私(当ブログ管理人、腐男子ゲイ)が今年観たLGBTQ+映画とドラマの中で、男性俳優のフルヌードを拝むことができた作品を「4つ」まとめてみました。作品のあらすじを紹介していますが、結末のネタバレはしていません。どの作品も各種配信サービスで配信中なので気になる方は観てみてください。


本記事には、性的、同性愛的な表現が含まれています。

この先に進まれる方はご了承ください。












『クィア』(Queer)



米作家で奇人、ウィリアム・バロウズの同名の短編小説を『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が独自の解釈を交えつつ実写化した話題作が今年、日本でも劇場公開されました。それが本作、その名も『クィア』。


主演はダニエル・クレイグ、共演にはドリュー・スターキーなど。ダニクレ演じるゲイの中年オジが若き美男子にうつつを抜かして翻弄されて、年甲斐もなく取りすがったり嫉妬したり、人生最後かもしれない大恋愛に狂い咲きする痛くて哀しくて愛おしい姿、その哀愁を愛でる映画、それが本作でありました。


...ん、違ぇよ?まあ受け取り方は人それぞれかもですが、とにかくオジ好き腐男子の私には、そういう方向からぶっ刺さったというわけです。何歳だろうが本気の恋に溺れられるって素敵じゃあないですか!で、ダニクレ様もおせっせにご奉仕にベロチューに、めちゃくちゃ体張ってらっしゃいました。


官能のASMRを体感せよ


そして本作、断然引き込まれるのは後半です。頭で心で下半身で、自分の持てるすべてで好きな人と繋がりたいと願う枯れオジの滾る愛欲は、物語を思いもよらぬ場所に導きます。それが予測不能で面白いのですが、着地点は観る側がどう解釈するかといった次元なので、分かり易い萌えポイントを提示してくれるゲイロマンスやBLを期待して観るとちょっと違うかもしれないです。


舞台はメキシコシティに始まり、後半は南下して赤道直下を目指します。どちらも「steamy」という同一の英単語で表されるぐらいですから、エロスと高温多湿な気候というものは、やはり相性がいいのでしょう。ただメキシコシティは標高が高いので暑くてもカラっとしているそうです。聖地巡礼してみたい。



劇場公開時には日本のモザイク検閲の基準にツッコミが上がっていた本作。劇中ではダニクレのお相手役のドリュスタとオマー・アポロ(上記画像)がフルヌードを披露していましたが、どちらも撮影時はプロステティック(映画の撮影などで使われる男性器に似せた人工装具)を身に付けていたそうです。...つまり劇中のちんは「本物ではない」ということですね。残念ながら。


▲本作は現在はアマゾンやU-NEXTなどで有料でレンタル・購入できます


▲映画の日本公開に合わせて今年、原作の新装版も出版されたようです




『ラテン・ブラッド:ザ・バラッド・オブ・ネイ・マトグロッソ』(Latin Blood: The Ballad of Ney Matogrosso)



カウンターテナーの稀有な歌声に奇抜なメイクや衣装、挑発的なステージパフォーマンスで多くの人々を魅了し、ブラジル音楽界のトップに君臨する時代の異端児、伝説的アーティスト「ネイ・マトグロッソ」の半生を描いた伝記映画でLGBTQ+映画。ネットフリックスで配信中の作品です。


父親との確執、失恋、エイズ蔓延、保守的なブラジル政府による度重なる検閲などにも屈せずに自身のアーティスト性とアイデンティティーを貫き、観客と自分自身を抑圧から解放することで支持された、そんな彼の生き様をゴージャスなミュージカルシーンや濡れ場と共に描いています。


フルヌードは私が覚えている限りでは2回ありました

どちらもNOモザイクでしたがチンチラはほんの一瞬なのでよく見といて


本作でネイ・マトグロッソを演じたのは、ロバート・ダウニー・ジュニアにしか見えないブラジルの人気俳優、ジェスイタ・バルボーサ。私生活では自身もバイセクシュアルであることを公言している彼が全身全霊で挑んだミュージカルシーンや濡れ場の数々は、かなり見応え抜群でありました。


▲『無修正動画』はこちら。NSFWブログに飛びます。リンク先の記事にはネタバレが含まれている可能性もあるのでご注意を。




『オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~』(Overcompensating)


「オーバーコンペンセイト(overcompensate)」は、日本語で「過剰補償」、噛み砕いて言えば、欠点や過失を補ったり埋め合わせをするために、それとは逆の行動を過度に行ってしまう、つまり「ゲイであることを隠そうとして過度に男らしく振る舞ってしまう」ことなどを指した言葉。


そんな「オーバーコンペンセイト」る大学生ゲイの奮闘を描いたのが、アマゾンプライムで配信がスタートするや否や大きな話題と人気を集め、すでに続編となるシーズン2の製作も決定しているコメディーシリーズ。



煌めくキャンパスライフを夢見て大学に入学したアメフト選手の主人公は、自分がゲイであることを隠すために、大学のオリエンテーションで仲良くなった女の子を「モノにしよう」と画策する。しかしカラダは思いについてゆけず...


