小学生の頃
宿題で身近な人に
戦争体験を聞いてくる
というのがありました。

祖父に話を聞きに行ったのですが
一般的な話が中心で
体験談はあまり語ってくれませんでした。
今になって思えば
まだ小さな孫娘に聞かせられる様な話では
きっとなかったのだと思います。

とてもとても
想像を絶する辛い体験をしてきたんでしょうね。

祖父や、その時代の人々の人生を思うと
胸を締め付けられ
息ができない様な思いになります。

そんな祖父は晩年はとても穏やかで優しく
私にたくさんの愛を注いでくれました。
お絵描きをしてくれたり
歌を歌ってくれたり
美味しいものを一緒に食べたり
動物園に行ったり
動物を育てたり
祖父の優しい笑顔を思い出します。

そんな祖父に愛された記憶に支えられて
生き地獄かとも思えた
辛い時期も乗り越えてきました。

祖父が注いでくれた愛は
まだここにあったのです。
今もまだ生き生きと
祖父の愛のエネルギーは
その時と変わらずここにあるのです。

祖父にしたら
ただ何も考えず
注いでくれた愛だったに違いないのです。
それでも
私のその後の人生を
祖父がこの世を旅立ってからも
まだ支え続けてくれています。

祖父は私に何も求めませんでした。
どんな孫であって欲しいとも
何も望みませんでした。
ただ、そこにいる私そのままを愛してくれました。

それがどれ程大きく偉大で
私の人生を支え続けているか。

無性の愛のエネルギーとは
私にとって
とても尊くありがたいものです。

何も求めず
ただここにある幸せをかみしめ
愛を伝えていけたら
ステキですね。