韓国ドラマはなるべく観ないようにしているんです、私。(アメリカドラマもですけど)

なぜなら生活に支障が出るから。

 

Netflixの功罪(とあえて言いたい)は、計り知れなくて、ひとたび見始めたら辞められないじゃなないですか。

睡眠時間を削ってでも観ちゃう。怖い。

 

韓国ドラマで言えば、トッケビは本当に支障が出ました。

あれ、特別長いんですよ。いつまで経っても終わらない。

なのに面白くて続きが観たくて辞められない。

でも、テヒョンが言うんだもん、トッケビトッケビって。

十五夜コラボのOST当てクイズでも何回トッケビ言ったんだ?

 

トッケビでね、痛い目に遭ってるんです。だから見たくなかったのに。

 

OSTとかずるいですよ。

どんな場面で使われてるか観たいじゃないですか。

 

とりあえず1話だけ見てみよう、テヒョンのOSTがどんな感じで使われてるか観とこ。くらいの気持ちで見始めて、このOSTって1話だけじゃなくてこのまま使われるのかな、って確認してみよう。と2話を観て・・・。

 

 

で、昨日最終話ですよ。

 

ほらね?

アップ時間が遅いので真夜中に大泣きして、今朝パンパンに腫れた目で出社ですよ。

 

こうなるんです。(わかってた)

 

ここからはネタバレ的な話になるかもしれないので、まだ見終わっていない方はご注意を。

 

いや〜、素晴らしかった。

毎回、テヒョンもリアタイしてるんじゃないか、って思いながら(実際は時差があるらしい。残念)観ていた気持ちわるいファンなのですが、テヒョンを抜きにしても本当に良いドラマだったなぁ。

 

まさに花様年華そのものだった。

 

学生時代の私にはあんな経験もあんな感情もあんな出来事もなかったけれど、どこかで自分と重ね合わせて懐かしい気持ちになったり、誰かをあんな風に想ったことも想われたこともない様に思うけれど、どこかで一瞬だけだけどあったような。

 

生きていれば、人に言えない感情や、自分を見失うような経験や、時に間違った選択をして後悔することもあるし、そのせいで大切な人を傷つけて、自分も傷ついて・・・そんな誰にでもありそうな日常を、そしてひた隠しに隠してきた想いが溢れる瞬間を丁寧に丁寧に描いていて、胸が熱くなって泣いてばかりいた。

 

主人公の2人がなんと瑞々しいこと。

29歳の現在を生きながら、過去と現在を行ったり来たり、良い思い出と辛い思い出とを行ったり来たり、本当の気持ちと隠したい気持ちを行ったり来たりしながらドラマは進んでいく。

 

テヒョンのOSTはこのドラマの綺麗な思い出の場面で効果的に使われていて、とても印象的だった。

 

2人が想いを通わせる前はウシク演じるチェウンがあの頃を思い起こすような場面で、あるいは2人にとっての始まりの大切な場面で、あるいは想いが思わず溢れ出てしまった場面で、あるいは想いが通いあった後の穏やかな時間の中で・・・。

そして何より、ドラマの最後の最後でこの曲が流れた時には鳥肌が立った。

 

この曲はテヒョンの自作ではないけれど、テヒョンの声、雰囲気ととてもマッチしていて、それはとりもなおさずこのドラマに最適なOSTだったと思う。

 

PDたってのご指名だったことが頷けるものだったし、テヒョンはこういう仕事の仕方をこれからもしていきそうな、そんな感じがするなぁ。

 

 

テヒョンのインスタからも、きっとこのドラマを観ていたことがわかるけれど、どんな想いで見ていたんだろう、と思う。

他のメンバーはどうだったかな?

観ていたかな。

 

観ていたか観ていないかは置いといて。

私はこのドラマを見ながら、どうしても彼らのことを想ってしまった。

 

私のような平凡でドラマティックなことなど何も起きていない一般人がドラマにハマるのって、先述したようなある種の親近感や既視感を持って観ているからであって、それってドラマのようなことは実際に起きていなくても、うっすらそれに近い、もしくはそれっぽい雰囲気を経験したからだと思うんですよね。

 

でも、彼らはどうなんだろう。

ジンくらいかなぁ、普通の学生で、普通の青春をちゃんと経験したのって。


子供と大人の狭間の、この甘酸っぱい感じ、こそばゆい感じ、もやもやした感じ。

無謀で無敵で、なのに弱気で怖がりで。

 

彼らの花様年華は私たちとはたぶん違う。

このドラマにどれくらいハマれるんだろう、って思う。

 

自分の青春をBTSに捧げてくれて、ってセリフはいつもジョングクに向けて発せられるけれど、実はヒョンたちも同じではないか、って思っている。

 

ドンピシャ思春期をデビューとともに迎えたジョングクはもちろんだけど、練習生として過ごしていた他メンバーも同じ。

 

ジョングクの存在がヒョンたちを必要以上に大人にしたし、その環境がジョングクを早く大人にしたのだろうなぁ、って思う。

 

その過程でこのドラマの様な、好きな子や親友たちとのキラキラ輝く青春の思い出はきっと作ることはできなかったのだろうと。

 

そしてこのドラマで印象的に描かれているのが、家族との関係で。

観ていて驚いたのが、29歳のチェウンがお母さんと話すシーンで、なんの躊躇もなく膝枕をしたこと。

 

なかなか無いですよね。

あれが韓国では当たり前なのだとしたら、それくらい息子と母親の結びつきって大きいのだな、と。

 

早くから家を離れたジョングクはあぁいうこと出来てるかな。

幼い頃は両親と離れていたテヒョンはどんな風に観ているのかな。

 

なんてことを思ってしまう。

 

そして登場人物の中で異質なのが、アイドルとして登場するNJ。

描かれるNJの苦悩と孤独。

 

これにもきっと自分を重ねて観るだろうなぁ、って。

 

 

本筋とは違うところで、やっぱりどうしても彼らを照らし合わせて観てしまうのは私の病的な部分だなぁ、と思うけれど、それ抜きにしても、本当に良いドラマだったなぁとオススメしたいです。

 

財閥も怖い義母も超超意地悪な人も出てこないし、とんでもなく不幸なことや大事件や大逆転みたいな劇的なことは起こらないけれど、すぐ隣にいそうな人たちが自分の人生に向き合って大切なものは何か?を探し当てる様と、それを温かく見守って受け入れてくれる周囲の人たちの中に、気づけば幸せがあったんだってことがじんわり伝わって、私はとても好きです。

 

 

まー、いつにも増して、本当にどうでもいい私のドラマの感想を書き綴ってしまいましたが、

 

ウシクさんってこんなカッコ良かったっけ?ってなりますよ。

 

そして、このチェウンの人物像がテヒョン味がかなりあってね、もしテヒョンだったら???って想像が膨らんで眠れなくなりますよ。(俳優テヒョンも観たいけど、あんなにキスシーンされたら死んでまう)

 

是非、ご覧になった方、感想をお聞かせくださいね。