私の心の中には反射板があって
あなたという光が射すと

きらっと光る

宝探しの地図みたいに
大切なものはここにありますよと教えてくれる

私の世界はとっくに色褪せていて
あなたが照らしてくれるものだけが
明るく見えているだけ
そう思うときもあったけど

私は暗闇からあなたを見上げているだけじゃなくて

私の心の中に光が灯ってた

あなたがくれた光 

消えないように消さないように


ようやく
堪えかねたように雨が降って
そのおかげで空気が冷やされて
やわらかい雨の匂いと雨音に包まれて
優しい雨音は
鳥の声も消さなくて

ずっとずっとこの中にいたくて

優しい雨

この雨があなたの涙で

なければ良いのですが

夜ごと姿を変える不実な月と言うけれど
月は月
見える部分が変わるだけ

光輝いているところと
今宵は見えないところがありはしても
同じひとつの月があるだけです

あなたがあなたであるように


だからやはりこの想いは

「あの月にかけて」誓いましょう




大切なものはひとつ
小さな引き出しにしまえる小さな思い出

時々そっと胸に当て

色褪せない想いに

心をときめかす


窓のカーテン風に揺れ

鳥のさえずり
目をかすめる影

季節の匂い


ドアの向こうから 

私を呼ぶ声 


思い出は駆け出し

 今になる


季節の変わり目

唐突に訪れる寒い夜

薄いタオルを
ひっぱりひっぱり
体に巻き付けながら
猫になりたいなぁと思った

猫になって

あなたのお布団に潜り込んだら

暖かくて

もう朝はいらないくらい

じんわりと気持ち良いだろうなぁ




空を見上げるのに
資格がいるでしょうか

花をきれいだと思うのに
許可がいるでしょうか

私には同じこと
あなたの歌を聴くことは。

私の意思などという
小さなものではなく

思わず
見上げたり
立ち止まらずにはいられない

そういうものなのです


そしてそれは

神様が許して下さっているから私の元へも届いているのだと

そう信じていたいのです


私が死ぬとき

神様がもし願いをひとつだけ叶えてくれるなら

私は幼きあなたに会いに行きたい

あなたの未来に影響しないくらいの
例えば小さなケガとか
苦手なんかをこっそり助けたい

あなたに何か夢を
楽しい夢を見せたりできないかしら

起きたら忘れる夢でも

目覚めた時に何だか気分が良いそんな夢を

 

あなたの知らないところで暗躍する私

神様、私、そんな秘密がひとつ欲しいです。

 

 

 

歌が降る
そんな日には
外に出て

木漏れ日のような
歌の雫

手の平に受け止める


花のような
歌のかけら
摘んで歩く


目を閉じれば

風のような声に吹かれて

はしゃいだり

時には心凪いだり


心潤す

歌降り日

歌うたいさん、

歌を歌ってくださいませんか?

 

お代は花一輪、

今はこれしか持っていないから

このお花の分だけの

 

あなたの歌声が

私の心を潤し

また花を咲かせます

 

歌うたいさん

花一輪分の歌をください

 

私の中の花が枯れないように

 

 

 

 

 

 

 

あさ
一羽の小鳥が
静かに 動きを止めました

寝ているようにしか見えません
今にも起きそうです

もうあなたの中には
あなたはいないの?

あなたは
生まれる前に戻った

あなたの体は土に
あなたの心は空気に
あなたの温もりは私の記憶の中に

淋しいのは
残されたものばかり