「秋分」と陰陽 | 星とつながる366日

星とつながる366日

星を知り、星の流れに乗ることで
もっと人生を楽しくしたい。
西洋占星術とタロットを中心に鑑定をしています。

9月23日10時13分、太陽が天秤座に入り、
二十四節気の「秋分」を迎えます。
 
秋分と春分は一年の中で
陰と陽のバランスが同じになる日
 
一日の中で昼と夜の長さが
ほぼ等しくなります。
 
古くから秋分と春分は、
『あの世とこの世が最も近づく日』だと
言われてきました。
 
理由を調べると
仏教に由来するようですが
 
少し視点を変えて「陰陽論」で考えても
「彼岸にあの世が近くなる」というのは
なんとなく理解できるものです。
 
 
陰陽の太極図を
ご覧になったことはあるでしょうか。
 
陰陽のバランスは
この白と黒の勾玉の形が合わさった
「太極図」で表します。
 
「白」=「陽」
「黒」=「陰」
 
です。
 
太極図の解説は話し出すと限りがないため
ここでは省略します。
 
 
まずこの太極図を
一年のサイクルに当てはめると
このようになります。
 

 

 
そして
一日のサイクルに当てはめると
このようになります。
 

 

 
この2つを重ねると
春分=日の出
秋分=日の入(日没)
に当てはまります。
 
秋分の陰陽バランスは
日没と同じような感じなのです。
 
一日の中で日没は
「黄昏時」と呼ばれており
「おうまがどき」と呼ばれることもあります。
 
漢字で書くと
「逢魔が刻」「大禍時」など。
 
古くから
昼と夜が入れ替わる夕暮れ時は
あの世とこの世の境界線とされていたそうです。
 
季節による陰陽の変化を、
円ではなく横並びに
表示するとこんな感じです。
 

 

図はこちらのサイトからいただきました。
 
あくまでこれは私の感覚ですが
夕暮れ時の空を見てると何となく、
陽と陰が切り替わる瞬間の
不安定さを感じることがあります。
 
「不安定さ」=「隙」です。
 
その「隙」から
「あちらのもの」が来るのではないでしょか。
 
もちろん「あちら」から来るのは
良いもの・悪いものも、色々ですけど
 
ぼんやりとした向こうに
なにか見える気がするように
 
不安定なバランスの中で
「あちらのもの」が近くなるような
気がしています。
 
秋分の日は
そんな夕暮れのような日。
 
微妙なバランス感覚を
味わってみるのも良いかもしれません。