*●w●){ちょっと本気でアニメ考察18【貶し萌】 | 小新井涼オフィシャルブログ「もし現役大学院生(仮)が毎週アニメ100本みて感想をブログに載せたら」Powered by Ameba
今回は萌えという感情のうちの一つ「貶し萌え」について考えてみたいと思います。
萌えという単語よりも一般化されていない為、貶しという言葉の本来の意味からマイナスなイメージにとられてしまうかもしれませんがれっきとした(?)好意を現す感情です。
しかも感情が屈折しまくった結果一周してきてプラスの方向に戻ってきた感じなので本来のストレートな萌えという感情よりもより強く深い好意を表すことが多い気がします・・・屈折しまくってるんですがね!

一体どんなことかと言いますと、
「うわあ何この子信じられない変態気持ち悪いうわーうわー好き!」
という状態です。

ん。これだけ見るとやっぱりマイナス要素に見えちゃいますね。

でも違うんです!
私はこれもれっきとした好きっていう愛情表現の一種なんだー!と声高に叫びたい。

言葉で説明するのは難しいのですが、ええっと例えるならば
『最初はまずいと思ってたけど食べてくうちにだんだん癖になる』というスルメ的感情・・・とかに似ているかもしれません。
恐怖や嫌悪感を抱いていたものに同調していくということで『ストックホルム症候群』なんかにも似たところがあるかなあと思って定義等を調べてみましたがこれはちょっと違うかもです。
なんだかもっとへそ曲がりな感じ。
最終的に対象に対して好意を抱きつつも最初に感じたマイナスの感情は持っているままなんです。
しかし「ツンデレ」ともちょっと違います。

つまるところ、
最初はドン引きしてしまうくらいマイナスだと思っていた要素すらも相手の一部として受け入れた上で「好き!」となるということなんだと思います。
五代君が総一郎さんのことを忘れられない響子さんのその想いごと彼女のことを愛しますと言ったのと同じです。多分。
最終的に「うわあ・・・」と思っていた要素すらも好きになっちゃってるんでしょうね。

最初はマイナスだった要素もそのキャラを好きでいるうちに段々魅力に感じてくるスルメ感情的なところ、態度としては罵声を浴びせるかの如くそのマイナス要素を否定しつつも根底にある好意もちゃっかり口にするツンデレ的なところ、マイナス要素はマイナス要素のままで受け止めつつそれも含めてそのキャラを愛すという五代君的なところ、最終的にそのマイナス要素まで萌えポイントとしてデヘデヘしてしまう幸せなオタクのポジティブシンキングなどなど・・・様々な要素が相まって生まれるのがこの「貶し萌え」という感情だと思います。

うわあ改めて考えてみるとなんて面倒くさい!笑

ちょっと物事をひねくれて捉えようとするヲタの悪い癖ですね。
でも嫌いじゃないです。(あ、この感情もちょっと似てるかも。)

あんまり親しみの無い人には多分全く理解不能な文章であると思いますが、自分なりに改めてこの萌えの種類について考察することができたのでよかったと思います。

勿論ストレートに萌えを示すこともちゃんとありますが、こんな屈折した感じも悪くないですね。
但し二次元に限る。