〈日常〉

家族４人でただ穏やかに過ごしたかった・・・

って思うときがある。

近所の公園に行って遊ぶことさえ、できない。

いるちゃんと公園で遊ぶというのは、うちにとっては簡単なことじゃない。

そもそもいるちゃんは公園で遊ぶのがすごい好きなわけではなく、行き慣れた本当に好きな公園が４箇所くらいあって、だいたいはそこでしか遊びません。

滞在時間も30分いれば長い方。

普通の、

取るに足らない、

普段の生活と何ら変わりない、

みんなの当たり前の日常はぜんぶ

私たちにとっては夢みたいな暮らしだ。

ただ一緒に公園で遊びたい。

ただ一緒にスーパーでお買い物がしたい。

ただ駅までお散歩がしたい。

休みの日にはちょっと遠出して大きな公園に行って、お弁当もってゆっくりと１日を過ごしてみたい。

休日の朝はだらだらと準備して、「今日は何する〜？」なんてみんなで話し合って、家族でお出かけしたい。

どれもいるちゃんとはできません。

いつもと違う場所、いつもと違う出来事。

人が多い所。

なにかに没頭して遊ぶこと。

生活の一つ一つの何気ないことさえ、

いるちゃんに出来ること、行ける場所は本当に限られています。

そして、そんな決まりきった生活の中でも、ふとしたきっかけやささいな出来事で気持ちが乱れ、

パニックになって泣きわめいてしまうことがあります。

だから、いるちゃんを連れて外で過ごすときはいつも、

どこに爆弾があるか分からないから

常に気を張って、先のことを考えて、やや緊張しながら過ごしているので、肩の力を抜いて楽しめることはありません。

こんな窮屈な暮らしを、暮らし辛さを誰がわかってくれるだろうか、いやきっと想像しようとしても、意味が分からないだろうなと思います

同じ知的障害のあるお子さんをもつご家族であっても、お子さんの状態によって、理解できること、理解できないことは本当に様々なので、

いるちゃんと同じような様子のお子さんをお持ちの方がいらっしゃるとしたら、そのご家族にならきっと理解してもらえるのかな

普通に暮らしたい。

特別な場所に行かなくても、旅行にもテーマパークにも行けなくてもいい。

ただ笑って穏やかに暮らしたい。

ただ生活したい。

日常の動作、そのどれも全ての行動が、

それをただする、

問題なく行うことがそもそも難しい。

狭い箱の中で生活をしている様だ。

細いロープの上を渡るように生活していると言ってもいい。

起きる。

ご飯を食べる。

保育園に行く。

お風呂に入る。

テレビを見ながら過ごす。

一つ一つがミッションのようで、穏やかに済むよう細心の注意を払って取り組んでいる。

しんどくてたまらなくなるときもある。

心の中で、ただしんどい、しんどい

という言葉しか浮かばないときもある。

きっとこの曇りがずっと晴れなくなったら、

鬱になってしまうのだろうなと思います。

今はまだ大丈夫だけれど、

なんとか家族の心の健康を守っていきたいな。

こんな窮屈な我が家であっても、

出来ることを見つけていきたい。

この前自分の誕生日に購入した

ヘリクリサムライムミニ✨

相変わらず植物たちが私の癒しです