こんばんは。
放心状態が長い間続いた
ボンクラです。
まずは御礼から。
前回のブログにコメントを頂いた皆さん、
本当にありがとうございました。
奥さん、コメント見て泣いたそうです(笑)
前回のブログ。
書き込み日時が
4月1日の0時00分05秒となってますが
これは書き始めた時間なので
実際に更新したのは1時半頃です。
そのブログから始まった
2012年4月1日は
もの凄い濃密な1日となりました。
一生忘れないために、
ドキュメントと大げさに銘打ってまとめます。
ダンナ目線なので臨場感はさほどありませんが
出産を控えている方は読まないことをオススメします。
なんとなくです。
責任取れませんので・・・。
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「妊娠中毒症による高血圧で、帝王切開のおそれがある」
俺ら夫婦、いや奥さんに突きつけられた現実に
何もすることが出来ずに帰宅した俺。
情けないったらありゃしない。
2012年4月1日(日)
AM0:00 ブログを書いて気持ちの整理
ホントどうしよう。
いや、どうしようと思ってるのは奥さんの方だな。
頑張って気持ちのサポートしなきゃ。
AM1:30 ブログをアップ
奥さんに励ましのコメントください、と。
多分明日か明後日に陣痛が来るだろうから
その前に読ませてあげたい。
俺の励ましなんかじゃ足りない。
AM2:00
寝られない・・・
いや正直眠いんだけど
電話が来た時に寝てて出られませんでしたー
ってオチが怖くて寝られない。
AM3:30 奥さんからメール
「0時に破水して、陣痛が始まりました。
まだ時間かかると思うけど、とりあえずメールしました」
眠気が吹っ飛ぶ。
マジか!もう来たか!!
昨日のお腹の張りは前兆だったのか・・・
即電話。
「すぐ行く!」
途中、コンビニに寄って
リポビタンDと、飲めないコーヒーを買って
一気飲み。
マジ気合い入れないと。
「おし!!」
車の中で叫ぶ。
AM4:00 ダンナ病院着
奥さんの陣痛は5分間隔になっていた。
少し会話をして、それからはほとんど無言で
陣痛との戦い。
正直、ビビりました。
ベッドや布団にしがみついて
痛みを必死に受け流す奥さんの姿に。
こんな必死にならなきゃいけないのか。
文字通り、命懸け。
そうだ、命を産むんだ。俺の奥さんは。
しかも飲食厳禁なので、水分も摂れない。
ハンデでかすぎるよ・・・
俺、もう泣きそう。
弱すぎ。
でも、産まれるまでは絶対に泣かない!!
って必死にこらえて無言を貫く。
AM4:30 奥さん歩く
「少し出歩いて、顔洗ってハミガキして、サッパリしましょう」
と看護師さんに言われ、洗面所まで歩くことに。
もちろん、途中で陣痛。
奥さん動けない。
俺、何も言えない。
看護師さんに聞いた。
「血圧どうですか?通常分娩できますか?」
「ギリギリですね。出来る限りの事はします」
まだ危険か・・・
ベッドに戻るや否や、痛みでうなる奥さん。
「頑張れ!!」
って、何回も言いたかったんだけど、
数多くの出産に立ち会ってきた看護師さんの
「大丈夫ですよー。まだ時間かかるけど、頑張りましょうね」
の一言に勝てるわけがないと思ったので
心の中で叫ぶことにする。
腰やお尻を押すと、痛みが和らぐと聞いていたので
奥さんの自分で押している部分を頼りに
ひたすら押してあげた。
奥さんにはモニターが付けられていて、
赤ちゃんの心拍数の他に、陣痛のメーターがついていた。
その数値が上がると、奥さんが痛み出す。
よく出来てる。
モニターを見ながら、数値が上がりそうなタイミングで
これでもかと腰やお尻を押す。
奥さんは何も言わない。
いや言えない。
正しいのか分からないけど
俺にできることってこれくらいしかない。
AM5:00
陣痛は2~3分間隔。
痛む時間も長くなってきて
もう何をする余裕もなくなってきた。
奥さんの苦しみ方が尋常じゃない。
でも息を止めちゃいけないから
必死で息を吐く。
声を出しながら息を吐くので
唸り声になる。
俺も自然と歯を食いしばっていたようで
アゴが痛かった。
呼吸が乱れると酸欠になるかもしれないから、
少しでもリズムを整えてくれればと、
奥さんに聞こえるようにフーフーと息を吐く。
少しでも痛みが収まると、
ピタリと動きが止まる。
痛みにもがいて空に伸ばした手も
そのまま止まる。
昨日の朝から寝ずのまま陣痛を迎えたので
体力もほとんどない状態。
痛みがなくなると、そのまま意識が無くなってたっぽい。
俺はと言えば、相変わらず腰とお尻を押していた。
指が痺れて、手が痺れて痛い。
俺の苦しみとかどうでもいいわ。
ただひたすら、心の中で頑張れと叫ぶ。
AM6:00
血圧がやや上昇傾向とのことで、
降圧剤の服用と、点滴が始まる。
血圧は140台。
このままいけば大丈夫かも。
しかし、奥さんの体力がもう限界近い。
元気玉送ってあげたい。
マジで。
何かしてあげたい。
AM7:00 先生登場
部屋に来るなり、エコー検査を始める。
「少し見させてもらいますねー」
痛みの無いわずかな時間にチェック。
1分程度。
そのまま部屋を出る。
「水ください・・・」
と奥さん。
水を飲ませる。
いけなかったかもしれないけど、
目の前の状況見たら
たまらなかった。
この時間帯は、少しでも気を抜いたら
勝手に涙が出てもおかしくなかった。
そんなに苦しませないでくれよ・・・
俺の奥さんを。
一人しかいないんだぞ。
AM8:00
先生が再び登場。
「さっきエコーでチェックさせてもらいましたが、
胎盤が剥がれかけています。
通常、胎盤の厚みは6センチが上限ですが、
今7センチになっています。
これは胎盤剥離が始まってるということです。
それに、モニターを見ていたら
陣痛が来るタイミングで、赤ちゃんの心拍数が
極端に落ちていたんです。
これは典型的な胎盤剥離の状態です。
このままだと赤ちゃんが危険ですので、
今すぐ帝王切開した方がいいです」
この話を聞いた時の奥さんの
「えぇー・・・」
という力の無い言葉が忘れられない。
本当になんとかならないのか?
