ジンの記事も時にもチラッと触れましたが、本国の大手ファンアカウントやマスターアカウントが次々と閉鎖している件はご存知ですよね。
ジンだけでなく他のメンバー推しアカウントもクローズ、またはレストのお知らせが出ています。
私は全部の方をフォローしているわけじゃないし、韓国語が読めるわけじゃないし、それまでの経緯がわからない部分も多いし、色々あったことは間違いないのだろうけど、気になっていることが1つあって。
それは、ほとんどの方がそのアカウントを残している
ってことなんです。
そして、クローズの時も否定的な言葉や皮肉や暴言もない。
もちろん、真意は分かりません。
でも、もし、私だったら、心から嫌いになって何もかも無理!ってなったら、アカウントごと抹殺します。
昔の思い出がキラキラしていればしているほど、見れなくなるからです。
でも、ほとんどの方がそうではない。
すごく不思議な現象です。
BTSだけでなく他アーティストなどもクローズ情報がありますし、そもそもSNSなんて好きな時に始めて好きな時に辞めたらいいものだから、気にする必要もないのかもしれませんが、今回のは結構な大手だったり、タイミングもオフラインコンサートの発表すぐだったりと、どうしてもいろいろ想像させられてしまいますよね。
そっとしておいて欲しい、と書いている方もいるし、そもそもしばらく更新がなかった方のあえてのクローズ宣言などもあり、それぞれ事情は違うのでしょう。
ファンの気持ちはひとつじゃないですもんね。それぞれ思うところがある。
とはいえ、人の心理は意外と簡単です。
初めは2、3人だったけど、これが10人になると、急に注目されるようになります。
それを見た人たちが、それに追従していきます。
その中にはなんとなくそれに同調するような人も増えて、そうすると爆発的に増えていきます。
この「なんとなく同調」が大きなムーブメントを起こすことがままあるので、人の心理は簡単だけど、解明が難しくて深いんですよね。
結局は人は注目されているものに引っ張られやすい、ってことです。
大きなムーブメントになってしまったあと、よくよく考えてみたら「これってなんでだっけ?」ってなることは世の中には多くて、その意見が出だすとそのムーブメントは収束していく。
流行りやブームってそういうものですよね。
今回のことが、流行りやブームとか、些末なことだとは全然思っていません。
間違いなく、何かが起きているだろうと想像がつくし、本国アミの気持ちを私が本当にわかるわけがありません。
ただ、単に自分の都合で辞めるタイミングが合って、わざわざクローズ宣言までしようとは思っていなかったけれど、そういう雰囲気に乗った人たちも中にはいるだろうとは思っています。
こういう一斉にアカクローズなどが起きたことはどこの世界にもたくさんあって、その理由は大体がスキャンダルですよね。
でも、今のところそれはないと思っていいのかな。(そもそもBTSは本当にスキャンダルが少ないよね。すごいよね。)
クローズはジンのアカウントが多かったので、とうとうジンが!?と覚悟したけれど、あんなほんわかWeverseを載せたりしているのを見ると、違いそう。
(スキャンダル前だったら、あんなん出したらめっちゃ怒られるもん)
だから、事務所への抗議説が1番有力だったのかな。
それまでも、その流れはずっとあったので。
でも、最近は他メンバーのファンアカでもクローズが続いていることを考えると、次のトリガーは、オフラインコンサート@アメリカですよね。
ここで何名かのフォロワーさんからもメッセージいただいていた、オフラインコンサートの件について書きたいと思います。(ご心配ありがとうございます)
これ、本当にみなさん思うところがあったと思います。
先に話しておきますが、このニュースを聞いたときに持った感情に、良いも悪いも、立派なアミかどうかもダメかどうかも本当になくて、私は誰がどう思ったっていいじゃんね、って思っています。
良いも悪いも、行くも行かないも、賛成でも反対でも。
で、私の思ったことですが。
「良かったね」
です。
これは日本に住むBTSのファンである日本人の私が、他の誰の事情とか想いとかそんなの全く加味しない、個人の感想です。
この決断に関しては、
「なんとかコンサートをできる場所を探した結果、アメリカしかなかった」ってだけのことだと思っています。
それに、このところの彼らの活動の方針をみたら、そりゃアメリカでできた方が都合がいいだろうねぇ、思うし、日程を見ればグラミーのノミネションのこともあるしで、そうだろうね、って。
正直、やろうと思えば日本では出来たと思います。
だってジャニーズとかスポーツとかもろもろやってるもん。
なんならついこないだフェスもやってたしさ。(アミにはお馴染みAokiさんも来てたよ)
でも、入国後の隔離も厳しいし、そもそも韓国を差し置いて、他国ではあっても日本ではあるわけがない、と思っていました。
そして、韓国では現状無理なことは誰の目にも明らかで。(でも絶対に模索したよね。それは絶対にそうだと思う。)
ヨーロッパでも規制が減った国はたくさんあるけれど、ヨーロッパに行くくらいならアメリカでしょ、そりゃね、って。
だから私は、ただただ、彼らのコンサートがしたい!っていう望みが叶って、本当に良かったね、って思っただけだったので、特にブログにも書かなかったんです。
ただ、これは今の私の現状で思ったこと。
これが、韓国アミたちにどう受け止められたのでしょうか。
とは言っても、これもまた全員同じ気持ちなわけじゃないから、温度差あると思うけれど。
否定的や悲観的な本国アミのコメントが多く流れてきますが、私と同じように「よかったね」って思っている人は多いと思うんですよね。
だって、自国の状況、BTSの向かっているところ、兵役のこと、1番わかっているのは本国アミだと思うから。
それ以外は
