「いやいや、あいつらにそんなの求める方がおかしいでしょ。あいつらただの韓国のアイドルだよ」
と言ったのは、大学時代の友人A。
私の大切な推したちを「あいつら」と昔から呼ぶ友人Aと食事をしている時の会話です。
お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、「BTSが獲れたらグラミーは終わり」と、かつて言い切ったあいつです。(あいつ返ししてやった!)
あいつは・・・いや友人Aは少々言葉は悪いけど本質をついていることが多くて、話をするのがとても面白いのです。(冒頭からキツイ物言いで気分を害した方もいらっしゃることでしょう。お許しを。)
久しぶりに会ったのでお互いの近況などなどを話しましたが、どうしても話題はウクライナ情勢に。
あれこれ話をしたあと、ふと前回の記事で取り上げた話(彼らからこの情勢に対してのアクションがないことに対するファンの反応)をしてみたところ、冒頭の発言をいただいたわけで。
彼らを若干馬鹿にしたような物言いに瞬発的に「はぁーーーっ?💢」ってなりましたが、悔しいかな結構確信を突いた言葉だとも思うのです。
この情勢の中、変わらぬ姿をSNSで見せる彼らに幻滅したという声の一方で、彼らにそんなことを科すのは可愛そうと思うファンもいるわけで。
それはつまりはAの言っていることと同じなのだと思うのです。
言葉の選び方って本当に難しいですよね〜。
全然与えるイメージが違ってしまう。
友人AはBTSに何の思い入れもない興味がない相手だし、ただただ感じたことを素直に言葉にしただけで、そこに愛情がないのであんな物言いになったのだと思います。
これが愛があるファンになると「彼らにそんな大きな責任を持たせるなんて」ってことになるのだと思います。
彼らの今の姿に幻滅する気持ちもわかります。
そう思われる方はきっと今の情勢に心を強く痛めていらっしゃる方々なのだろうと推測します。
逆にちょっと国連でスピーチしたくらいで7人の青年たちにそんな大きな責任を課すのは可哀想と思うのもよくわかります。
どっちもその通りだなぁ、と思います。
前記事で彼らがこの情勢について発言をしない(できない)理由を書きました。
それに対してコメントなどでお話し聞かせてもらって、みなさんそれぞれお考えがあって想いがあって、本当にいつも勉強になっています。
前記事でひとつ付け加え忘れていたことがあって。
私は彼らが発言をしないことには違和感はないし、そうだよねぇって理解しているということは前記事で書いた通りです。
でも友人Aが言った「あいつらにそんなの求めるのはおかしい」やきっと多くのファンの方々が思うように「彼らにその役を押し付けるのは違う」とは思っていないのです。
ユニセフ親善大使、アジア人ヘイトや人種差別への正式な抗議文、Permission to Danceに込めたメッセージ、韓国大統領特使、若者を代表してのSDGs関連の国連スピーチ。
これらを思えば、彼らはそれを求められる立場にいると思います。
彼らが自分たちの意思でかどうかはわかりませんが、少なくとも彼らのマネジメント陣はその立場にさせようとして手を尽くし実際に今、その立場に立っているのだと私は思っています。
だから、正しいアクションを起こして欲しい、何かメッセージを出して欲しい、と思われることは当然ではないか、と思います。
それに対して、簡単にはできないよねぇと理解は出来るけど、やっぱりそうなるよねぇ、とも思っていました。
彼らがPermission to Danceを出した時、韓国大統領特使になった時、それぞれこのブログ内で同じように感じていた事を書きました。
彼らにそれを求めないで欲しい、そうなってほしくない、と。
社会運動のアイコンにして欲しくない、と。
友人Aに私が反論したいのはここ、です。
「誰も求めていない」
いやいや、求められてしまっていると思うんですよね〜。
今までの行動を見たら、むしろ求められに行ってると思うんです。
だからこうなるよね、そりゃ。
