

6月に再発のため

病院だった。

 


翌年、北山で新たな
1人暮らしの生活が始まった。
 
大文字焼きみたいから
行ってもいい?
 
というと、
 
いいよ!
 
と。
 
今度の家からは
船形、妙、法が良く見えた。
というか
妙、法は側にあった感じ。
 
 
そして
抜け道を網羅している
最強の助っ人の息子が
スポットを案内してくれた。
 

なんか楽しかったなぁ
息子と一緒なら
結局なんでも楽しいのだろうけど。

 
 
この時は五山の送り火の
意味も考えず
山に浮かび上がる
美しい炎を見ていた。
 
 
これも、大切な
息子との思い出。
 
 
これが一緒に観た
最初で最後。
 

その後は再発を繰り返し
観ることはなかった。
 
 
今年、観に行きたいと思う。
 
一緒に観てくれるかな。
 
でも、一緒にみたあと
あちらの世界へ帰っていくんだろな
 

送り火はお盆に帰ってきた
ご先祖様、亡くなった方が
再びあちらの世界へ帰っていくのを
お見送りするという意味がある。
 
 
お見送りは辛いな。。
 
いろんな想いが込み上げてくる。
 
 
まさか
一緒にみたあの日、
 
数年後に
息子の魂を
見送ることになるとは
知る由もなかった。
 
でも、
しっかりと見送ってあげたい。
 
息子があちらの世界で
楽しく、過ごせるように。。。。
 

 

 


今日はお友達や
ご近所さんが来てくださった。

盆提灯まだ、早いかと思ったけど
点けてみた。