こないだ借りた、とある本を読み終えました。


それはとある障害に関する本で、働いていた著者がその障害を抱えていたことで経験したことや、著者からのアドバイスや願いなどが書かれていました。


本人も自身の障害には気づかずにずっと生きてきて、働いているうちに初めて自覚し、その障害と向き合うことになりました。


見た目には全くその障害者と分からないので、他人に理解されることも困難な上に、本人も自覚がないのでどうしていいのかわからなかったりする。


抱えている障害は違えど、何だか他人事には思えませんでしたあせる


だから、わざわざお借りして読んだのです。


あまり詳しくは書きませんが、その障害は「発達障害」に関することでした。


その本の中で、印象的だったことがあります。


著者はその障害ゆえに、周囲の理解を得ることが難しかったのですが、同じ職場の1人の先輩にだけは理解を得られ、すごく支えられていました。


その先輩のおかげで、著者は自ら受診に赴き、自身が発達障害を持っているということがわかったのです。

その先輩も同様に働いているわけなので、その仕事の傍ら著者をサポートし、指導することはとても大変だったと想像がつきます。


でもその先輩の支えがあったからこそ、著者はその障害、そして自分自身に向き合い、少しずつ克服しながら働き続けることができました。


その点では、著者は非常に恵まれていたと思います。


多くは自分が抱えている障害すら自覚がなく、うまく働けなかったり周囲と人間関係を築けなかったりして、同じ職場で働き続けることすら困難かもしれません。


ではなぜ、その先輩は非常に難しいその障害を持った著者を、自分の仕事を抱えながらもサポートし続けられたのでしょう。


先輩の他の人は著者に対する指導を投げ出したり、関わりを持ちたがらなかった人もいたと思います。


著者もそのことに気づいたのでしょう。


だからとある日、先輩にその質問をしたことがあったそうです。


「どうしてこんな自分に、ここまでしてくれるのですか?」


その問いに、先輩はこう答えたそうです。


「あなたが一生懸命しているのがわかっていたから。一生懸命しているのに、できない。それがなぜなのかを理解したくて、私も一生懸命頑張ったんだよ」


この答えを見て、胸が熱くなりました。


やっぱり、この先輩はすごいですね。


自分の教え方が悪いのか、何が問題なのか、そのことをただ突き止めたくて、そうしているうちに偶然に著者の障害の可能性にたどり着いたのです。


あと、著者が働いていた職場は医療関係だったので、先輩や先輩の夫・彼女の母も医療関係者でした。


そして、著者の障害のことも知識があり、彼らたちもサポートしてくださったそうです。


先輩だけでなく、先輩を中心とするネットワークが広がり、いろんな面でのサポートがあったようです。


著者が一生懸命やっている、その姿勢が最初にこの先輩にちゃんと伝わり、理解されていたのですね。


同じ障害を持っている人でも、誰もが同じように一生懸命していたり、自分自身に向き合おうとするとは限らないと思います。


著者のあとにその職場に入ってきた人も、同じ障害を持つ人だったのですが、自覚がない上に、何とか努力して改善しようとする姿勢はあまり見られなかったようでした。


そして同じ障害を持つ身だからこそ分かる著者がアドバイスしたり力になろうとしても、その思いは届かずに、その人はその職場を途中で去ってしまいました。


「一生懸命しているのにできない」


そのことは、私にも分かるような気がします。


場合によっては、それは甘えじゃないの?って言われることかもしれません。


人にその理解を得るのはとても難しいことかもしれません。


でも、いかに自分がどう向き合っているかで、やはり違うだろうなと思いました。


私は、今の仕事でもまだ甘えがあったかもしれないな~って反省しちゃいました(^_^;)


ちょうどその日の晩、何がきっかけだったのかわからないけれど私の仕事の話になり、そこで私の弱点というか欠点が明らかになったという(笑)


こういう風にずっとやってこれていると思っていたのですが、そこにとある落とし穴があるのが分かったのです汗


そのことでダンナはみっちりとお説教を…いやいや、ちゃんと珍しくアドバイスしてくれました(^_^;)


私もさすがにそのアドバイスはちゃんと受け入れられて。


いや、普段のダンナのアドバイスって、ちゃかすことが多いんだから(^_^;)


今からでもその落とし穴について自分にできるなりのことをしていくだけでも、きっと今後のためにもいいことのはずと思って。


伝わるかどうかはわからなくても、それでもきっとしないよりはましだと思います。


著者もちゃんと自分自身に向き合い、変えていこうとする人でなければ、先輩たちの努力も思いも全て届かず、残念なことになっていたでしょうね。


でも、そういうこともきっと少なからずあることだと思うし、それも現実だと思います。


自分に向き合う。


それはとっても容易なことではないし、まだまだ果てしないかもしれないけど、少しでもその姿勢を持っていようとするだけでも、少しずつ何かが変わっていくかもしれませんねニコニコ


頑張ります~(笑)



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