活動休止なのかそうじゃないのか。

 

ただそれだけのことで、こんなに大きなニュースになって、大きな問題になって。
 

日本のテレビ番組でもそれはそれは大々的にセンセーショナルにこのニュースを取り上げていたみたいで。

ファンでない人もこのことは知っているほど、大きなことになってしまった。

 

BTSがどれだけ注目されていたか、がよく分かりますよね。

 

そしてこれが彼らの精神を疲弊させる要因なのだということが浮き彫りになりましたよね。

さまざまな意味で。

 

あの動画がアップされたあとテヒョンがすぐにWeverseに来て、翌日ジョングクがVライブに来て。

このことを受けて、ナムジュンがしっかりと声明を出して。

 

 

「活動休止」ではない。

 

 

ナムジュンのメッセージはちゃんと僕らの動画を最初から最後まで見てくれたらわかるし、曲解せずに言葉をそのまま受け取って欲しい、というような内容だった。

 

そして英語の字幕がミスリードしたというような話もあるし、「活動休止」っていう言葉は一度も使っていないことも確か。

 

実際はまだスポンサー契約も残っているだろうし、収録済のものもある、だからこれからもまだしばらくは7人での姿を見ることができると思う。

 

だけど、ナムジュンのいうように全部見た人の方が感じたのではないでしょうか?

 

少なくとも私は思いました。

7人での活動はしばらくお休みなんだな、って。

そしてもうそのお休みに入っているな、って。

 

私はあの動画をみて「活動休止」だと受け取らない方が難しいと思う。

これって普通じゃないのかな。

 

それが飛躍して「解散」だの「無期限休止」だのっていうのは間違っていると思うけれど、しばらくお休みすることは休止でいいですよね。

 

「活動休止」の言葉の先に、そんなこと言ったって結局戻って来ないんでしょ?的なニュアンスを勝手に付け加えるから変なことになるような。

 

そのまま受け取れば「しばらく7人の活動は休む」ってだけなのに。

 

大した話じゃないのになぁ、って思う。

 

このままいけばきっと兵役に行くのだろうし、そうなればどうやったって7人での活動は出来なくなる。

そうなればそりゃその間みんな個人活動になるのだってことは誰にだってわかること。

 

ややこしくさせた、というかそうなっても仕方なかったのかもしれないけれど、彼らが活動休止することと、彼らが辛い思いを吐露したことがごっちゃになっちゃった。

 

分けて受け取れればそんなにややこしいことにならなかったのになぁ。

そして兵役のことについて何も言うことができなかった、ってことが原因ですよね。(早くこの問題から解放してあげて欲しい。この話題に触れることすらタブーみたいになってしまった)

 

「自分がどんな人間で、バンタンがどんなチームなのかわからない」「ウリチームについてこれから僕たちがどうすればいいかわからない」と言ったナムジュンが、また同じことをしなければならないこの状況。

 

活動休止なのか、そうじゃないのか?

そんなことよりも、なぜあんなことを彼らが言わなければいけないのだろう、ってことの方が私は気になってしまう。

 

彼らを疲弊させることは今回のことを活動休止と大きく取り上げられたことだけじゃないと思う。

 

ひとつは、こうやって小さなことをセンセーショナルに受け取られてしまうこと。

いつの間にかBTSにぶら下がっていたさまざまな肩書きがそうさせるものだということ。

降そうとしても降ろせない大きな肩書き。

 

もうひとつはこうやって明らかに「そう」なのに「そうじゃない」と言わなきゃいけないこと。(休止でいいと思うんだけどなぁ)

 

言いたいのに、言えないことが多すぎること、だと思う。

 

繰り返し、彼らは言う。

 

「嘘はついていない」と。

 

でも嘘はついていないけど、言っていないことはある。

 

会食も「台本はない」とアナウンスされていたけれど、言ってはいけないことはたくさんあっただろうし、言ったところでカットされていたのだろうと思う。

 

誰が見てもナムジュンはギリギリだと思う。

 

悪意ある記事はたくさんあるし、馬鹿馬鹿しいペラペラな記事も多い。

そういう記事に対してのファンからの怒りのリアクションも必要ない、と私は思う。

 

彼らもファンもどうかそんなものに心をすり減らさないで欲しい。

 

彼らには文字通り、休止して欲しい、って心から思う。

少し休んで立ち止まる時間が彼らには必要だと思うし、彼らもそれを望み、そうすると決めたのだから。

そして勇気を持ってそれを話してくれたのだから。

 

たしかに「タリョラはつづける」とジョングクもVライブの中で明言はした。

でも、すぐにではない、と私は思っている。

会食の中でも「やりたいよね」とは言ったけれどすぐにやるとは言っていないはず。

 

今回は彼らがこれからも長く防弾少年団でいるためのお休みで。

防弾少年団でいられなくなったら2度とタリョラもなくなる。

 

だから「活動休止ではない。これからも続けていく」と言ってしまったことで、反故にして欲しくない。

「7人の休止」に影響がないことを心から願っている。

 

 

この一件だけでも、彼らが何かを発信するのを躊躇する理由がわかる。

 

でも、ああやって自分たちが気持ちを話すことで批判の声が上がることも、話題になりすぎてしまうことも、ややもすると間違った方向で拡散されてしまうこともある程度覚悟の上で、あの場を作ってくれたことがどれだけ大きな勇気だったかと実感する。

 

彼らの言葉をそのまま受け止めたい。

1は1のままに。

 

だけど、その言葉の裏にある覚悟も私は感じたいなぁ、と思う。