全然期待していませんでした。

3泊5日の日程では間違いなく殺人的なスケジュールであろうことは、想像できていたし、講演での彼らの顔を見たらわかっていましたよね。

 

今まで大きな出来事の後は、ほぼほぼVライブをつけてくれていたとはいえ、今回は流石に。。。と思っていました。

 

が、来てくれるんですね。

少しの食事の時間だけでも、という思いが伝わってきましたよね。

あの人たちは本当にすごい。

 

しかもファンが気になっていることをサラッと話すユンギ。

 

なんでお前たちが?と言われていることも、政治絡みだと色眼鏡で見られていることも、知っている、その上で

 

「僕たちは全部わかってその役割で来ているんだ」と。


このところずっと同じことを書いてしまうんだけど、最近のユンギは率先してこういうことを発言するようにしているんだなぁ、と本当に思います。

もちろん、これはファンに向けてだけれど、きっとメンバーに対しても、だと思っていて、ユンギってそんなに口数が多い方じゃないと思うし、仕事の時にメンバーとわちゃわちゃするタイプでもないし、こう言うことを伝える場面ってないと思うんですよね。

だから、あえてこうしてカメラの前で言う。

 

「僕たちは間違ったことをしていない」って。

 

これはメンバーに対しての決意の確認の言葉でもある、と思う。

 

何度も話し合って、納得して覚悟して決めたことでも、人の気持ちなんて顔も知らない他人の一言ですぐに揺らいでしまう。

 

エゴサをしがちなメンバー、いますよね。

そのメンバーの筆頭が、今回のVライブ中、ご飯を一口も口にしないの、気がつきましたか?

 

この時、NYはだいたい夜の8時くらい。

ナムジュンは冒頭に「お腹すいたーー!」と言っています。

ユンギなんて早々手をつけている。

 

そんな中、水しか飲んでいないジミン。

 

(テヒョンも少ししか手をつけていないけれど、きっとあれは口内炎が痛かったんだろうね。口内炎がある中の韓国料理、キツすぎるよね😅。)


ジミンが気になって他のことが頭に入ってこなかった。

お腹が空き過ぎて、先に内緒でカップラーメン食べちゃった、っていうオチであって欲しい。

 

グラミー後のようなひどい状態ではなかったけれど、疲れているだけならばいいな。

メンバー全員、疲れているのは間違いないけど、きっと色々気にしているよね、ジミンなら。

 

ジミンのその例の場面。

Vライブでは笑いを堪えていた、なんてテヒョンが言ったり、みんなしてイジり倒しているようにも見えるけれど、ジミンのことをみんなが気にしていたことは間違いないし、ああやって話題にしてジミンにどんな状況だったのかどんな気持ちだったのかを話す時間を与えて、フォローする人、それをあえてまた落としにかかる人、上げたり下げたりして、ってことをして、最後は笑いに変えていく。

 

すごいなぁ、って思うのはその役割分担と配分の巧さ。

フォローして上げまくっても逆に気を遣われているようで落ち込むし、ずっとイジられて下げられていたら、メンタルやられちゃう。

 

本当に、上手に全員が振る舞う。

出来るようで出来ない。

 

7人は今までも、こうやって恥ずかしかったことや辛いことを乗り越えて来たんだろうと思う。

その過程を包み隠さずファンと共有することで、彼ら自身を救って来たのだろうし、ファンの心を掴んで離さないのだと思う。

 

 

スピーチの後、ジミンを待って背中をポンポンと叩いたユンギの姿がオフカメラに撮られていましたよね。

そして、その後のVライブでのキッパリとしたあの発言。

あれがユンギなんだなぁ、って思います。

 

気持ちや言葉の伝え方が、ナムジュンのように順序立ててしっかり説明して、ひとつひとつ納得させていくタイプとは違う。

 

一見やっていることはバラバラなようで、意思は繋がっていて。

直接的な説明や寄り添いはないのかもしれないけれど、その瞬間瞬間にサラッとアクションを起こして、そして時間をおいてまるでそれとは関係ないことのように言葉を発し、そう言ったかと思えば、また興味ないみたいな顔をする人。

 

ユンギの存在が、ここに来て違った意味で際立って来ていると思う。

今までだってその存在は大きかったけれど、どちらかといえばそれは音楽の面でだったわけで、でも今は精神的な支柱になりつつある。

 

