アニメオリジナル展開だの、オリジナルキャラだの。

 

でもね、漫画とは媒体が違う云々による表現差ってのを無視して原作を踏襲するのも、ああまあ。

いまんとこそこが明らかに意識されてるという意味では、「鬼滅の刃」の原作踏襲+CG表現はアレすごいね。

がっちりカメラワークまで原作踏襲っていう、もう動いてるだけってのは少なくないんですがね……

 

そういう意味でやっぱり良いのが推しの子。ずっと原作を追ってきましたが(横槍メンゴさんの絵が好き)アニメ第1期のサスペンス感や声優のセレクトなどにがっつりハマり、第2期の構成、画面展開、表現がアニメでなければできないものなのにきっちり原作の色を感じさせてくれるのが非常にいい。

 

端的には原作とは違う部分も多いんですよ。でも、説得力に違和感もないし、別段ストーリーに影響がないから気づかないんです。

 

逆にアニメ化してちょっとがっかりなものも確かに少なくない。

今季はちょっと弱いか?いやまあ、良くなってない=悪いってわけじゃないしなぁ。

 

で、そんな感じで朝からアマゾンプライムでだらだら眺め、昼に総菜買ってきて「今日はハイボールをがっつり検証するべ」とニッカフロンティアをででんと取り出す。

 

焼き鳥とたこ焼き、ミミガーをもりもり食べながら、フロンティアのハイボールをメインに据える。

フロンティアは48度、85プルーフなので1:3では12%、1:4で9.8位、1:5でようやく8%。

 

だのでこれを作ってみた。

開封時の確認ですでに飲んではいるけれど、当時はそもそも余市蒸留所限定との比較をしていたのもあって難だったんで。

1:3の比較をしてたのもあって薄めてはいなかった。

 

で、1:4。

いやあ、さすがこのくらいでも崩れん。フロンティアの芯の強さが加水に強く、ハイボールでもそれはわかる。まあアルコール度数の強さもあるんだろうけれど。

 

でもさすがに1:5だとダメ。いや、普段1:4で飲んでるのであればこのくらいでもきつさを感じるかもしれませんが、ちょっと薄すぎる気がする。

食事と合わせるならこれもありかも。ニッカのハイボール、コレモルトの強さだろうね。さすが51%も含まれてるだけある。

 

前回比較が悪すぎて良さが全く見えなかったが……何せ余市の焦げ感、スモーキーさががっつり出てる「余市」なものと比較するとその焦げ感が口の中ではあまり感じられない。

香りはあるんだけれど、口に含んでもアードベックやラフロイグのような主張がない分物足りない訳で。

そりゃ、どうしても好みに引きずられるインプレッションになるわ。

 

でも今日みたいに向き合ってみれば、やっぱり割っても崩れない、芯から強いニッカの余市独特の味わいがあるわけで。

スペシャルで作ったハイボールより、ナイトクルーズで作った時のハイボールに近い。

 

これに燻製風のスモーキーさとピート感があれば完璧……まあ、弱いけれどあるのかもしれない。

 

しかし気づいた。思ってるより強みのブリニー。コレ、アイランズモルトにも似てるかもしれない……で、あればとブラックペッパーをごりっとかけてみる。

 

思ってるよりも相性がいい。なんというか、タリスカーのようなトッピング感ではなく、まるで初めからそうであったかのように溶け込む違和感のなさ。

思ってた以上にフロンティアはスパイシーなのだ。

鼻に感じる辛口のバニラ感からスパイシーな中間を抜けて、余韻に残るブリニー。このハイボール、かなり最高なんじゃないか?

スペシャルは後味のピート感があり余市蒸留所限定がそのアッパーバージョンだとすると、傾向としてはディープブレンドのような方向性?オイリーなバニラではないのでバーボン原酒にもしかしたら新樽モルトもヴァッティングしているかもしれない。

 

と、いつの間にかアニメは耳で楽しんでたりした。

いやそんなもん。