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月日が経っていくだけで、何だかさっぱり・・・。
無理なのかな・・・。
厳しいんかな・・・。
さすがの私も、少しあきらめと弱音が出てきていたかもしれません。
そんな時に、突然あの人との出会いがありました。
(今のダンナじゃないです)
そうです、あっと思うような出会いはいつ訪れるかわからないんです
新たに申込書で先に顔写真は拝見はしていましたが、まあまたいつものパターンかなと半ばあきらめ気味で(笑)
ちょうど外国旅行から帰ってきたという彼と、大阪の中心地で初めて会うことになりました。
私が待ち合わせ場所に行くと、すでに彼は来ていて、噴水の縁に腰かけていました
。
その姿を見た時、私は何か違うものを感じました。
ひかれるものを感じたのでしょうか
彼は私より6つ上の人で、コンピューターエンジニアの仕事をしている人だったと思います。
体格も大きくてがっしりしていて。
初めて言葉を交わした時、その優しそうな感じや笑顔がいいなと思いました。
外国旅行のお土産もわざわざ下さって。
実は先入観を植え付けたくないなと思って、私はコミュニケーション方法について説明はしませんでした。
しかし、彼はもしかしたら使えるかもと思って、わざわざ手話の本を持ってきてくれていたのです。
幸い、彼の言葉はまだ分かりやすい方で、普段と同じようにやり取りができました。
初めてのデート場所は、大阪の大きな水族館「海遊館」。
ゆっくりと水槽の中の魚たちを眺めながらおしゃべりして回っていたのですが、その時気づいたことが。
魚を見る時、一緒にしゃがんだりとか、私と同じ目線で一緒に見て話してくれていたのです。
一緒の目線で、肩を合わせるようにして近距離で話してくれている。
そのことが、これまでと違うと大きく感じました。
表面では普通に話しながらも、私はどこかドキドキを感じ始めていました。
一緒に楽しんで、一緒に感じて、距離を近づけようとしてくれている。
そのことを強く感じ取れたのだと思います。
それが、私の心に喜びをもたらしてくれた。
デートの終盤になり、私たちは大きな観覧車に乗りました。
私は、異性と一緒に過ごすという意識があまりに低すぎて
彼の向かいに座ったら、彼が「何でよ、こっちおいでよ!」という感じで隣の位置をバンバンと叩いたので(笑)
思わず自分に苦笑して、慌てて彼の隣に座り直しました。
もう夕方になっていたので、正面の夕日が眩しかった。
いつの間にかお互い無口になっていて、彼の腕が私の肩を抱いていました。
本当に恋人同士のシチュエーションが現実では全くわからない私、多分カチコチになっていたと思います。
そしたら、突然彼の顔が近づいてきてキスをされそうになりました。
私は思わずビックリして体を引いてしまったので、キスには至らなくて(^_^;)
キスされるということすらわからなくて、いきなり接近されたからびっくりしたのと。
実は、ああ笑い話になってしまいますが、実は彼の鼻毛が出ていたんです!
ごめんなさい、それが見えていたから更に引けてしまって・・・でも言えなかった
奥手と思ったのでしょうか、彼は特にとがめるでもなく、ぎゅっと私を抱きしめてきました。
私もただ抱きしめられるだけで、腕のやり場にも困るばかりで、ただひたすら夕日に視線を向けてました。
ああ、もうほんとに恋の「こ」も全くしたこともない私には、ハードル高かったんですよ!
28年間、全くの経験なしですよ!?
いきなりキスされようとも想像だにしなかったし!
