今年のお盆休みはピアノのレッスンはお休み。
休み前のレッスンでふっと思ったこと…
いやぁ、ピアノを教え初めて、もう25年以上たつんですけどね。
若い頃と違ってきたのは、何を教えるのか、生徒によって変えるってことが顕著になったなぁと。。
同じ日に来た2人。
保育科の2回生で、同じ学校に通ってます。
すごく仲良しの二人なんだけどタイプは正反対なの。
レッスンも全く違う展開になったのが、印象的だったから、ついつぶやいてみたくなった。お盆休みだし。。？？
ひとりは、小学生の時からの生徒で、音に対するセンスが繊細。
ピアノを弾くのも好きで、全く苦にならないタイプ。
美しい音、響きが、ほんとに好きなのね。
性格的に、保育園に就職するのも、子供を相手にするのも非常に合ってると思うし長く関わることになるだろうなと…。
それに、これからも音楽を愛していくだろう彼女には、歌の伴奏を簡略にするためのコツを、徹底して教えました。
同じ簡単にするのでも、美しくあって欲しいから。
幼稚園の実習で、歌いながら伴奏を弾くのは、とても技術がいるので、無理のないように簡略化させます。
曲の雰囲気に合わせて伴奏リズムを選択すること、左右の弾きやすいポジションを取ること、楽譜の原本から和声で入れると綺麗になる音はコレなどなど、、、
ほとんど、おしゃべりなしで9月の実習に間に合わせるように1時間で特訓です
さて、もうひとり。
こちらはピアノを習うのは、高校から。
性格的に保育士さんは、合わなくはないけど、もっと個性を生かす別の仕事があるような気がする。
「あなたは、きっと保育園に就職しても２～3年で辞めると思うのよ」と言うと
「3年でやめようと思っている」って。やっぱりね。
辞めてから、さてどうしようって、変てこな占い師の所に行っちゃだめだよ。
自分は何が好きなのか、どんなことに向いているのかを今から、アンテナ張っておかなきゃね。自分で見つけるのが大事なんだよ。
たとえば、、、人の役に立ちたいとか人を癒したいって思ってるとするよね。
で、占い師が「あなたはカンボジアに行って井戸を掘るがいい」って言われたらどうする？かなり極端やけど。（笑）
そしたら彼女は、「う～～ん。。頑張ると思うけど、、、続かないかも」
え！？
取りあえず行くん？（笑）
ひゃ～すごいな。。あたしやったら「行くが運命だ」とか言われても絶対行かんわ。（笑）
と思ったことは黙ってた。
「でしょ。なら体力的なことは向かないなって削除していくの」
「人に褒められることは、持って生まれた特典なんだよ。こんなの使えないとか否定しないで！」
瞳をまっすぐにわたしの方に向けて、一生懸命聞こうとしてくれる彼女。
きっと、心の奥底で迷いがあるのかも知れないな。。
なもんで、語る、、語る、、、、、語る。あっという間に1時間半。
ピアノを弾いたのは10分。なはは。
資質的に、迷いやすいタイプなので、出来るだけ見えやすい旗を先々の行く道すがらに立てておいてあげたいって思ったのでした。
余計なお世話かも知れないけど、どうしてもそうしてあげたかったんだよなぁ。。
縁あってウチに習いに来る生徒ちゃん達。
ちょっとでも何かヒントを持って旅立ってね～♪と思うピアノの先生なのでした。
明日は、元生徒ちゃんが遊びに来るの。
「先生には、たまに会わないと落ち着かない」って。
やめても慕ってきてくれるなんて嬉しいや～ん
おやつ、食べさせてあげるからね。
