指望遠鏡 / 乃木坂46 〔 作詞:秋元康 〕

 

※翠視点になります

※3年生がいなくなって数日後の話です

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鉄 「みどりくーん!!!

 

   ちょっとこれ見て欲しいッス、すごい綺麗ッスよ~!!!!」

 

 

 

目を輝かせた無邪気な彼の声が響く

 

 

 

翠 「わかったから、ちょっと待って。

 

   はぁ、鬱だ。めんどくさい......」

 

 

 

重たい体を無理やり動かして彼がいる窓際へ向かう

 

もう外は暗くなっていた

 

できるなら一刻も早く帰りたかった

 

 

 

鉄 「こうやって空見ると、星が綺麗ッスよ」

 

 

 

おれは疑問に思った

 

普通に見上げるのと何が違うのか

 

わざわざ指望遠鏡で空を見上げたところで変わるわけない

 

 

 

翠 「別に、ふつうにみるのと変わらないんじゃないの.....??」

 

鉄 「ほんと翠くんはロマンが無いッスねー

 

   星空って宝箱みたいじゃないッスか??

 

   だからこうやってより綺麗な宝物を探すんッスよ!!!」

 

翠 「宝物......」

 

 

 

彼の感性には時たま驚かされる

 

おれが考えてもみなかった視点から鋭く捉える

 

ただ、毎度毎度そうはいかないけれど

 

 

 

鉄 「ほらほら、早くしないと見逃しちゃうッスよ~」

 

 

 

言われるがままにやってみるが思うように見つからない

 

 

 

翠 「ぜんっぜん見えない

 

   おれには無理だ...」

 

鉄 「もう一回チャレンジするッス!!!

 

   できない理由よりもやってみるのが一番ッス!!!」

 

 

 

面倒くさいがここで止めればもっと面倒くさい

 

仕方なく再度やってみる

 

 

 

鉄 「イメージが大事ッス!!!

 

   探しているものを思い浮かべるのがコツッス!!!」

 

翠 「見えない.....やっぱ俺には無理なんだ.....」

 

鉄 「いろんなとこ見てみるんッスよ!!」

 

翠 「えぇ~。面倒くさい.....」

 

 

 

億劫に見渡してみるといろいろな星が見えてきた

 

 

 

鉄 「困ったときとか落ち込んだ時はいつもやってるんッスよ

 

   ”暗に差し込む一筋の光”

 

   なにか壁をぶち破る解決策が見つかる気がするんッスよね!!!

 

   まぁ、俺は仙石君じゃないッスけど」

 

 

 

はにかみながら彼は言う

 

確かに先輩たちが抜けてから路頭に迷った

 

鉄虎くんはその中でリーダーとして一人色々抱えていたのかもしれない

 

 

 

鉄 「あの星たちみたいに俺たちも輝かなきゃいけないんッス

 

   ここでたちどまってられないんッス....」

 

 

 

彼の話を聞きながらおれは探し続けていた

 

 

 

 

 

翠 「あっ。」

 

ふと見上げたところに5つの明るく光る星を見つけた

 

鉄虎くんの紫、忍君の黄色、森沢先輩の赤、深海先輩の青

 

そして、俺の緑

 

 

 

鉄 「どうッスか??

 

   何か見つけたんッスか???」

 

翠 「流星隊.....」

 

鉄 「え??」

 

翠 「ううん、何でもない」

 

鉄 「う~みゅ、酷いッスよ~

 

   教えてくれてもいいじゃ無いッスか~」

 

 

 

おれたちはヒーローユニットの”流星隊”

 

闇の中で正義の光を放ち続けなければいけない

 

鉄虎くんはそれを教えてくれたんだと思う

 

 

 

翠 「次のライブは勝てるといいね」

 

鉄 「翠くんらしくない発言だけど

 

   そッスね!!3人で力を合わせて頑張るっスよ!!!」

 

 

 

未来は自分たちで切り開く

 

アドベンチャーなのかもしれない

 

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