今朝、立ち読みで本を見ていると、こんな本を見つけました。
タイトルは少しうろ覚えだけど、「おもかげ復顔師」。
東北大震災で犠牲になった方々のご遺体から復顔し、復顔師がそのおもかげを優しいタッチで絵に書いたもので、その絵の横にそのおもかげと対面した身内の言葉が簡潔な文章でつづられていて、その簡潔さがかえってすごく胸を突く…
一度、新聞記事で紹介されていたのを覚えていたので、実際にお目にかかるのは初めてでした。
最初から読んでいって…たくさんの復顔されたお顔は、どれも安らかにほほ笑んでいました。
小さな赤ちゃんから老人まで…。
笑いじわまで再現されていました。
丁寧かつ綺麗に心をこめて復顔されたんだろうなって、優しく淡い感じの絵からもとても伝わってきました。
おもかげに対面したご家族の方は、泣いて声をかけたり、泣き笑いしたり…どなたも対面できて本当に良かったんだろうなと思いました。
未だにご遺体が見つからない方も大勢いらっしゃるでしょうし、遺体の判別が難しかったでしょうし、その中でこうやって復顔されたのって少ないんでしょうね。
対面したご家族の言葉はまさしく心、魂からの叫びで、読んでいて思わず目に涙が浮かんでしまいました。
本屋さんで泣いたらあかん、あかん…。
きっと天国のご本人に届いたでしょうね。
きっと双方とも救われたはず…そう思いたいです。
復顔する方の復顔師の方も、とてもお辛い、大変な仕事だと思うのですが、誇りを持ってこれからも続けていって下さればと思います。
でも本当に泣けそうな、切なくて、心洗われるような、素敵な本でした。
改めて、犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
東北大震災の恐ろしさは決して忘れません。。。