「ラポール」という言葉があります。
"rapport", フランス語らしいのですが、信頼関係のことです。
医療現場、カウンセリングの場などで用いられます。
ここで言われる場合、患者さんと医師、治療者との間の信頼関係を指します。
私は心理カウンセリングを専門的に勉強したことはないので医師の話に限って述べますが、私たちも医学部で医療面接について学びます。それは悪いところを明らかにし治療を進めるための情報集めだけを目的としたものではありません。
ラポールとか信頼関係と言った時に、患者さんが先生を信頼する場面は容易に想像できます。しかしラポールは「関係」というように、患者さんから先生への一方通行ではありません。では先生の側から患者さんへのラポールは何か。医師として、患者さんの病気や怪我を治療し、苦痛を取り除いて日常生活を取り戻せる様にしたいと本気で思って取り組むこと。「患者さんが自分の指示(服薬や安静など)を守ってくれると、信じる」というのとは、少し違います。むしろ、患者さんからの信頼に応える、という方が近いかもしれません。
私は医師の立場と患者の立場を日に何度も行き来していますが、医師としてのラポールをきちんと作れているか、自分の仕事に対する姿勢を改めて見直したのでした。
