The Island~アイランド~ | ☆Rusty's Cinema & Muzik Complex☆

The Island~アイランド~

ワーナー・ホーム・ビデオ
アイランド

The Island
アイランド


About The Movie
スター・ウォーズ」新3部作や「ロボッツ」で声の出演もしている人気スター、ユアン・マクレガー主演、「ロスト・イン・トランスレーション」などで有名なスカーレット・ヨハンソン共演で贈るSFアクション・サスペンス作。この他の出演は「アミスタッド」や「コンスタンティン」のジェイモン・フンス、「アルマゲドン」や「ファーゴ」などのスティーブン・ブシェーミ、「グリーン・マイル」、「デアデビル」のマイケル・クラーク・ダンカン,「ナショナル・トレジャー」や「トロイ」、「ロード・オブ・ザ・リング」のショーン・ビーンなど。監督は「バッド・ボーイズ」シリーズや「アルマゲドン」、「ザ・ロック」などで知られるマイケル・ベイ監督。彼らしいCM出身ならではの独特な色使いやリアルなアクションは今作でももちろん健在!


About The Story
近未来。地球が汚染され、人々は隔離されたような建物内に居住していた。毎日、くじ引きが行われ、当選すれば希望の地「アイランド」に行けるのであった。人々はそれを夢見ながらも同じ作業の繰り返しな毎日を過ごしていた。ここに住んでいる男女は同姓以外は“接触”することは許されず、会話のみが可能。恋愛することも無かった。リンカーン・6=エコー(ユアン・マクレガー)は毎晩悪夢に苛まれ、様々な事に疑問を持つようになっていた。この「建物」の中で親しい女性、ジョーダン・2=デルタ(スカーレット・ヨハンソン)に不思議な感覚を覚えながら、疑問を抱え、ありきたりな毎日を過ごしていたのだった。そんなある日、リンカーンは驚愕の事実を知ってしまう。彼らはクローンで仮想現実に住んでいて、皆が夢見る「アイランド」は存在しない場所。そしてアイランド行きが決まった人間はオリジナルの人間に必要なパーツだけ取られて死んでしまうということだった・・・。


Stealth Mode
またまた登場の「ネタバレ有り」のステルス・モードです。ご存知の方もいると思いますが、ココからは文字が反転してあります。まだ鑑賞していない方やネタバレを観たくない方は普通に通り過ぎてくださいなっ。

☆ネタバレを読みたい方は「ステルス・モード」のスタート地点から左クリックをしたまま終      わり地点までドラッグしていくと文字が現れますのでお試しを。


では
↓ココからスタート!!
またまたご覧頂き、ありがとうございまーす!!
今回も面白いところを沢山発見しましたのでコレを読むと別の楽しみ方が出来るかと思います。

 この作品はある意味“珍しい”作品なんです。何がかというと、ワーナー・ブラザースの配給なのですが、大手配給会社のドリーム・ワークスと提携しているのです。どちらも単独で配給出来る大手なのに手を組んでいること自体が珍しい。いつもならワーナー配給ですと、「マトリックス」や「オーシャンズ12」などを世に送り出している「ヴィレッジ・ロードショー」などがリリースしています。また、ドリーム・ワークスだとユニバーサル・ピクチャーズやパラマウントがリリースするのですが今回はダブル・ネームなのです!予告でも本編の始めでもこのダブル・ネームが見れるので貴重な作品かも!?

 監督のマイケル・ベイはいつもアノ大物プロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーをバックにして映画を作っていましたが、今回は別!これまた“珍しい”のです!しかも、今まではブエナ・ビスタ(ディズニー系)の作品ばかりでしたが、今回は初のワーナー作品。こういった部分でも少し毛色が違う作品だということが窺えます。

 本編ですが、こういった近未来モノやSFモノでよくあるのが様々なブランドの広告的シーン。作品中で上手く使って、宣伝するような部分ってありますよね。例えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」ではナイキのシューズ、「アイ、ロボット」ではコンバースなど。効果もあるし、ファンなら欲しくなりますから。今作では「プーマ」のシューズが登場。主人公が冒頭で「靴が片方ない!」と騒いでいますのでご注目。デザイン的にもシンプルでオシャレでした。欲しくなるかもっ。

 施設(クローンが住んでいる建物)から逃亡したリンカーンとジョーダンが外界で初めて人と接するバーのシーン。ここへ手がかりになる男、マッコード(スティーブン・ブシェーミ)を探しに来るのですが、会話が面白い。二人は大人の体を持つものの、生まれてからまだ3~4年。しかも無機質な空間でロボットのごとく育てられたので現実社会で使うような言葉を知らないのです。リンカーンがマッコードと話している間、ジョーダンはバーテンとナンパしてきた男とで話しているのですが、お酒を頼んだジョーダンにバーテンが「ストレートか?」と聞くとジョーダンは姿勢を正して綺麗に立とうします。英語では「Straight Up」などと言うと正しくは“まっすぐ”や“直立”などを意味しますが、同じようにお酒でもこの言葉は使いますし、スラング(俗語)でもまた少し違ったニュアンスで使われます。例えば「Straight up killer」などというと“生まれながらの殺し屋”や“純粋な殺し屋”などというような意味を持ちます。まっすぐ、すなわち混じりっけナシというようなことですね。この後、ナンパ男が電話番号を聞こうとするのですが、ジョーダンはもちろん電話などをしらないので自分の名前にある「2(Two)!」と答えます。これも笑えます。