こうなることは想定内であったはず。
だってそうですよ。
私だってそりゃそうだよね、って思いますもん。
ウリバンタンなら、こういう時真っ先にコメントを出して、弱者を守ってくれるに違いない。
ウクライナの人々が一方的に攻撃されているのをそのままにしておくはずがない、って。
こう思う人がいても全然おかしくない、むしろそうなる方が普通。
彼らの職業は求められてなんぼですが、でも社会的なこっち方面でも求められて結局キツくなっているんじゃないかなぁ、って思います。
(これについてはまた別記事で書きたいと思います。長くなりそうなので)
それから前記事に対してもうひとつ補足を。
今回のこと、別に「批判」じゃないと思うんです。
私も批判だと思ってピックアップしていないんですが、そう伝わってしまったのかもしれないなぁ、と気になっていて。
単純にファンたちは期待していただけ、求めていただけのことで。
そうじゃなかったから残念に思っただけで。
でもこういうのを「批判」だと感じてしまう人もいる。
そう感じてしまうと、反射的に守ろうと反応してしまう人もいる。
こうやってファン同士のアレコレは生まれてしまうのかも知れないなぁと思ったり。
「感想」と「批判」は本当に背中合わせで。
前記事へいただいたコメントの中に「幻滅した」と書いた方は今のところいらっしゃらなくて、本当に私のフォロワーさんはそう思わなかっただけかもしれませんが、もしかしたらそれはちょっと書きにくい雰囲気だからかなぁ、とも思うわけで。
昨今ではアンチ認定が即行でなされてしまう怖さがあって、また、全肯定しなきゃファンじゃないみたいな風潮もちょっと感じていて、「幻滅した」は否定でも批判でもなんでもなくて「ただの私の気持ち」なんだけど、なんか言いにくいというか。
でも私はそういうの言ったっていいと思うんですよね。
友人Aの言葉も、普通に聞いたら即行アンチ認定ですよ。
でもそう思っている人もいる。
それと同じように、私はそうは思わない。があっても良いと思います。
期待した人は応えてくれなかったことに残念な気持ちがあったと思います。
期待していなかった人はなんとも思っていないでしょう。
ただそれだけのことなんですよね、実際は。
彼らは何もしていないけれど、その周辺は勝手に想像して、勝手に期待して、勝手に喜び、勝手に落胆する。
それがファンって生き物ですよね。
そんなファンたちに支えられているのが彼らだけれど、その支えってほとんどが彼らへの期待だと思う。
ここまで来ると役割や立場がどんどん増え、それとともに期待も増えていく。
その期待に応え続けることはどれだけ大変なことだろうなぁと思うけれど、それも彼らと彼らのチームが望んだことだから。
これからだってこういうことがたくさん起こると思う。
同じことをしていても、周りの目は厳しくなっている。
まもなく迎える兵役についても同様で。
言葉は悪いかもしれないけれどかつての「ただ売れていたBTS」なら許されても、「大統領特使のBTS」では許されないこともある。
兵役についてはまだカタがついていないし、兵役免除はグラミー待ち?の話もあるけれどこんなウクライナ情勢を目の当たりすると目が薄くなったのではないかと思う。
世界は繋がっている。
遠く離れたウクライナで起きたことでも必ず日本に影響が出てくる。
もちろん韓国にも。
さらに韓国は大きな局面を迎えている。
ナムジュンとホソクが期日前投票へ行ったと報告をしてくれたけれど、大統領選はもうすぐ。
これにも注目しながら、自分たちでも思っていなかったくらいの影響力を持ってしまったであろう彼らを見守りたいし、誰からも頼まれたわけじゃないけど、冷静に彼らの置かれている立場を理解しつつ彼らの言動に注視しながら、彼らの目から見える世界にも思いを馳せたい。
そんなことをライビュ落選の画面をぼんやりと見ながら思う。(クソーーーっ!)
それにしてもさっき上がったnaverの写真良すぎませんか?
自分でリップ塗ってるジョングク可愛すぎる。(さっきはクソー!なんて言ってごめんなさい。)