会っている時とメールとで全然態度が違う、まるで二重人格者かというような年下のBさん
ああだこうだとどんなに言葉を選んでみても、頑固なほどに全く引き下がってくれず。
頑固というか、我がままというか、どういうレベルで表現したらいいのか。
とにかく私の言うことを全く理解しようとしてくれないという感じでした。
あくまでも、自分のしたいことを押し通そうとするかのような。
思えば、私ももう会いません!と一方的にでも、こちらからお断りのハガキを送りつけるぐらいの強さを持っていればよかったのですが。
当時の私は、状況が進まないという焦りと、彼のしつこさに負けそうになっていたのです。
でも、Bさんとは何かいいきっかけがあったとしても、恋人という関係に発展するということはとても想像がつきませんでした。
私は恋人ができたら手をつなぎたいという気持ちがあったのですが、Bさんとではとても考えられなかった。
このままズルズルとなっていくばかりのようで、どうしたらいいんだろう・・・・。
少し困っていた頃、新たな申し込みが届きました。
それが、今のダンナだったのです。
お待たせしました、ついにダンナの登場ですよ
ダンナからの紹介書が届き、事前のものなので白黒でしたが、彼の写真も見ることができました。
何だかまじめそうだな、でもって何か全体的にがっしりしているな・・・というのが写真の印象でした。
他の男性は私服とかラフそうにしていたのですが、ダンナはしっかりとスーツを着ていました。
紹介文も、今でこそわかるけれど、本当に彼らしく誠実さを込めた文章でした。
「会ってみよう」
もちろん、私は承諾しました。
運命の歯車が回り始めた瞬間です。
実際に会うまでに少し日にちがあったので、私たちは毎日メールのやりとりが始まりました。
もちろん、お互い敬語で丁寧に。
しかし、そのメールのやりとりを続けていくうち、私はダンナに好印象を持っていくのがわかりました。
メールを通して話すのが楽しい。
そんな感じだったのだと思います。
そして会う日が近づいてくる頃、私は強く願うようになっていたのです。
会った時にどうか、彼のメールから感じる印象と大きく裏切られませんように、と。
それぐらい、彼に好印象を感じていたのです。
それが実際に会ってみて、全然印象が違ったらどうしよう、本当にそれこそ落胆なんてレベルじゃないかもと。
それぐらい、メールのやりとりが弾んでいたのだと思います。
あとでわかったのですが、ダンナも嬉しかったことがあったそうで。
それはお互い申し込みを承諾し合い、メールのやりとりを始めたばかりの頃。
その頃、ちょうど私は彼に対して「おめでとう」とお祝いの言葉を送ったのです。
何についておめでとうと言ったのか忘れてしまったのですが(笑)
彼はそれを受け取り、とっても嬉しかったのだそうです。
メールを通して、お互いの心が通い合わせようとしているのがわかった。
それは、あのBさんではでは絶対あり得ないことでした。
今思い出してみると、そういえばBさんとは普段のメールのやり取りって全くしてなかったかも?(^_^;)
そしてメールを始めて1ヶ月近くになろうとする頃、やっと彼との対面が実現しました。
当時は、彼は仕事がとても忙しかったんです。
大阪の梅田で待ち合わせをすることになりました。
私が先に待ち合わせ場所に到着していたのですが、人混みの中を見つめていると。
その中を縫うように、向こうから歩いてくる男性が目に入りました。
すぐにダンナだとわかりました。
それぐらい、私には彼のオーラが他の人とは違うように見えたのです。
ほら、特別な人ってオーラが違うように感じませんか?(笑)
初めましてとお互いお辞儀をして、とりあえずランチを食べに行きました。
そしたら、ダンナはおもむろに一冊のノートを取り出し、筆談を始めたのです。
「何を食べたいですか?」
ということすらも(笑)
彼にも敢えて私の聴覚障害を説明しなかったのですが、正直ここまで対応されるとは思ってもみませんでした。
本当にすべて筆談でしようとするので、私は口を挟みました。
「補聴器をしているから聞こえるし、話せます」と。
でも、それでも彼はずっと筆談にこだわりました。
それで、私もついに口話でやりとりしようとすることをあきらめて(笑)
ランチを食べ終わり、喫茶店に移動してもノートでの会話は続きました。
マジで腱鞘炎を心配しました(笑)
それぐらい、いっぱい書きまくったのです。
そして、この筆談でのコミュニケーションはまさに成功だったのです。
彼が筆談にこだわったこと。
私が話そうということにこだわらなかったこと。
いつの間にか、私たちはお互いの深いところ、初対面でならあまり言わないだろうことも打ち明けていたのです。
筆談だからこそ、もうありのままに伝えやすいという感じでした。
私がTさんとのことで失敗し、傷ついたことも。
暗に体の関係があったことも伝えましたが、彼の反応は特に変わりませんでした。
そして彼もまさに誠実さを発揮し、とにかくたくさん語ってくれたのです。
彼も私と会う前に、入会したばかりで一人の女性と会って食事をしたことがあったと。
しかしなぜかその女性に断られ、彼は落ち込んだそうです。
そんなに私からの申し込みが舞い込んだ。
それも実は、なのですがその女性に断られたあと、彼は相手の条件に、聴覚障害者でもいいというチェックを入れ直したのです。
つまり、それまでは何となくだけど聴覚障害者はダメという風になっていたのです。
彼自身も深い理由はなく、ただ最初からそうなっていた、みたいな感じだったようです。
彼が思いついたようにそのチェックをつけなければ、私からの申し込みが届くことはあり得なかった。
もう気づいてきましたか?
彼が聴覚障害者OKにチェックを入れたこと。
Tさんと破局し、私が再入会に間に合ったこと。
ここに至るまでのすべてのタイミングが、まるで測られていたかのようにカッチリと噛み合っていたのです。
どれかが欠けていたら、賭けてもいい、私たちが出会うことはあり得なかったでしょう。
これを私は今でも奇跡と呼んでいます。
過去に少し辛酸をなめたことのある私たちがこうして出会った。
そして、会ったその日のうちに筆談でここまで語り合うほどに、急速にお互いの間柄を深めていこうとするのがよくわかりました。
そして、決定的瞬間が訪れました。
さすがに晩ごはんまでは一緒にできないかと思い、夕方私たちは駅で別れることにしました。
本当は私、晩ごはんも一緒に食べたい!と思っていたくらいだったのです。
それぐらい、彼ともっと話したかったようなんです。
別れる時、私は改札口に入っていくダンナを見送ろうと思ったのですが。
その時、ダンナが私に握手を求めてきたのです。
本当に何気なく。
そして「またね」と言ったような気がします。
たったそれだけの行為なのですが、その握手をしたことが私の心を大きく揺さぶったのです。
またこの人に会いたい!!と。
それは大きな衝撃でした。
握手をしただけで、本当に言葉には尽くせない激しい衝動が私を貫いたのです。
なぜか、そのあとのダンナはもう断られるかもと弱気になっていたらしいのですが(笑)
今でも、その時の握手を不思議な感じで思い出します。
その日のうちに、私たちは再びデートすることを約束しました。
最初から最後まで、筆談オンリーの初デート。
しかしこのことで、私は会うまでにメールから彼に抱いていた好印象を全く裏切られることはなく。
それどころか、ますます彼にまた会いたいという気持ちが募っていったのです。
そして、握手で受けたあの衝撃の大きさを忘れられませんでした。
私の中で何かが確信を得ようとしているのが、漠然としつつも感じられていました。
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