 2019年の現実世界では車も今とまだあまり大差ありません。が、やはり設定上は近未来なので車のデザインも新しいのが特徴。マッコードの車は今の時代では新しいデザインなのに2019年の設定なのでかなり汚れていて、使い込んだ感じが出してあります。ファイヤー・パターンの模様が印象的。また、今作最大の目玉となるカー・チェイスのシーンではGM(ジェネラル・モーター)のコンセプト・カーである「キャデラック CIEN」が出ているのがスゴい!!値段がつけられないほど高いそうで、今作の為に最初は借りたそうです。もちろん、傷1つ付けることなく返す条件で。でも、やはり走らせる必要があるので全くソックリなレプリカをベイ監督はスタッフにオーダーし、わずか17日間で完成させてアクション・シーンを撮影したそうです。劇中ではかなりの見せ場だけに譲れなかったのでしょう。マイケル・ベイの作品ではいつも見せ場の1つにこういったスーパー・カーを使ったチェイスを取り入れています。「バッド・ボーイズ」ではポルシェとシェルビーのコブラ、「ザ・ロック」ではフェラーリとハマーH1、「バッド・ボーイズ2」ではフェラーリとトレーラーやトランザムなどのマッスル・カーという感じ。今回はキャデラックCIENとヘリやトレーラーとハマー、GMCのユーコン(SUV)などが登場。しかもものすごい勢いで壊します!!もったいないな~、一台欲しいくらいです。

 リンカーンとジョーダンがロスに着き、街並みが登場しますがいかにも近未来。ただ、ウソ臭くないのは街の空を使って走る電車はまだ有線であること。彼らが最初に使う電車(多分、アムトラック)はリニア式でレールは無いもののちゃんと浮遊するシーンや着地するシーンがあるのがリアルでいい感じ。車もタイヤで走っていますがここでもまたデザインだけが未来な感じ。L.A.のバスは白地に黄色のラインが特徴なのですが、それは同じでバスの形だけが近未来カー。ちゃんとロスでは有名な「ユニオン駅」も登場。公衆電話の硝子には「マイクロ・ソフト」の文字とロゴがあり、テレビ電話になっています。多分、IP電話なんでしょうね。音声呼び出しですし。リンカーンの追跡を任された   らがL.A.に到着するシーンでは有名な「イースタン・ビル」もチラッと見えます。このビルは映画「プレデター2」でも登場します。独特なデザインのビルでビルの上の方に「EASTERN」という文字が見えるのでスグ分かります。またちょっとしたトリビアですが、トム・クルーズが主演した近未来作「マイノリティ・リポート」で使っていた赤いレクサスも劇中に出ています。どこに出ているかは探してみてくださいね。

楽しみ方がかなり幅広い作品なのでこうした観方をしたことない人は今後の参考にしてみてくださーい。また視野が広がりますよ~。
↑ここまでが「ステルス・モード」です。↑


 【Commentary, etc・・・
 率直な意見としては今夏(’05年夏)の作品群の中では「バットマン・ビギンズ」と並んで「面白かった作品」の1本でした。あまり前情報が無く、突然現れて公開されたので特に大きな期待もしていなかったのが良かったのかも。元々、マイケル・ベイの作品は好き(パール・ハーバーは除外。正直、ただの二股女の話に成り下がっていたので)で、先にもお話したように彼が使うカラー(映像的な色彩)が好みなので。勝手に【ベイ・カラー】と名付けます!!いつものようにオレンジというか黄金色の空を使い、「MTV」感覚の映像を見せてくれます。あまりディープに考えないでエンターテイメントとして楽しむのが一番いい作品です。テーマは「愛」や人間としての生き方ですかね。あまりクローンがどうこうといったメッセージは考えない方が無難。徐々に利己主義になる人間の本質が上手く描かれています。

Grade of this Movie
今回からは一応、おおまかな評価もつけてみたいと思います。


 今作のRusty的評価はAでーす。今後も評価していきますのでこのグレードの付けかたも記載しておきますね。ただ、あくまでも一個人の評価でありますので評価自体が低くても「つまらないの~?」なんて思わないで下さい。自分の考え方としてはどんな映画も観る人の感性にもよりますし、好き嫌いはあると思います。よくありがちな「期待はずれ」だの漠然と「つまらない!」だのといった低俗な評価はしたくないのでコメントをちゃんと添えて評価したいと思います。


 グレードは一番最高が「S」、次いで「A++」、「A+」、「A」、「A-」、「B++」・・・。そして「D-」があってから一番最低は「F」です。


 これからの評価もお楽しみに!



この記事が気に入った方はコレをクリックして「人気BLOGランキング」へGo!


メイン・ページの「View of Boston」はココから!!クリックしてネ~♪