「うぐいすもうかれ鳴きする茶つみかな」
(有く比春毛 う可連奈支須 る 茶川三 駕那)
小林一茶さんの句です。
「茶摘」は4月上旬頃の季語のです。茶摘みが始まって15日間に摘まれる茶を一番茶と言うようで、その頃をさすようです。
日が当たりポカポカする良い陽気。鶯の鳴き声も浮かれているように聞こえるのでしょう。春の暖かさ、春の訪れにウキウキしたようすが伝わる一句です。
鶯は本当は黄緑のふっくらした鳥ではなく、少しくすんだ色をしています。僕が小さいころから鶯だと思っていた鳥は、メジロでした...この歌を書く時にも思い浮かべたのはメジロです(笑)やっぱり、僕のなかでは、鶯といえばキレイな黄緑でカワイイ鳥なんだもの。
先日、習字の先生宅にお呼ばれした際、庭にメジロが来ていて、「鶯が来てる!」と驚いたのですが、そう言えばこれはメジロだったという話になりました。みんな鶯といえば黄緑のかわいい鳥(=メジロ)を思い浮かべるようです。僕だけじゃなくて安心。
実際、鶯は隠れるのが上手で、あまり姿を見せないようです。鶯が鳴く時期にメジロがよく姿をみせるため、それを見た人がメジロが鳴いているのだと勘違いしたのでしょう。キレイな声なのにシャイやなんて素敵な鳥ですw
暖かい日を思い出し、浮かれた頭で書いてみました。浮かれたようすが伝わればいいなあと思います♫
平仮名の方の作品は、字を正方形にし、曲線を多くすることで暖かさが出るようにしてみました。変体仮名を使用している方は、画数が多い字を多用し賑やかにしながらも、「う」で大きな余白をつくることでガチャガチャしてしまうのを防げたらいいなと思って書きました。ご参考までに...