口上のあと

「よしっ!」とご主人様のお声

身体が痺れます


顔を上げると机の上にあった袋を

開けるように言われました


中には

「首輪」と「リード」が


そしておいでと言われ

手に取りご主人様の前へ


「ご主人様◯◯に

首輪を嵌めてください。」

と言うと


その手で首輪を嵌めてくださいました


この心も身体もすべて

ご主人様のものである証


本当の本当に

ご主人様に飼っていただけるのだという悦び


うっとりご主人様を見つめていました


リードの金具を

カチャッ

と付けていただくと

なぜか力が抜けて


甘い吐息が


そんなわたしを優しく見つめながら

グイッとリードを引いてくださり

またキュンと感じてしまいました


「ありがとうございます」

たまらずご主人様の唇に

KISSしてしまうわたしに


「似合うな」とひと言


ご主人様がわたしを想って

選んでくださった首輪


繋がっている。。。♡


わたしはもう嬉しすぎて

うんとしか言えなかった


「これでお前はオレのメス犬だ」

そう言ってくださったのに

感極まって

うんうんとうなずくことしか

出来なかった。。。


綴りながら思い出して

また感情が溢れだす

頬を伝い落ちてゆく


いつも持ち歩いている大切な首輪

そっと手に取って

クリームを塗って撫でる


自分で首に嵌めて

鏡にうつる姿を見ても

なにか足りない。。。


わたしの腕に

くっきりと残っていた愛おしい歯型


もうあとかたもなく

消えちゃったな


ご主人様が恋しい