鬼の目にも… | 北の国から天鳳

北の国から天鳳

自分の打ち方を確立させるためのブログです。自分のミス、考えを人に見てもらい自分の恥部を晒すブログです(意味深)

明日仕事なのに
中々寝付けないのでブログを書くことに


先日心を動かす出来事が職場であったので
そのことについて書こうと思います。


まずその前にざっくりですが
今の職場について説明を



5年前に今の職場に異動してきました。

そこの上司には前々から
「ルタオを育てたい、
前の職場にいるのはもったいない」

と課長に提案し異動になったのがきっかけ。


この上司というのは
仕事がとてもできる。
※現在55歳なので当時は50歳かな。

洞察力、発想力が優れていて
それに加え技術もかなりある
会社でもトップレベルでこの人で

直せない物はないんじゃないかというぐらい

物を直す力がある。


見た目は強面だが中身は






滅茶苦茶怖い



本当に怖い

そして容赦ない

当たり前だが妥協はいっさいせず、

とても細かい
言葉遣いが荒く、罵声の嵐
とても短気で
すぐ怒鳴るという

その姿は一言で表すなら


 

 

 




 

 

自分が知っている限り
この人の下で働いてた方
6人ほどやめ1人は異動希望。
と恐ろしさを物語っている


当時は4つ作業場があり
4つ全ての内容を

覚えなければいけなかったので
覚えるまでが中々骨が折れる。


まだ覚えきってないときに


「てめぇこうだべや!!!」

「何やってんだ!?

早くやれ!!」

「お前センスねえな・・・やり直せ!!」


こんなのは日常茶飯事で罵声なども多々あり

基本怒鳴り口調なので
当時は常にびびりながらやっていた。

んで何故か先輩の失敗も

俺が怒られるという とばっちりw
みんなが恐れている方なので

同じ職場の先輩は

上司がオレに照準されてるので

オレを助けることはまずなかった。



まぁ他の人たちがやめてく理由分かるわwww
めっちゃきついもんww


自分も異動希望出すという事はできた。
けどちっぽけなプライドが


「覚えてろよ。。。
絶対見返してやるからな・・・」


と反骨心と復讐心で喰らいついてた
家帰っては調べごと、ノートに書き写し
朝出る前にノート見直し
ひたすらそれの反復。
会社ではあえてメモを見ないように
自分にプレッシャー与えてた。


異動してから
夢はいつもスローモーションになるか
何かに追いかけられる 
のどちらかしか見ない

就寝時も動悸が止まらなくて
徹夜で仕事出勤なんて多々あった。


きつくて家で吐いたりもしたし
悔しすぎて家で泣いたりもしたが

なんとか3年間地獄の日々を耐え抜き


上司から

「どうだ、自分の力で
職場を回してる感想は?」


自分


「とても楽ですw」


と答えると上司は

そうだろうなと笑ってた



それから順調に作業をこなし
今に至ってる。

そして先日


上司「もうこの職場に来てから5年ぐらい経つのか?」


自分「そうですね。あっと言う間でしたが
少し前までの地獄の様な日々が嘘みたいですww」


上司「良く耐えたなw
今まで教えてきた中で

精神力一番強かった」


自分「ありがとうございます。でもあれパワハラなんで
訴えたら絶対勝つ自信ありますよw」


上司「あれは愛のムチと正当性を主張する!!ww」


と雑談をしていた。
仕事中は冷や汗が出るほど怖いが
それ以外はとても楽しい方




しかし自分の何気ない発言で
事態が変わった。





「それにしても教える側は
かなりの労力使いますが。。。
根気よく教えていただきありがとうございます。
僕が上司の立場でしたら
あきらめてしまいそうですw」




と照れ隠しもあって冗談交じりでお礼を言うと







長い沈黙が流れる


いつもなら





「おう!授業料よこせよ!!」
 

なんて言い返してくるのに。。。。



まずい事言ってしまったか・・・
と考えふと上司の方を見ると






上司が涙流していた。






本当にどうしていいか

分からなかった




上司は必死に涙を出さないように
顔に力を入れながら
 

 

 

お前が頑張っているからだ

たくさんの人に物を教えてきてその中でも
お前には特に一番厳しく教えきた。
だが何が正しく、これでいいのか
常に悩みながら教えてきた。

 

これ以上やったら心が折れてしまうんではないか

こいつは別の職場に行ってしまうんではないか

だがそれでも立ち向かってくるから

オレも必死にお前に教えてた。

あと数年でオレらの年代がいなくなった後
頼れるのはお前しかいない。

だから今教えれることは全て教えていく。



と言い終えた




「あとは定年まで楽させてもらうわw」

と冗談交じりで言ったので


「仕事はしてくださいねニコッ」
 

と笑いながら言い返した


色々な人がいるこの世の中
同じ教え方では上手く伝わらない
色々な角度、方向から伝えようとしなければいけない

そしてそれが教える方だけではなく
教えてもらう方もその姿勢、大げさに言えば
覚悟がなければ習得できないんだろうと思った。

ある意味物事を教えるのは
内容ではなくその姿勢にさせるのが
一番大事で肝心な事なのではないのかと。

好奇心もあるがたまたまオレは反骨心が

異常なほど芽生えたので

上司の教え方とマッチしたと思うが

その人の本質を見て教えていかなければ

追い詰めてしまう事になる。

今でも上司のあの姿、発言が
脳内で蘇りその度に考えさせられる

そして結局寝たの4時というorz