-スクールカーストの最上層を目指して猛進する大学生たちの姿を、どこか皮肉を交えた嘲笑的な目線から最高におバカでエッチに描き出した作品です。


穿いてます。ご安心ください


(恐らく誇張された)アメリカのイケイケ大学生ノリが見ていてちょっとキツいですが、じつは人知れず悩んだり挫折もしている、だから何だか憎めない登場人物たちがとっても魅力的でした。私は早口の金髪ギャルが好きだった。


本作のお話は、製作&脚本&主演を務めたベニート・スキナーの実体験にインスパイアされたものなんだそう。彼自身もゲイをオープンにしています。また彼も自慢のマッチョな肉体を劇中で披露していましたが、パンツまで脱いでいたのは、オースティン・リンジーが演じた主人公の裸族のルームメイトです。


こっちは穿いてません。演じるのはオースティン・リンジーという俳優

『ホワイト・ロータス』のアダム・ディマルコも

また新たなキャラを開拓していて強烈に爪痕を残していました


クローゼット(=ゲイを隠している)ゲイの苦悩、ゲイと女友達の絆や友情、どれも現代のLGBTQ+作品にはややありふれたテーマではあるものの、ここまで笑いに振り切った清々しい作品は今まで少なかったのではないでしょうか。洋楽が好きな方は、サウンドトラックにも注目して観てみてください。




『オレたちブーツ』(Boots)


1990年の夏、「周りと違う」ことでイジメられていたゲイのキャメロンは、高校を卒業後、自分を変えるために唯一の親友であるレイと一緒に海兵隊へと志願する。そこに待っていたのは、想像を絶する過酷な訓練の日々だった。


-まさかまさかのヒットで今年大きな注目を浴び、米軍内の同性愛を描いたことで保守派の現政権の怒りも買ったネトフリ配信の話題のドラマ。



お話の舞台は1990年。1993年以前の米軍では、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルの人々の従軍は禁じられていました。同性愛者であることが発覚した兵士は除隊になるなど、同性愛に対する厳しい取り締まりが行われていたのです。


物語の3年後、1993年の12月21日、かの悪名高い「DADT(Don't Ask, Don't Tell)」のポリシーが民主党のクリントン政権下で発布されます。「Don't Ask, Don't Tell」は「(ゲイであるかを)聞くな、言うな」という意味。


これは米軍内で同性愛者であることを「オープンにする」ことを禁ずる、逆に言えば、同性愛者であっても、そのことを周囲に公言していなければ従軍を認めるといった旨の軍の公式方針でした。


同性愛者はクローゼットであっても問答無用で処分の対象となっていた前体制と比べれば、幾分かは寛大にシフトしたように聞こえますが、これも同性愛者の権利や尊厳を損なうものとして大きな社会的な反発を生みました。


この方針は2010年のオバマ政権下で違憲とされ撤廃されましたが、つい15年前まで米軍内では、同性愛者の権利どころか存在自体が認められていなかったということ。そんな米軍の同性愛抑圧の歴史を背景に敷いて、ゲイを隠して海兵隊に入隊した男性の実体験に基づく回顧的小説を原作にしたのが本作。



...とはいえ、「DADT」下で同じく海兵隊に入隊したゲイ男性の実体験を描いた映画『インスペクション ここで生きる』のようなシリアスな作品という感じではなく、程よくコミカルで下品でレトロポップで、それぞれに事情を抱えた若者たちが互いに切磋琢磨しながら成長してゆく群像劇のようなドラマでした。


本作中でも描かれる米軍内の同性愛差別や人種差別は苛烈なものですが、それと同時に軍は様々な理由から「一般社会で生きづらさを抱えている者たち」が集まり、居場所を失った社会的マイノリティーの吹き溜まり...と言ったら失礼かもしれませんが、最後の砦、セーフティーネットのような役割も果たしている特殊なコミュニティーであることが本作からも見てとれます。


例えばイジメを受けていたり、家を追い出されたり、お金がなかったり、刑務所に行くか軍隊に行くかどちらかを選ばざるをえなかった者もいたり。



海兵隊のブートキャンプで最初は明らかに場違いを自覚していたゲイの主人公が、じつは「生きずらさ」を抱えていたのは自分だけではないと気付き、厳しい訓練や試練を乗り越える過程で曲者の仲間たちと打ち解けていって、男同士の絆が芽生えて、逞しく成長していく姿が微笑ましかったです。


また本作はオープンリーゲイの俳優を多く起用しているのも特徴です。キャメロンを演じたマイルズ・ハイザー始め、第2032小隊でキャメロンらと訓練を共にする「変わり者」の新兵ヒックスを演じたアンガス・オブライエンに...


マイルズ・ハイザー、アンガス・オブライエン


第2032小隊を指揮する厳格な訓練教官で、キャメロンと不思議な師弟関係のようなものを築いていくも、誰にも言えない「ある秘密」に運命を揺るがされる、めちゃクソイケメン三等軍曹のサリバンを演じたマックス・パーカー...


イケメン!筋肉!


あとはネタバレになってしまうので詳しくは言わないでおきますが、物語の後半で登場するウィルキンソン少佐を演じたサチン・バット、第2032小隊に途中から入隊してくる訳ありの新兵ジョーンズを演じたジャック・キャメロン・ケイ、以上の5人は私生活でゲイをオープンにしている俳優たちです。


サチン・バット、ジャック・キャメロン・ケイ


意外にも厚みのあるプリケツがエロかったジャック・キャメロン・ケイは、俳優でオペラ歌手だそうです。劇中でちんが見れたのは、第1話の中で一瞬だけでしたが(脱いでいたのはエキストラの方々)裸の男たちが人目も気にせず無防備にうろうろしているシーンはたくさんありました。


さぞかしテストステロン過多な撮影現場だったかと思いきや、わりと和やかな舞台裏の様子を出演者のインスタなどで覗いてみるのもオススメです。坊主姿が可愛かったレイ役のアジア系の子が髪伸ばすと爆イケなのと、ドラマ内では近寄りがたいような威圧感を放っていた下記画像の左端の俳優さんがフレンドリーな感じでキャストに溶け込んでて良さげな雰囲気です。


左端はキーロン・ムーアという俳優で元ボクサーだそう
『Emmerdale』というTVドラマでマックス・パーカーと共演しています