今回はグランドサイクルの中の第Ⅲ波、即ち終戦から始まって1989年末に天井をつけるまでの期間について述べたいと思います。この期間は株価のデータも揃っているので分析はし易いです。

第Ⅲ波は、大相場が5度ありました。

  • 1回目 1950年7月 ~ 1953年2月 (上昇期間2年7ヶ月、上昇率5.57倍)
  • 2回目 1954年11月 ~ 1961年7月 (上昇期間6年8ヶ月、上昇率5.80倍)
  • 3回目 1965年7月 ~ 1973年1月 (上昇期間7年6ヶ月、上昇率5.25倍)
  • 4回目 1974年10月 ~ 1981年8月 (上昇期間6年10ヶ月、上昇率2.39倍)
  • 5回目 1982年8月 ~ 1989年12月 (上昇期間7年4ヶ月、上昇率5.67倍)

このように、上昇期間、上昇率ともよく似通っており、上昇期間は1回目を除くと平均7年1ヶ月、また上昇率は4回目を除くと、平均5.57倍となります。

これを今回に当てはめると、安値は2009年3月の7,054円(月次ベース)でしたから、次の高値は7,054×5.57=39,290円というわけで、1989年末の史上最高値とほぼ一致します。

 

次にその時期ですが、2009年3月から7年1ヶ月後というと2016年4月で、これはもう過ぎてしまっていますから、足元の相場が本格的な上昇を開始した2012年10月からカウントすると、2019年11月となります。

実はこのコラムで述べていることを最初に着想したのは2008年のことでした。それ以来10年に渡って「2019年末に史上最高値」と言い続けてきました。最初の頃は自分でもちょっといい過ぎかな?と思いましたが、残すところ2年を切り、何となく見えて来たようです。

 

 

今回は、ちょっと小休止して言葉の定義を行いたいと思います。

前々回からスタートした本ブログでは、「グランドサイクル」(または「グランドスーパーサイクル」とも。ここでは「グランドサイクル」で統一)の話をしており、明治維新から第1次世界大戦終了までを第Ⅰ波、そこから第2次世界大戦終了までを第Ⅱ波・・・などと記述しています。

この波を考える上で想定しているのはエリオット波動です。歴史が必ずしもエリオット波動に従って動く保証はありませんが、少なくとも明治維新以降はきれいに当てはまっているようです。(エリオットの理論に独自の解釈を加えていますので一般の解説書とは異なる点もあることをご承知おきください)

エリオット波動は、図のように上昇5波動と下降3波動から成りますので合計8波動となり、これで1サイクル終了とすると、グランドサイクルの1サイクルはおよそ300年くらいになります。

この8つの波をローマ数字を使ってⅠ波、Ⅱ波、・・・などと記述することにします。

さて、それぞれのⅠ波、Ⅱ波、・・は、虫眼鏡で拡大して見るとフラクタルな構造になっていて、Ⅰ波、Ⅲ波はさらに小さな5つの波動に、またⅡ波、Ⅳ波は小さな3つの波動に分けることができます。(同様に、これら一つ下の階層の波動をアラビア数字を使って1波、2波、・・などと記述することにします)

Ⅰ波とⅡ波を1つの単位とするとグランドサイクルは合計4つの小波から構成されることになります。この一つの単位は、およそ70年前後の周期になりますが、これを“スーパーサイクル”と呼んでいます。スーパーサイクルは大体コンドラチェフサイクルに相当します。

つまり、現時点は明治維新から3回目のスーパーサイクルに入ったところ、というわけです。
さらにこのスーパーサイクルを虫眼鏡で拡大してみると、また上と相似形な構造が見られ、その一段下のサイクルをミディアムサイクル(15~20年)、さらにその下のミニッツサイクル(3~5年)と続きます。
次回では、スーパーサイクルについて検証し、足元でスタートしている大相場の終着点の時期と高値を推測してみたいと思います。(続く)

 

 

 