ってか、手早くないかー!?(笑)
でも、それは後日証明されましたが(^_^;)
そしてこの日から、この男性Tさんと恋人同士になったのでした。
生まれて初めて私に恋人ができた日。
私にとって、Tさんは本当に大人に見えました。
6つも上だったから、当時34歳。
当時の私にとっては、別に更けているとも思わなくて(笑)
私には到底無理なエンジニアという仕事をしているくらいだからコンピューターにも詳しくて。
相手をどんどん引っ張ってくれるようなリード力があると思っていました。
彼から与えられる世界、言葉、情報、すべてが新鮮でした。
彼と過ごす時間が本当に楽しみで、会社に行っている日以外は、がらっと生活スタイルが変わって。
彼が優先事項第一になっていました(笑)
そして、私は彼が結婚相手になるんだと信じていたのです。
その時はほんとに相性が合っていると思ったから。
生まれて初めて恋人になれて、私がこの人を愛するんだと信じたから。
彼が私のすべてになるんだと、その時は信じて疑わなかったのです。
人生で最初の恋を手に入れられたことに、私は舞い上がっていました。
だから、恋人同士になってすぐに間もないのに、私は彼に求められるままにすべてを捧げました。
不器用だったけれど、私の「初めて」を彼にあげました。
本当に私はうぶという言葉で足りるのかと思うくらい、そっちの方面にも全く知識がなくて。
知識はないというか、マンガやアニメなどではそういうことには関心を持ったこともありましたが、自分自身のこととなると全くだったのです。
だからこそ、彼が大人にも思えました。
結婚する人になるんだから、まだ結婚はしてないけどもう結ばれてもいいと思いました。
ただ、妊娠だけは望まなかったのでそのことは彼にもちゃんと伝えて協力してもらいましたが。
外泊もしたし、旅行好きの彼に誘われて海外旅行デビューも果たしました。
その前に、彼が実家に来て両親に会い、「瑠璃の海さんを外国へ連れていきますから」とちゃんと挨拶してくれたんですよ。
だから彼も私のことを、将来のことを考えてくれているんだと思っていたのです。
両親もそうでした。
彼といろんなところにお出かけすることが多くて、休日はほとんど家にいないというくらい充実していたと思います。
楽しいことばかりで、夢のような。
これは現実?
本当に私は幸せになっているの?
私は愛されているの?
ほっぺたをつねってもいいくらいに幸せだと思っていたのですが。
本当に楽しくて嬉しくて幸せで、ずっとこんな日が続けばいいと願っていたはずなのに。
ずっと、ずっと彼にこうして愛されたいと願っていたはずなのに。
その夢のようだという思いが、やがてダーク(=闇)な私を出現させることになってしまったのです。
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無理なのかな・・・。
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さすがの私も、少しあきらめと弱音が出てきていたかもしれません。
そんな時に、突然あの人との出会いがありました。
(今のダンナじゃないです)
そうです、あっと思うような出会いはいつ訪れるかわからないんです
新たに申込書で先に顔写真は拝見はしていましたが、まあまたいつものパターンかなと半ばあきらめ気味で(笑)
ちょうど外国旅行から帰ってきたという彼と、大阪の中心地で初めて会うことになりました。
私が待ち合わせ場所に行くと、すでに彼は来ていて、噴水の縁に腰かけていました
。
その姿を見た時、私は何か違うものを感じました。
ひかれるものを感じたのでしょうか
彼は私より6つ上の人で、コンピューターエンジニアの仕事をしている人だったと思います。
体格も大きくてがっしりしていて。
初めて言葉を交わした時、その優しそうな感じや笑顔がいいなと思いました。
外国旅行のお土産もわざわざ下さって。
実は先入観を植え付けたくないなと思って、私はコミュニケーション方法について説明はしませんでした。
しかし、彼はもしかしたら使えるかもと思って、わざわざ手話の本を持ってきてくれていたのです。
幸い、彼の言葉はまだ分かりやすい方で、普段と同じようにやり取りができました。
初めてのデート場所は、大阪の大きな水族館「海遊館」。
ゆっくりと水槽の中の魚たちを眺めながらおしゃべりして回っていたのですが、その時気づいたことが。
魚を見る時、一緒にしゃがんだりとか、私と同じ目線で一緒に見て話してくれていたのです。
一緒の目線で、肩を合わせるようにして近距離で話してくれている。
そのことが、これまでと違うと大きく感じました。
表面では普通に話しながらも、私はどこかドキドキを感じ始めていました。
一緒に楽しんで、一緒に感じて、距離を近づけようとしてくれている。
そのことを強く感じ取れたのだと思います。
それが、私の心に喜びをもたらしてくれた。
デートの終盤になり、私たちは大きな観覧車に乗りました。
私は、異性と一緒に過ごすという意識があまりに低すぎて
彼の向かいに座ったら、彼が「何でよ、こっちおいでよ!」という感じで隣の位置をバンバンと叩いたので(笑)
思わず自分に苦笑して、慌てて彼の隣に座り直しました。
もう夕方になっていたので、正面の夕日が眩しかった。
いつの間にかお互い無口になっていて、彼の腕が私の肩を抱いていました。
本当に恋人同士のシチュエーションが現実では全くわからない私、多分カチコチになっていたと思います。
そしたら、突然彼の顔が近づいてきてキスをされそうになりました。
私は思わずビックリして体を引いてしまったので、キスには至らなくて(^_^;)
キスされるということすらわからなくて、いきなり接近されたからびっくりしたのと。
実は、ああ笑い話になってしまいますが、実は彼の鼻毛が出ていたんです!