「は?なんで?」
か
「やっぱりね」
のどっちかじゃないかって思います。
私はこういう時、「は?なんで?」って怒る人の方がマシだと思っていて、「やっぱりね」って思ってしまった人の方が離れていくのだと思います。
だからクローズ、もしくはレストされた方の理由のひとつが、この「やっぱりね」と思ったことなのではないかと思うのです。
私は思いもしなかった悪いことが起こることよりも、なんとなくは覚悟していたけどそうあって欲しくなかった悪いことが起きる方が、しんどいです。
前者はその瞬間の燃え上がるエネルギーは高いけれど、すぐに冷めるのではないかと思います。
なぜなら感情が沸騰してるから吐き出さずにはいられないからです。
人の感情はたいていは吐き出せば落ち着きます。
後者は静かな炎が長期的に続きます。
そのことがわかる前もわかってからもずっと続く。
そしてそれは瞬発的な大きなエネルギーではない分、吐き出さずに飲み込めてしまう。(あくまで、私だったら、の仮定の話ですが。)
そう思うと、多くのツイ主がTweetを残した形で、静かに綺麗な言葉で閉めているのもなんだか納得できるなぁ、と思っていて。
他の理由もたくさん思い当たるものはあって、きっと理由はひとつじゃないのだろうと思うし、人それぞれ複雑に絡んで一言では説明ができないのだろうけど、
1つはカムバ活動をしなくなってしまったこと。
カムバは本国だけが享受できる特別なものだと、私は思っている。
毎日のように音楽番組に出演し、昔々はミニペンミみたいなことをしていたこともあったし、それがあったから海外での活動も応援できていたんじゃないかなぁ、って思う。
自分たちは特別だ、って感じることができればいろんなことって我慢できるから。
正直カムバは超タイトスケジュールで、BTS以外でも本当に大変そう。
それなのに拘束時間は長く、ギャラは安いと有名で、割りに合わない。
でも昔はやってくれていた。
なのに。。。って気持ちになるのは自然なことではないだろうか。
本国カムバがないのに、日本や欧米の音楽番組には出演する。
どんな気持ちになるんだろう。
さらに。
Dynamite以降、爆発的にスターに上り詰めたBTS。
それ以前からすでに充分世界中で人気だったけれど、そのスケールとスピードが違った。
韓国という国の芸能界では当たり前のことが通じないことが、当然出てくる。
韓国アミとそれ以外のアミの比率が変わってしまったことで、当たり前のことが当たり前じゃなくなる。
数が多い方が圧倒的にその世界の常識を作り始めて、それにそぐわないものは排除されていく。
マスターの存在。
大手ファンアカウントの存在。
彼らの成功の裏に、この存在があったことは間違いなくて、彼らだけでなく私たちファンもその恩恵を受けてここまできたのだが。
ここ数年、聞こえてくるのはその状況を知らない一部のファンからの嫌がらせがとてもひどいものになってきた、ってこと。
これに関して言えば、肖像権の問題が韓国ではとても曖昧ってことが原因。
欧米諸国では権利関係はとてもシビアなので。
一気に増えたファンたちからのある意味もっともな訴えが激化して、マスターやファンサイト主への攻撃になっていることもある、と。
事務所自体も、アメリカの事務所と合併したことで、取り締まりを厳しくしていることもあって、それにかこつけた自主警察的な動きも加速しているように見えますね。
事務所から言われるのならまだしも、何でも無い人から執拗に攻撃されたら、そりゃメンタルきつくなるだろうなぁ、と勝手に想像しています。
言ってしまえば、ただ好きでやってること、だけど、我慢の限界ってあるから。
だから、バンタンを嫌いになったわけじゃない。
って思うんですよね。
実際にそう言っている人もいるし、サブアカウントで活動を再開している人もいるみたいで。
実際にこのマスター制度や大手ファンアカウントが、全く違法じゃないかっていうとなかなか難しいところで、グレーな部分が多くて。
図らずともこの前の記事になかなか触れにくい、と書いた違法アップロードや有料コンテンツの掲載の話になってしまうんですけれど、BTSの成功とこの問題って切っても切り離せないことだと思うんです。
私たちが普段見ているYouTubeのまとめ動画の中にも、有料コンテンツはザラに紛れているし、だからそれを一刀両断にNGと言える立場にいない。
お金を払ってみてもらいたいのは事務所としては間違いなく言えることだけど、こうした動画をきっかけにBTSを知り、新規ファンを生み出していることも間違いないことなわけで。
入ってくるコンテンツ販売料と、出ていく広告宣伝料、どっちがいいか、って話になる。
事務所はお金を支払わなくても、世界中のアミが勝手に自分の時間とお金を使ってBTSを宣伝してくれているこの現状を、ある意味で良しとしてきたのは事実で。
でも、もうそれが通じないような企業形態になってしまったし、BTS自体も大きくなってしまった。
だから、今回の件はいづれ起こる避けられないことだったのかもなぁ、と思っています。
でもやっぱり思う、降りた人たちはきっとバンタンを嫌いになったわけじゃない、って。
そうじゃなくて、盛大に応援することに疲れただけなんじゃないか、って。
急速に変わっていく彼らの周囲の状況を、7人はどう感じているのだろう、と思います。
これまでも自分たちを取り巻く仕事上の関係が変わっていっているのは感じていたと思うけれど、そこにアミが加わってきている現状。
マスターの存在を彼らは間違いなく大切にして特別にしてきた。
マスターだけに見せる悔しいほど素敵な笑顔を、私たちもたくさん見てきてその関係性を羨ましいとずっと思っている。
そのマスターたちが降りていることを、彼らが知らないはずがない。
気にしているだろうなぁ、でもどうにもできないのだろうなぁ、と思う。
心痛めているよね。間違いなく。
苦しいよね、きっと。