前回に続いて日本のグランドサイクルについて考えてみます。
前回で述べた見立てが正しく、2011年を起点に上昇第Ⅴ波が始まったとすれば、今後40~50年は日本の国力は上り坂が続くことになります。
それでは、第Ⅴ波はどのような時代になるのでしょうか。
過去のパターンを見ると、“武の時代”→“経済の時代”→“文化の時代”という流れになっていることが多いようです。例えば、一つ前のグランドサイクルでは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の武力によって国内が統一された後、元禄バブルからバブル崩壊を経て、文化文政時代には様々な文化が花開きました。経済によって豊になったら次に求めるものは文化や娯楽、ということでしょう。(これについては、また回を改めて検証してみたいと思います)。
今回も明治維新後の第Ⅰ波は“武”によって世界の中での地位を高めていった時代ですし、戦後の第Ⅲ波は、“経済”で世界の大国になっていった時代です。これからすれば、これから40~50年続くであろう第Ⅴ波は“文化”の時代になるだろう、と予想できます。イメージしているのは”文化文政の時代”です。
恐らく日本の文化が世界を魅了し、世界から尊敬と憧れをもって見られるようになるのではないでしょうか。既に一部そのような兆候が出て来ているように見受けられますが、時間がたてばたつほど、はっきりしてくると思っています。(続く)

 

これから相場のサイクルについていろいろ書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


相場はできるだけ大きく見ることが大切だと思っています。数カ月単位のスウィング投資をやる場合でも、10年、100年といった大きな流れを把握しておくことが重要です。

と言う訳で、今回から数回に渡って、今の日本が大きなトレンドの中でどの辺の位置にいるのか考えてみたいと思います。

先ず、スタート地点を明治維新にとってみます。侍の世の中が終わり、民主主義・資本主義を特徴とする近代が始まったことから、明治維新を基点にとることに違和感はないと思います。そこをスタート地点として、日本は上昇・下降を繰り返し、現在は3度目の上昇波(第Ⅴ波)がスタートしたところと考えています(図)。

少し詳しく見てみます。先ず、明治維新からスタートし、日本は3度の戦争を経てアジアの片隅の小国から世界の大国へとのし上がって行きました。これが上昇第Ⅰ波。その後第1次大戦終了でバブル景気が弾け、金融恐慌などを経て太平洋戦争に突入し、敗戦となって日本は焦土と化してしまいました。ここまでが下降第Ⅱ波。

それから「経済」を基軸に据えて復興を目指し、神武景気、岩戸景気、いざなぎ景気を経て、80年代後半には世界で1,2位を争う経済大国へとのし上がって行きました。これが上昇第Ⅲ波。そこからバブル崩壊によって“失われた20年”の長期不況に陥り、世界経済におけるプレゼンスは大幅にダウンしてしまいました。これが下降第Ⅳ波。

第Ⅳ波の終着点がどこか、というのは議論がある所かとは思いますが、一応2011年と考えています。この年には、東日本大震災という不幸な出来事があった訳ですが、長期停滞により自信を失いかけていた日本人に与えた最後の一撃になったのではないかと思います。ただ、震災のせいではないでしょうが、民主党政権が倒れ、阿部首相が誕生してからは、明らかに上向きになりつつあります。

また、上昇第Ⅰ波52年に対する調整波の期間がちょうどその半分の26年だったことから、上昇第Ⅲ波44年に対する調整波をその半分の22年とすると、ちょうど2011年となり、日柄的にもボトムを打つ条件が揃っていた、と思われます。(続く)

 

 

株式投資歴35年の投資家です。

株式市場のサイクルについていろいろ研究してきたことや経験してきたことを書き綴ってみたいと思います。

ご興味のある方は少々お付き合いください。

まじかるクラウン Q1.ニックネームは?

Ryo

ラブ Q2.最近のマイブームは?

株式投資

バナナ Q1.好きな食べ物は?

日本酒

 

 

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