台北“故宮博物院” | 流離いのアマチュア学者JETのつぶやき

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アマチュア学者でアジアを飛び回るビジネスマンでもある私JETの、日々のつぶやきをお聞きください。旅先の穴場や美食の紹介、アマチュア学者のヒラメキなど、日々ブツブツつぶやきます。

台北の“故宮博物院”''は、中華民国政府が大陸から台湾へと撤退する時に、北京の“故宮博物院”から厳選して運び出した美術品を所蔵しています。
その数は60万点以上におよび、3カ月に1回の割合で展示品の入れ替えがあるのですが、それでも全ての所蔵品を見るためには8年以上かかるといわれています。
世界四大博物館のひとつに数えられているのも納得です。私はまだ4回しか訪れたことがないので、一生かかっても完全制覇は無理かもしれません・・・

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大陸の政府からすれば、「国民党政府が勝手に持ち出した略奪品だ」という理屈も納得できないこともないですが、文化大革命の集団ヒステリーによって、大陸の“故宮博物院”の所蔵品の多くが破壊された事実を思えば、「よくぞ台湾に避難させていたものだ」という理屈もなりたつように、私は思います。

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台湾の“故宮博物院”の所蔵品の複雑な成り立ちから、その所蔵品が日本に貸し出され公開されることはありませんでした。
なぜなら日本には、借り受けた海外の美術品を第三者に差し押さえられることを防ぐ法律がなかったからです。
ようするに、台湾から貸し出された所蔵品が、中国によって盗品として差し押さえられる可能性があったのです。

今年の3月25日に“海外美術品等公開促進法”が可決しています。
多くの方は興味の無い法律だったかもしれませんね。
しかし、この法律は結構重要なもので、貴重な美術品を日本にいながら鑑賞できる機会が増大したという効果をうんでいます。
膨大な台湾の“故宮博物院”の所蔵品を日本で鑑賞できる日が、早く来るといいなと思います。

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ちなみに、写真のパンフレットは、テーマごとになった展示ルームの入口あたりに掛けられているものです。集めると楽しいし勉強になりますよ。


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