少し旅の話を中断して、少し前に想ったことを今日は書きます。
見て頂けると、嬉しいです。
なおさら、何か思うことを言って頂けたら、この上ないです。
正直、まとまってないと見えるかもしれません。
それでも書く、そして見てもらうというのは、自己満足なんでしょう。





僕は"この世界"で生きているんじゃない。
僕が生きている世界が、"僕の世界"。


例えば車に全く乗らない、興味がない僕にとって、車用の印なんかは、在ることは知っているが、僕の世界には無いようなもの。

しかし、夏の空、あの入道雲にどこか懐かしさと清々しさ、そして寂しさを感じるのは、僕だから。
そのくせ、ワクワクするのは僕がそう夏の空を見てるから。
夏の空がワクワクさせるんじゃなくて、僕が夏の空を見てワクワクする。

"暗闇"が"怖いもの"なんかじゃなく、暗闇に恐怖心を抱いてる僕がいるということ。
しかし、この暗闇と一体となり、そして、この恐怖に何も抵抗せず、自然に溶け込もうと、そして受け入れようとした時、何か急に泣きたくなった。
自分が恐怖と感じていることも、結局自分の作り出した感情の一つであって、それも僕自身。
そんな自分を初めて受け入れたことに対しての涙か、抵抗せず自然と一体となろうとして感じた自然の大きさに対しての涙か。

僕に不自由を与えているのも僕。
社会の目と感じるものも、僕自身が作り出したもの。
シンプルに考えれば、"不自由にさせていると思うもの"が、いかに自ら絡まりにいっているもので、"陳腐なもの"かが、はっきり見えてくる。

この自然もまたそう。
それも全て僕であって、そして、僕もそれの一部。

受け入れて、流される、それは弱さの証?それとも強さの証?


iPhoneからの投稿




ヨーロッパへの出発前夜まで、「やってやる」という意気込みと、色んなモノに出逢いたい、触れたいという希望にも似た好奇心が強かった。




それに急に準備し始めたこともあって、バタバタしてて、あまり不安なんかも感じる余裕もなかった。




今思えば、よかったと思う。




しかし、さすがに出発前夜は、ビビりまくっていた。




不安を言い出したらキリがないくらい。




怖かった。




しかし、迷いはなかった。






熟睡できないまま、出発の朝を迎えた。




楽しみも不安も全てを詰め込んだ大きなバックパックを背負い、空港へ。




手続きを済ませ、搭乗。




しかし飛行機に乗ると、なお一層現実を受け止められないくらいになって、とにかくビビっていた。




笑顔で受け答えしようとしても、笑顔が引きつっているなと自分でも分かる。




自然に笑えない。




怖い。




いっそ、不慮の事故か何かで、飛行機がロンドンに着けずに、日本に帰国しないかなって願っていた。






しかし、願いもむなしく、無事に夜のロンドン到着。




ロンドンの最初のホステルだけは、日本で予約していたので、そこに向かいたかった。




まずは最寄りの駅に向かおう。




駅員さんに尋ねながら、セント・パンクラス駅に到着したはいいが、駅を出てからは全く分からない。




いきなり迷った。




右も左もわからないとは、まさにこのことだなと思った。




地図が読めない。




夜だからか、地図上で目印となりそうな郵便局でさえ、どの建物かわからない。




一人で迷っててもしょうがない!




ということで、色んな人に、道を尋ねた。




すると、想像以上に人親切で、すぐにホステルに着いた。






チェックインを。




予約の名前を告げて、




さあ、部屋の番号を教えてくれ。




・・・ん?




本日の予約に、名前がない?




まさか!!ウソだ!冗談がキツいよ~・・・まじで?




詳しく調べてもらうと、どうやら翌日からの予約になっていた。




日本を2/6に出発して飛行時間10時間以上。何の疑問も持たず、2/7に到着してると思い、2/7から予約してた。




本日、2/6だそうだ。




これが、時差なのか。




・・・やってしまった。なんてことだ。僕は馬鹿だ。




そう打ちひしがれていると、受付の女性が、本日から泊まれるように予約を変更してくれた。




もともと予約していた部屋番号は変わるけれど、同じ料金で、同じサイズ(4人部屋)の部屋に泊まれることに。




助かった。ありがとう!






そして、部屋に入ると、すでに残り3つのベッドは埋まっていた。




その3人と自己紹介。




一人はブラジルからのロレンツォ、一人はアルゼンチンからのフェルナンド、もう一人はフランスからのアンドレアス。




すぐに意気投合して、そのまま4人で近くのパブへ行くことに。




お酒がまわると、なお一層英語が聞き取れなくなるんだな。




それにしても、聞き取れなさ、ひどかったなー。




しかし、それでもどんどん仲良くなった。




特にフランスのアンドレアスとは、翌日からもずっと一緒に行動していた。




僕が行きたいところに付き添ってくれたり、休みたい時はベンチに腰かけて休んだり、写真撮るのを手伝ってくれたり、しょーもないことから互いの夢まで色んなことを伝え合ったりして、毎日笑ってた。




ほんと、朝起きてから、夜寝るまで、ずっと笑顔だった。




僕が話そうとすることを真剣に耳を傾けて聞いてくれて、ちょっと英語がつっかえても笑顔で待ってくれていたし、僕が聞き取りにくかったりしたら、もっと分かりやすい言葉で伝えてくれたりして。




アンドレアスの存在、笑顔のおかげで、ロンドンの日々が毎日楽しかった。






そしてロンドン5日目、最後の夜。




ロレンツォは、前々日にチェックアウトしたので、3人でいつものパブへ。




アンドレアスも翌日チェックアウトの予定だったので、3人で集まれる最後の夜ということで、いつもより3人とも少し静かだった。




最後にパブで写真を撮り、ホステルへ戻り、就寝。






別れの朝。




いつもの朝より、どこか静かで、どこか寂しい朝。




会話もそれほど弾むこともなく。




チェックアウトの時間、まずフェルナンドとの別れ。ホステルの玄関で、また会おうと約束して、ハグして別れ。






アンドレアスは、駅まで一緒に行ってくれた。




駅へ向かう途中、会話が、宙に浮いてるみたい。




なかなか耳に入ってこない。




その間、このロンドンの日々を振り返っていた。




アクシデントもありながら、偶然のような必然だと、運命だと信じられる出逢い。




この彼のおかげで、ロンドンへ向かう飛行機の中では笑顔もろくにできなかった僕が、ロンドンでの日々を毎日笑顔で過ごせていた。




こいつがいてくれたから、こいつが話を聞いてくれたから、こいつが笑顔だから、僕もこんなに幸せだったんだ。




すごくありがたい。




すごく温かい。




駅に到着。今の想いを、この感謝を、どれほど助けられたかを伝えよう。




・・・しかし、言葉にできない。




僕は英語が下手くそだから、上手い言葉が見つからない。




まずはこの言葉からだ、と思い、




Thank you を口にした瞬間に、溜めていた想いが涙とともに、全て溢れてきた。




涙が止まらない。止められなかった。




ただただ泣いて、Thank you すらも言えなくなっていた。




すると彼は、りょうの笑顔が、りょうの人柄が、大好きだと言ってくれた。




もう涙が止まらなかった。すごく嬉しかった。




心がすごく温かかった。






そして、ぐちゃぐちゃの顔のまま、連絡を取ること、また必ず再会することを約束して、しばしの別れ。




最後は、彼が覚えてくれた日本語を言い合って。




「ジャ、マタネ!」






そんな始まりの街、ロンドン。


ここから全てが始まった。