「いちばんすきな花」というフジテレビのドラマがある。昨年放送になったものだ。脚本は生方美玖。

ふとしたことから出逢った4人の男女が、自然と松下洸平の家に集まるようになる。

最終回は訳あって、松下洸平が家を元の持ち主に返すことになり、引っ越しをするというお話。結局いつもの4人が彼の家に集まり、各自所定の席に腰掛けて、この家で最後のお茶を楽しむ。

4人は席を立ち、自分のカラーのマグカップをシンク台に並べるように置く。最後に松下洸平が赤いマグカップを置いた。それから4人は窓際に行って、カーテンを外す。

4人がカーテンを外す様子を、カメラはゆっくりと矢印方向に移動しながら、4つのマグカップをイレコミで撮影している。

目ざとい奴はいるもので、「マグカップの位置が動いている。なんでだ?俺の勘違い?」と言う奴がいた。いやホント、よく気付いた。僕も気付かなかったが、言われてみて理由が分かった。ここで添付画像を見て欲しい。念のためTVerで確認してみた。並べた時は真四角に並んでいたのだが、4人がカーテンを外すショットでは、黄色のマグカップだけが矢印方向に動いている。

なぜか? 理由は簡単、カメラからだと奥になる赤と水色のマグカップが殆ど見えないからだ。だから黄色のマグカップを矢印方向にずらしたのだ。

野球では塁を盗むと言うが、映像作品ではこのようなことを「距離をぬすむ」、或いは単に「ぬすむ」と言う。撮影ではよくあることなのだ。

じゃあ、最初からマグカップを横一列に並べればいいじゃん!とはならない。4つのマグカップの並びには意味がある。添付画像の『P点』から、4人が腰掛けていたテーブルと、シンク台に並んだマグカップを見れば分かると思う。

you tube で秋元康と乃木坂46の桜井玲香、衛藤美彩、
白石麻衣、秋元真夏、西野七瀬の対談番組を見た。
多分2018年の番組だと思う。
彼女たちが好きな乃木坂関連の曲をそれぞれ紹介していた
ので、それをまた you tube で見た。
刺さったのは「逃げ水」と「僕のいる場所」。
 
周囲の人に公言したことはないけれど、僕は映像作家だと
自分では思っている。ビデオカメラマンでもビデオ屋でも
ない。これといった作品はないけれどね。
僕は表現しない映像作家。そんなのある訳ない!か。
 
僕がまだ20代前半(10代だったかも)、東京にいたころに
バレーボールのサークルに入っていたことがある。週2回の
練習日のほかに、みんなで海に行ったりもしたし、めでたく結婚まで至ったカップルもいる。そのサークルの紹介映画を撮ろう!ということになって、何回かのロケもした。監督は僕ではなく最年長でサークルのリーダーのY氏。僕はカメラ
担当。8㎜フィルムのカメラだ。
 
結局この映画が完成することはなかった。でも、探せば当時の8㎜フィルムは出てくるはずだ。
いくつかのシーンを撮ったのだが、今でも鮮明に覚えているのは『キスシーン』を撮ったこと。サークル紹介でなぜこれを撮ることになったのか?それは疑問なのだが、20歳ほどの男女がキシシーンを演じてくれたことにも驚きがある。
ただこれは恋愛ものではない。僕はキスの瞬間をどう撮ったのか。恋人同士ではなかった2人に、本当にキスをしてもらう訳にもいかず・・・・・
まず2人に向き合ってもらい、カメラは2人の真横に入るアングル。二人には慎重さが結構あったので、男は女の子に顔を近づけ、女の子も背伸びして限界まで顔を近づけて貰った。
もちろん唇が接触する前に一旦カット。
次のショットは2人の足元をねらっていて、女の子に背伸びをしてもらう(爪先立ってもらう)というアクションだった。
つまり、その瞬間は足元にカメラは逃げるわけだ。
 
あのとき僕は何故そうしたんだろうって、今になって思う。他にも方法はあったはずだ。
なぜ足元なのか?そりゃあ何かでそういった映像を見たからなんだろうけれど、いくつか方法がある中でコレをチョイスした理由はなんだろう?
単に2人に身長差があったからかな~?
因みに他の方法をひとつだけ。その瞬間を通行人がカメラの前を横切ることでシャッターをする、というのがある。
 
