ワガノワメソッドとは・・・
1930年代、アグリッピナ・ヤコブレナ・ワガノワ(以下A.Y.ワガノワ)により、バレエにおける教育方法論が構築されました。著書としては、1934年「クラシックダンスの基礎」という本を出版しています📕
当時のロシアのバレエ学校ではまだ特定の教育スタイルが定まってはおらず、フランスやイタリアの優れた教師がロシアに招かれ、それぞれの学校のスタイルで指導にあたっていました。
A.Y.ワガノワ自身もその教師たちに学び、ダンサーとして活躍していましたが、徐々に自分自身の技術の向上に限界を感じ、苦しい思いをしたそうです。
そして自らが学んできた教えを比較し、多くの教師たちの教えや自身が経験し蓄積してきた指導方法のデータをまとめて、ロシアのバレエ学校の伝統と継続的な発展をするための原則を体系化したのです✨
ワガノワメソッドでは、「全身で踊る」方法、調和のとれた動きを実現する方法、表現力の範囲を拡大する方法を教えることを目的としています。
これらを習得することで、ダンサーは複雑な技術を発展させる可能性を広げ、生きた表現を可能にしていきます。つまり、より効果的にクラシックダンサーを教育するための方法として構築されたメソッドということになります
19世紀終わり頃のフランスのバレエ学校の伝統的なレッスンスタイルは、とても柔らかく優雅ではあるけれど、ちょっと大袈裟なニュアンスで力強さには乏しかったようです また、イタリアのスタイルは、初めて32回転フェッテを成功させるなど、見事な技術を習得させるものであったそうですが、ロシアでは詩的な感性や内容が物足りないと感じられていたようです
つまり、それぞれに良い面もあれば足りない面も持ち合わせていて、ロシアに渡ってきた2つの学校のスタイルはイイトコ取りされて更なる発展を遂げたのです
これこそが、バレエは【イタリアで生まれフランスで育ち、ロシアで成熟した。】と言われているロシアでの成熟の過程なのではないでしょうか👏✨
では、ワガノワメソッドの特徴とは何か?
これはまた次回をお楽しみに💡
RBLJ長田聖良
Russian Ballet Laboratory Japan
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