本当にもうダメなのか?
「もう少し様子見てみますか?」
と先生。
奥さんは通常分娩を望んでたんだし、
ここまで頑張ってきたんだから
最後まで望みを捨てたくない。
と、先生に言おうとしたら
先生から
「いいですよ?待ちますよ。
30分でも1時間でも3時間でも。
でも状況は変わらないですよ」
非情な一言。
でも、自然とそう思わなかった。
「待ったらそれだけ危険が増すってことですよね?」
「そうです。それだけ、赤ちゃんが危険な状態になります」
それを聞いて奥さんが
諦めたように
「わかりました・・・」
と一言。
もの凄い決断をした奥さん。
俺も緊張の糸が切れてしまって
ちょっとした放心状態。
早速、手術の準備。
8時間奥さんを苦しめ続けた陣痛が
薬によって簡単に和らいでいった。
「下から(通常分娩で)産みたかったなぁ・・・」
と、表情を変えずにつぶやく奥さん。
なんだか分からないけど、俺が申し訳ない気持ちになって
涙がどんどん出てきた。
見せたくなかったので部屋を出た。
双方の親に電話。
「よろしくね。守ってあげてね」
と言われた。
何もできないんですよ、俺は・・・
ハイドキャップをかぶって、目隠しをされて
ベッドが運ばれていく。
付いていくけど何も声をかけられない。
手術室。
たくさんの人が動いている。
ベッドが囲まれる。
「旦那さんはここまでです。何か声をかけてあげてください」
って言われても何も出てこないよ俺は。
もう泣いてるし。
一緒に出産の瞬間を迎えられないんだなぁ。
奥さんも楽しみにしてたのに・・・ごめん。
手を握って
「頑張ってね。待ってるからね」
しか言えず。
無言でうなずく奥さん。
目の前でドアが閉まる。
ドラマのようなシーンが
現実に目の前に起こってしまって
なんかショック。
こういう事に耐性のない俺は
声出して泣きました。
近くに掃除のオジサンがいて
バツが悪そうにしてたけど
気にしてる場合じゃなかった。
AM8:45 手術開始
泣いてばかりいるダンナさん。
「ここで待っていてくださいね」
と言われ、椅子に座ってひたすら待つ。
気を紛らわせたくて、携帯で調べてみた。
妊娠中毒症と胎盤剥離は
どうやらセットで起こることが多いらしい。
始めからこうなる流れだったのかな・・・
余計に悔しくなってまた泣けてきた。
俺の奥さん、人生で一番頑張ってるんだぞ。
ちくしょう。
AM9:35
遠くから呼ばれた。
「おめでとうございます。男の子ですよ」
俺に向かって言われてる感じがしなくて
フワフワしてた。
生まれたんだって。何が?
俺の子供だって。俺の。
陣痛の時はあれだけ「早く産まれてくれ!」って願ってたのに、
出産の瞬間に立ち会うこともなく、突然産まれましたよって言われたら
ポカーンとしちゃう。
手術着の助産師さんと小児科の先生が
俺に向かってニコニコしてる。
でも俺はポカーン。
助産師さんが抱いてる子供を見る。
シワッシワ。
手で顔を隠してる。
小さい体が動いてる。
今までの騒ぎが嘘の様に静かで、
妙に落ち着いた気分になった。
奥さんのスマホで、初めての撮影。
オマエかー奥さんのお腹の中で
ボコボコ動いてたのは(笑)
やっと会えたね。
情けないパパだけど、よろしくね。
「抱っこしますか?」
と聞かれたので
「最初は奥さんにとっておきます」
と返した。
さすがにできないよそれは・・・
AM10:45
奥さんの手術が終わった。
看護師さんに連れられ個室へ。
部屋は真っ暗。
手術後は光の刺激で
痙攣を起こす可能性があるらしい。
奥さんが寝ていた。
管がいっぱいついてた。
足には加圧器。血栓防止。
「ありがとねー側にいてくれて。
すっごい心強かったよー」
なんで一番最初にその言葉が出せるんだ。
苦しみ抜いて頑張ったのは
奥さんじゃないか。
俺なんて何もできずにいたのに。
聖人君子みたいな奥さんに、
俺は情けなくもまた泣いてしまった。
すごいよ母親になる人ってのは。
最初から最後まで震えた。
2人共無事で良かった。
本当に良かった。
ボンクラ会社員に、ついに子供が産まれました。
みなさんありがとうございました。
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そして、長文過ぎてすいませんでした。
この出来事と感動を忘れたくなくて
ついつい。
ただの自己満足です・・・