明日はその8㎜フィルムを探してみよう。予定したシーン全部は撮り切れていないけれど、ある素材だけで編集したらどんな感じになるんだろう?面白そうだ。
今は、8㎜の映写機もエディターもないので、データ化して
編集するしか方法はない。2~3万かかりそうだが、その方が編集は楽だ。
 
いや~、乃木坂の曲、脳みそがこう言うところに飛躍するのがいいなって思う。

午後からスーツを買いに出かけた。目指すは『紳士服のはるやま』。大通りを下って行くと右手に濃紺白抜き文字の看板が見える。玄関の両側には駐車スペースがあり、僕は左側の方に車を停めると、チラシと景品引換券を握り締め店内に

入っていった。

なんだろう? いつもと変わらないはずなのに何か違和感を感じる。白髪交じりの頭にいかにも日本人体型の男が近づいて来てメンバーズカードの提示を求めてきた。どこにいったか分からないので、名前と電話番号を伝えた。日本人体型は登録が無いという。一応父親の名前も出してみた。

ややあって「お父様は昭和44年生まれの方ですか?」と日本人体型は言ってきた。

「はぁ、俺が昭和34年だぞ。そんなわけあるか。」と、

俺の心の声が発動した。
 

早々に黒色無地の175A6を選んだ。試着室でズボンの裾上げをしてもらい、カウンターで精算をした。ほぼ予算通りに収まって良かったのだが、景品をもらおうと引換券を出したときに事は発覚した。
日本人体型が言った。「うちはフタタなんですが・・・」

 

違和感の最大の理由が分かった。玄関横のガラス窓に

『フレッシャーズ&就活応援フェア』のポスターが貼られていないのだ。そう、乃木坂ちゃんがいないのだ。白石麻衣、齋藤飛鳥、堀未央奈、松村沙友理、秋元真夏、梅澤美波の

6人がいないのだ。同じ通りのすぐ近くに、同じような外観と看板、同じような店内レイアウトの店、

作ってんじゃねーーよ!

元東筑高校野球部監督の喰田孝一さんが、昨夜北九州市内の病院で亡くなられた。

僕は東筑(喰田)野球のファンであり、選手権の福岡予選は良く写真を撮りに出掛けていたし、喰田先生の講演を仕事で撮影したこともある。『監督一代』(喰田先生の著書)が出版された時は、それを買って東筑高校までサインをもらいにも行った。

喰田先生は元々は嘉穂東高校のピッチャーだったが、東筑

野球部に引き抜かれて、仰木彬とバッテリーを組むように

なった。「東筑には仰木というピッチャーがいるのに、なぜ俺を引き抜くのだろう?」と思ったそうだ。結局、喰田さんはキャッチャーに回され、ピッチャー仰木、キャッチャー

喰田のバッテリーが誕生した。
喰田さん曰く「マスクが良いのも仰木、女にモテるのも

仰木、ピッチャーも仰木・・・」そんなやっかみから、喰田さんはある日の試合で投球サインを相手打者に教えると言う暴挙に出たそうだ。戸惑ったのは相手打者。そんなことある訳ないと思った相手打者は、ことごとく裏を読み打取られ、結果東筑の快勝という試合になったそうだ。(本人談)

 

喰田さんのチーム作りは、自分の理想とするチーム作りを

目指すのではなく、選手の個性にあったチームを作る事で、そんな考えが東筑の機動力野球に繋がっていったと言える

だろう。いつも打てないけれど、その分守備は鍛えられ緊張感のある試合を見せてくれる。そして奇策。県大会や甲子園でホームスチールを決めるチームなんて、滅多にない。

 

サイン、ありがとうございました。

喰田監督のご冥福をお祈り致します。

 

じゅんのすけとの散歩は、僕の日課でもある。

散歩のときにに登下校中の小学生によく出会う。そして、

挨拶をしてくる子もいる。

先日の朝、男の子3人が 「こんにちは」と挨拶してきた。

いつもなら、同様に 「こんにちは」 と返すのだが、この日はなぜだかキッチリと応対した。

「今の時間はおはようございますやろ~。」

3人はすぐさま『おはようございます』と言い直した。

素直やな~~。キミたちこのまま素直に育てよ。

あー言えば、こういう輩にはなってほしくない。

実際多いからね。