前のブログで太宰治の「人間失格」を読んでると書いたんですが、読み終わりました。
読んだ感想というか僕の個人的な解釈を書きたいと思います(誰得)。
読み終わった後は何とも言えない感情になりました。太宰治、本名津島修治はこの「人間失格」を書いて入水自殺をし、39歳という若さで自ら生涯を閉じました。入水自殺する前にパビナール中毒という薬物中毒に陥り、入院生活を余儀なくされていました。
その生活の中で廃人のように生きる自分を「人間失格」と表現しています。幼少期から人間の生活について疑問を抱いており、自分と他者との隔たりを感じていました。それでいて他人の様子や機嫌ばかり伺い、自分を騙しながら生活してきました。その苦悩と闘う日々の中で、わずかに射し込む暖かみのある光。友人と飲み明かし夢について語り合うこと。女性と同棲しながら愛の意味を手探りで見つけようしたその果てで、その女性と鎌倉の海で入水自殺を図り、その女性は死亡し自分だけ助かりました。そこにあるのは絶望。まるで盲目の鳥が闇の中を闇雲にただひたすらに泳ぐかのよう。それで太宰は薬物中毒になってしまいました。アルコールと薬物に依存して繰り返し摂取する毎日。喀血をし始め、それに気づいた友人や知人の計らいで入院することになりました。
そしてついに太宰は自らを「人間失格」とし、入水自殺しました。
眼前にあるのは目に見えない孤独の膜。誰にも言えない癒えない傷口。自分を偽り、人を欺き、恥だけが重なる人生。それでも太宰治ほど純粋かつ人間臭い人はいないと思います。20歳ごときの青二才の僕がこの本の全てを知ることはなく、たぶんこれから何度も読んで本当に太宰治が思っていたことを理解できるんだと思います。いい本に出会いました。言の葉によって紡がれた春風に乗せて飛ぶ紙飛行機を受け取ったかのようでした。皆さんも良い読書ライフを。春は出会いの季節です。