ごめんなさい、それが見えていたから更に引けてしまって・・・でも言えなかった
奥手と思ったのでしょうか、彼は特にとがめるでもなく、ぎゅっと私を抱きしめてきました。
私もただ抱きしめられるだけで、腕のやり場にも困るばかりで、ただひたすら夕日に視線を向けてました。
ああ、もうほんとに恋の「こ」も全くしたこともない私には、ハードル高かったんですよ!
28年間、全くの経験なしですよ!?
いきなりキスされようとも想像だにしなかったし!
ってか、手早くないかー!?(笑)
でも、それは後日証明されましたが(^_^;)
そしてこの日から、この男性Tさんと恋人同士になったのでした。
生まれて初めて私に恋人ができた日。
私にとって、Tさんは本当に大人に見えました。
6つも上だったから、当時34歳。
当時の私にとっては、別に更けているとも思わなくて(笑)
私には到底無理なエンジニアという仕事をしているくらいだからコンピューターにも詳しくて。
相手をどんどん引っ張ってくれるようなリード力があると思っていました。
彼から与えられる世界、言葉、情報、すべてが新鮮でした。
彼と過ごす時間が本当に楽しみで、会社に行っている日以外は、がらっと生活スタイルが変わって。
彼が優先事項第一になっていました(笑)
そして、私は彼が結婚相手になるんだと信じていたのです。
その時はほんとに相性が合っていると思ったから。
生まれて初めて恋人になれて、私がこの人を愛するんだと信じたから。
彼が私のすべてになるんだと、その時は信じて疑わなかったのです。
人生で最初の恋を手に入れられたことに、私は舞い上がっていました。
だから、恋人同士になってすぐに間もないのに、私は彼に求められるままにすべてを捧げました。
不器用だったけれど、私の「初めて」を彼にあげました。
本当に私はうぶという言葉で足りるのかと思うくらい、そっちの方面にも全く知識がなくて。
知識はないというか、マンガやアニメなどではそういうことには関心を持ったこともありましたが、自分自身のこととなると全くだったのです。
だからこそ、彼が大人にも思えました。
結婚する人になるんだから、まだ結婚はしてないけどもう結ばれてもいいと思いました。
ただ、妊娠だけは望まなかったのでそのことは彼にもちゃんと伝えて協力してもらいましたが。
外泊もしたし、旅行好きの彼に誘われて海外旅行デビューも果たしました。
その前に、彼が実家に来て両親に会い、「瑠璃の海さんを外国へ連れていきますから」とちゃんと挨拶してくれたんですよ。
だから彼も私のことを、将来のことを考えてくれているんだと思っていたのです。
両親もそうでした。
彼といろんなところにお出かけすることが多くて、休日はほとんど家にいないというくらい充実していたと思います。
楽しいことばかりで、夢のような。
これは現実?
本当に私は幸せになっているの?
私は愛されているの?
ほっぺたをつねってもいいくらいに幸せだと思っていたのですが。
本当に楽しくて嬉しくて幸せで、ずっとこんな日が続けばいいと願っていたはずなのに。
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その夢のようだという思いが、やがてダーク(=闇)な私を出現させることになってしまったのです。
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