それはとりもなおさず、今まで精神的な支柱だった「ナムジュンの揺らぎ」の証明のような気がして、最近の私たちが見ることのできる様子でしか計れないけれど、私はだいぶ心配している。

 

ナムジュンはインタビューでもプレス会見でも、もちろん1番発言量が多い。

 

言葉を発することは、それに責任が伴う。

 

そしてその責任は自分の影響力の大きさに比例する。

 

大きくなればなる程、自分自身の存在に苦しめられるのはそのせいだ。

 

最近の発言をみていると、ユンギがある意味決定的なことを言い、ナムジュンはそのフォローや理由付けのようなことを言うように感じる。

 

言葉が悪いかもしれないけど、言い訳のように。

 

自分の発言の責任の重さを、言葉の使い方の難しさをよく知っているナムジュンだからこそ、強い気持ちや意志を言葉にすることの怖さに襲われているように見える。

 

 

BTSという存在そのものが、色々な人の思いや手によってどんどん独り歩きしていっていることは間違いなくて、それを良しとするのかどうかは、人それぞれの考え方で、7人全員が同じ思いとは思えない。

 

雪だるま式に大きくなっていくBTSの上に乗って上手に転がして行けるか、それに巻き込まれて雪まみれになって転がってしまうのかは本人次第だ。

 

上手に転がすためには、雪玉の上でずっと走り続けなればならない。

でないと、転がり続ける雪玉から落ちてしまうのだから。

 

最近のナムジュンはそのことに少々疲れているように見える。

まだ走り続けなければいけないのか、と迷いが出ているように。

 

それをきっとみんなわかっている。

 

最近のユンギの姿を見ていると、あえて強い言葉を使って、避けるような話題も自ら発言して、自分がナムジュンの支えになろうとしているように見える。

ユンギならそれが出来る。

 

さっき、ジミンの話の時「役割分担と配分が巧い」と書いたけれど、これもそう。

 

この支え方はユンギには出来るが、ジンには出来ない(しない)ことだと思う。

もちろん下の子たちには出来ない。

 

ジンは別の角度から、ナムジュンを支えている。

 

このVライブでもそう。

ユンギがあの発言をした時、ナムジュンはちょっと複雑な顔をして笑っていた。

ナムジュンも世間がそういう反応をしていることを知っていたからだと思うけれど、その後には頷いて「そう思います」と言っただけでそれ以上は何も言わなかった。

それを見て、ジンがポジティブな言葉を付け加える。

「自分たちはその役割を果たしたんだよ」って。

それをきっかけに、みんなは自分たちのことを「よくやった。よく頑張った」って口にするんです。

 

ジンは場の雰囲気をポジティブな方向に一瞬で持っていける人なんです。

 

それは自分たちへの称賛を嫌味なく受け取って、それを嫌味なく人に言える人で、そして自分自身を素直に褒めることができる人だから。

だから固くなった雰囲気をいくらだって和らげることができる。

 

人からの称賛をあんなに素直に受け取れる人ってなかなかいないと思うんです。

そしてそれを「そうでしょ?」って人に言える人はもっといない。

 

ユンギが少々キツいことや言いにくいこと、ネガティブなことも発言し、それをジンがポジティブにまとめる。

 

この役割分担と配分の巧さがねぇ。すごいなぁ、と思ってしまう。

 

かつてはネガティブなことからは距離を取っていたと思います。

何もせずただただ見ないふりをして。

それでも充分自分たちを守れた。

 

でも、今はそういうわけにいかない。

だから、自らの意志を明確にして、意見を述べることにしたのだと思う。

 

でも、ただ攻撃したいわけじゃない、理解して欲しいだけなんだと思う。

 

だから、ネガティブとポジティブをしっかり組み合わせて伝えることが重要。

 

それはメンバーに対してもそう。

ネガティブな話だけで終わってしまうと、それが心に残ってしまう。

だから、最後は絶対にポジティブなことで終わる。

 

大変なこともあったし、色々言うヤツもいるけど、今日、自分たちはよくやった。

大変なことはこれからもあるかもしれないけど、でも認めてくれる人もいる。

だから、明日も頑張ろう。

 

そうやってこれまでも7人で乗り越えて来たのだろうなぁ、と思う。

 

このVライブ、色々見所があって話したいことがたくさんあったのだけど、長くなってしまった。

 

現代美術。。。。ね。かわいいね。