盛大な花火をぶち上げて、10周年を祝う防弾少年団からアミへの大きなソンムルとも言えるFESTAが終わりましたね。(いつの話?周回遅れお許しを)

 

それにしても花火、すごかった。

花火の打ち上げがコンピュータ制御に変わってから日本でもあちこちの花火大会で「音と光のページェント」的なものが増えてきていて、アミの友人と「これがバンタンの曲で見れたら最高だね」と話していたのですが、それが現実になったわけで。

 

隣国の片隅から見るモニターからでもナイスすぎる選曲と十分に練られた音ハメに感動していたのだから現地で観られた方々がもっと感じるものがあったでしょうね。

 

ソウルが紫に染まり、至る所でイベントがあって、世界中のたくさんのアミが集結していた様子を垂涎の思いで見ていました。

 

毎日たくさんの供給があり、7人揃っての「Take Two」、個人的にもジミン、テヒョンから歌のソンムルがあって、兵役で不在にしているジン、ホソクからも用意されたメッセージがあって、ユンギのライブ前のステージからの生配信があって、ナムジュンはラジオ公開生放送があって、ジョングクはわざわざLAの真夜中に電話出演。


ユンギがツアーをしていたこともあってその映像が絶えず入ってくる、そして他メンたちも海外での仕事のための入出国だけでも何度あったことか。

 

その間にそれぞれがWeverseのコメントやライブでファンと交流してくれて。

 

 

たくさんのソンムルをくれた7人。

 

わかってる、わかっているし、とても幸せだ。

 

だけど。

こんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど、私はずっとどこか寂しかった。

 

ふと我に返ると気がついてしまう。

 

盛り上げているのはHYBEで。

 

私が見たいのは花火じゃなくて、数ヶ月前の彼らじゃなくて、今、一緒にいる姿なんだ、とふと思ってしまって。

 

兵役だし、ソロ活動期間中だし、そんなことは仕方がないんだけれど、時々我に返っちゃうのよ。

 

あぁ、こうやって先輩グルのペンも乗り越えてきたんだろうなぁ、って思ったり。

 

防弾少年団はいなくてもいくらでもその穴を埋められるぜ!俺たちなら!的なHYBEの意気込みをひしひしと感じて、ナムジュンが言った「名詞が代名詞になる」ってことの意味を、防弾少年団がもはや実体などなくても概念だけで活動していけるところまで来ていることのすごさを見せつけられたFESTAだったなぁ、ってちょっと怖くなってます。

 

こんなにたくさん準備してくれてこんなにたくさん来てくれたのに、逆に寂しさが募ってしまうなんてアホもここまで来たら本当に手が付けられないなぁ、と我ながら思うけれど。

 

ジミンもジョングクも乱暴にぐるっとまとめてしまえば「10年だからどーした?」的なことを言っていて、それはこれから先もあるのだからあくまで通過点であり、取り立ててそんな大きなことじゃないっしょ?ってことなんだろうけれど、想像以上にソロ活動がソロ活動してて、ソウルはバンタン一色なのに、本人たちは不在、ってことの差異があまりにあまりでなんとも複雑な思い。

 

なんかね、なんでしょうね、この気持ち。

 

若干ですよ、本当に若干なんですけど、「騙されねーぞ」って思っちゃうんだよなぁ。

いや、騙されてないし、例え騙されていたとしても幸せなんですけどね。

 

 

「来年はジンニョンが上手くやってくれると思います。」なんてナムジュンが言ったりして、あら、もしかして来年は残り全員行ってしまって、ジンだけなのかも知れないのか?なんて思って一気にまた寂しさが襲ってきたりして。

なんて思っていたら新聞記事になっていたりして、でもさ、あれ、ファンならわかってましたよね?

 

だって、HYBEの発言通り2025年完全体を目指すとして、その期限が仮に年末ギリギリだとしても通常兵役ならば最低でも2024年6月には全員行っていないといけない。

 

これがもし、2025年FESTAに完全体ででっかく復活!を目論んでいたとしたら、2023年中に行っとかないと、って計算になる。

 

今回のFESTAへの力の入れよう、お金の掛け方、安全面での徹底ぶり。

それを横目で見ていて思うことは、今後観光事業とともにwin winのこのイベントを、年に1度の国をあげては言い過ぎだけどソウルをあげての一大プロジェクトにするつもりなんじゃないかと思う。

 

だとしたら、2025年のFESTAを逃すわけないよなぁ、と勝手に想像してる。

 

いくら世界のBTSだからって好き勝手な時期に兵役に行けるわけはないと思うけれど、それくらいのことを考えていてもおかしくないなぁと思う。

 

マンネをギリギリまで延ばせば、完全な空白期間はたったの半年。

 

現実味があるように思うのは私だけか。

 

でも、それと全く逆の発想もあって、もう今年みたいな感じでちゃんと成立しちゃうのだとしたら、もう7人全員揃って、ってのも必要ないってことになっちゃうよな、とも思ったり。

 

街をボラへカラーにするだけで、そこに防弾少年団の存在を充分に感じることができるわけだし、本人たちは出て来なくてもあらかじめ用意したもので楽しめちゃう。

 

今年だって、なんやかんや当日に出てきたのはナムジュンだけだもん。

 

それぞれの仕事をしていて、たとえ韓国にいてもイベントに出演はしなかった。

 

どことなく寂しい感じがしちゃうのはそんなことを思ってしまうからなんだと思う。

 

ソロ活動ですでに楽しませてもらっていることは間違いないし、これからのメンバーへの期待はもちろんあるし、お勤めを全うした後のメンバーに会えるのも楽しみでしかないけれど、やっぱり7人での姿が私にとっては1番なんだなぁ、って思い知らされた今年のFESTA。

 

 

今までのFESTAを振り返ってしまい2025年にどうしても想いを馳せてしまう。

 

そこに防弾少年団は存在しても、7人で活動しているとは限らないわけで。

 

「Take Two」の歌詞を噛み締める。

 

正直に言って「Can't you see the take two?」って言われて心が痛かった。

 

それはまだ私が I can't  see だったから。

いや、I don't want to see なのかも知れないし。

 

ファンとしてメンタルがついて行っていなくてだいぶ遅れているのは自覚してる。

 

始まった彼らのTake Twoへの期待や楽しみの裏側で、だからこそ7人でいることの意味を考えてしまう。

 

だって、彼らのソロ活動を見ていたら、あんなにも生き生きとしていて、いかに彼らが個性豊かで才能の方向がバラバラで、やりたいことが全然違くて、そしてやるからにはあの熱量でやるんだ、ってことが明らかだから。

 

メンバーがそれぞれバラエティなどを含めソロ活動をしているっていうのはあっても、全員が「音楽活動を」あんな熱量でやりつつグループ活動もちゃんとやってる、って、今まであったかなぁ。

 

もしどちらもあの熱量なら大変だよね、とんでもなく。


その未知の領域に彼らは向かっているのかなぁ。

 

すごいよなぁ、そうだったとしたら。

 

彼らが健やかで正しく年齢を重ねていって、それぞれ好きなことが出来ればいいなぁ。

 

って本当に心から思うのに、ソロ活動を見れば見るほど「7人」を望んでる自分もいて、感情破綻も甚だしくて恥ずかしくなる。

 

予想していた以上に盛大で華やかでたくさんのコンテンツとソンムルをくれた今年のFESTA。

 

本当にすごかった。

 

そんな悦びと寂しさと恥ずかしさがないまぜになった私にとっては不思議な10周年。

 

「Take Two」で私たちに伝えてくれたこと、信じていいのかな。

 

私なりに「Take Two」の歌詞を読み解けば、どうしても繋がっていく「Young  Forever」。

 

私は「Young  Forever」の歌詞が好きだ。

美しい花様年華の代表のような曲だけれど、歌詞の内容は大きなステージの興奮とその裏にあるつきまとう不安や恐怖や虚しさを正直に表現し、それを打ち破るために自らを鼓舞し希望を見出すようなものに感じる。

 

 

「Young  Forever」といえば去年の「For Youth」の冒頭にインサートされているけれど何度聞いても「Young  Forever」感は感じられず、私には君たちのことは好きだけれどしばし僕らをそっとしておいてくれ的なお別れを告げる曲だった。(今聞いてもそう感じる)

 

むしろこの「Take Two」の方が「Young  Forever」感を感じるし、この曲が1年前のあの時の混乱のアンサーとしての楽曲だったとしたら、彼らが自分たちの活動や存在意義や目標に悩み苦しみながらも結局行き着いたのはやはり「Young Forever」だったのかと思わずにはいられなかった。


もし「For Youth」も同じ気持ちで作っていたのだとしたら私がちゃんと受け取れていなかったことになるし、どちらの曲もクレジットを見れば、ラプラの3人の名前が入っている。

 

でもこの2曲から受けるイメージは全然違う。

ものすごく私的で勝手なことを言うけれど、私には「For  Youth」はナムジュンからのラブレター、「Take Two」はユンギからのメッセージな気がしている。(マジで勝手でごめん)

 

 

彼らが去年繰り返し言った「チャプター2への移行」。

 

「Take Two」がその最中に作られたものだとしたら、自分が抱えてきた荷と受け続けた大きなファンの想いを一旦降ろした後、見えてきたもの。

 

「Young Forever」で語った決意と、「Take Two」で伝えてくれた思い。

 

永遠の観客はいなくても 僕は歌う

 

舞い散る花びら 雨の間を

彷徨い走る この迷路を

転んで傷ついて痛くても

果てしなく走り続ける 夢に向かって

(Young Forever)

 

 

僕が信じるのは君で

ひとつだけの理由だから

 

どうかこれからも幸せでいましょう

(Take Two)

 

 

 

これからもきっと夢に向かって走り続ける7人。

 

どんなことがあっても、幸せでいて欲しい。

 

私たちファンも幸せでいよう。

 

 

いろいろ思うことがあるし、いろいろ気になっちゃうし、いろいろ心配しちゃってばかりだけど、10回目のFESTAに寄せて私が思うことはこれに尽きる。