野村萬斎さんのラジオ『野村萬斎の新春福袋』に香取さんがスペシャルゲストとして出演。


(当初 1/1放送予定が 1/7に変更になりました)


https://contents.atarashiichizu.com/?p=23071&post_type=chizu_topic 


香取さん出演部分をメモしました。


その②です。


その➀はコチラ↓


https://ameblo.jp/ruricocorocolor/entry-12835923984.html 





「職業・寺山修司」「職業・野村萬斎」「職業・羽生結弦」のお話が出た続きから。


野村萬斎さん:まさしく職業が「香取慎吾」であり、


香取慎吾さん:はい


萬斎:その「職業・香取慎吾」が「職業・寺山修司」をやるということなんでしょうか


香取:『テラヤマキャバレー』という舞台をやらさしてもらうんですけど楽しみです


https://www.umegei.com/terayama_cabaret2024/ 


萬斎:最期の47歳の死の間際からまた、


香取:亡くなられた前日の話


萬斎:デヴィッド・ルヴォーという日本でもおなじみの


香取:はい


萬斎:とてもステキな演出をなさるルヴォーの演出でっていうのでね、話題ですごいですね


香取:あまり舞台をやられていないんですよ、僕は(笑ってる)


萬斎:あ、そうですか??僕は『日本の歴史』も拝見しましたよ、三谷さんの


香取:ありがとうございます


萬斎:あれも大変おもしろかったです


香取:そうなんです。だから三谷さんに呼んでいただいて、あの、舞台に立つことはあるんですけど、だから他の演出家の方とかとやるっていうのはあんまり経験がないので。しかも日生劇場とかすごい。だから共演者の方々もすごい舞台の人たちとかで


萬斎:成河(ソンハ)さんとかね


香取:はい。だからもう(笑ってる)すごい舞台のプロフェッショナルの中に入っていくみたいですごい楽しみにしています


萬斎:いやいや、そこでまた「職業・香取慎吾」(笑いだした)さんが、、どういうふうに寺山自体をどこまで描くのかちょっとあれですけど、やっぱりその寺山のいろいろなマルチな部分と多分香取慎吾さんが重なる部分っていうものを期待して、


香取:でもあのデヴィッド・ルヴォーさんが、うーん、作られた あのぉ、ほんとに脚本の内容、すごく魅力的で。

亡くなる前日に、あの、「寺山修司としていままで最高の作品を作れたのかい?」と。

あともう何時間しかないけど「最後に自分にとって人生最高の作品を作ってみないかい?」っていうリハーサルを始めるみたいな。もう死まで時間が迫ってる中で最後の作品を作ろうとするっていうストーリーになってます


萬斎:なるほど


香取:はい


萬斎:じゃあ、それはある種夢の世界でも


香取:夢の世界ですね


萬斎:なんか面白い仕掛けはあるんですか


香取:「音楽劇」っていうジャンルみたいで僕はそこも(笑)あまり知らなかったんですけどぉ


萬斎:おほほほ(笑)そうですか


香取:はい。ミュージカルとは違うんですよね!(ハキハキ)


萬斎:うん


香取:ミュージカルは今回勉強しました。台詞も歌にする


萬斎:うん


香取:のがミュージカル


萬斎:うん


香取:音楽劇は台詞が歌にはなってない


萬斎:なるほど


香取:感じなんですよね?(๑´ㅂ`๑)


萬斎:なるほど


香取:そうみたいです。だから結構パワフルに歌を歌うシーンもありますね


萬斎:なるほど


香取:はぁい


萬斎:それはまさしく歌も歌う香取慎吾


香取:楽しみですよね


萬斎:でもまぁとにかく寺山修司っていうと白塗りもしたり演劇をしたりとかっていうこともあったりとかやっぱりサイケデリックだったり当時非常に前衛というね、まぁやっぱり「アーティスティックにどう生きるか」っていうことをね極めたひとつのシンボルというか


香取:「アーティスティックにどう生きるか」おおお〜


萬斎:やっぱり彼の目線っていうのは、「しんごちん」だったり「慎吾ママ」になったりするようなちょっとやっぱりいままでの人間のおそらく目線と違うところから光を当てるようなことがあってそれがやっぱりある時代を作ったんじゃないかと私(わたくし)は勝手に思ってるんですけどもなんかそういう意味ではほんとにぴったりだな、是非、


香取:頑張りたいと思います。頑張って楽しみます


萬斎:さて、そういう意味で言うとね、今回も歌を歌われるということですけども、歌については韓国の13人組の SEVENTEEN とのコラボというのもされてるんですよね


香取:歌ってます。『BETTING』っていう曲ですね。

(『BETTING』が流れ始まる。)

これは草彅剛の『罠の戦争』ドラマの主題歌のオファーをいただいて更に、SEVENTEEN というグループとはいつかご一緒したいなぁって。最近僕が歌をやらさしてもらってるのはいろんな方とフィーチャリングして一緒に曲を作ってっていうことが多くて。その中で一緒にやってみたいなっていうのと主題歌の話がひとつになって作ったんですけど、韓国のグループだしスタッフの方たちも韓国の方で、リモートでほんとにパソコンを前にして曲を作っていくっていう作業はとても大変でしたね


萬斎:そうですよね


香取:しかも通訳の方が入ってたり、で、お互いのスタッフも何人もモニターの中に何人もいる中で、ここの曲どうしよう、歌詞をなになにってつめていく作業がすごい大変で、でも苦労しただけあって で、レコーディングは日本に彼らが来てくれて一緒にできたんで 話し合いはそのモニターの中でリモートで何度もしているのにレコーディングで初めて会った感じでお互いとても嬉しく一緒にレコーディングを時間かけてやらしてもらって自分でもとても好きな曲になりました


https://youtu.be/hTbJmczD6is?si=UC0RIQ69YEYGFjVJ 



https://youtu.be/sfLBtvF8TDo?si=GZ02PQO8qh29klNo 


萬斎:(曲を聴きながら)かっこいいですねぇ 韓国のミュージックシーンをね席巻してるという、


香取:ほんとですね


萬斎:こともありそのコラボするとき実際には構成から考える感じですか?


香取:そうですね。いつも曲とかだと、曲、音楽なのにミュージックビデオだったらこうとか、ステージの演出としてはこうっていう説明をみなさんにして、


萬斎:なるほど


香取:先に


萬斎:うん


香取:ミュージックビデオで映像だと赤い布が出てきて、草原でその布が飛んでいってその先には海が広がって、とかそんな曲を作りたいみたいな映像で説明することが多いですね


萬斎:ほぉぉ


香取:なんかきっとライブの演出とかをしてるからなんですかね?

で、曲がどんどんちょっとずつできていくともう1回立ち返ってその、「このギターの強さだと最初に言っていた映像の草原で草がゆらゆら風で、っていうのには強いよね」「あ、そうだ、強い。だからもうちょっと軽やかに」とかその映像からみなさんに説明してることが多いですね


萬斎:なるほど


香取:うん


萬斎:私(わたくし)も演出などするときにやっぱりそのときのお客様なり視聴者との時間の共有感、空間的共有感、色彩的共有感、それから言葉の意味。意味がとても重要なこともあれば、意味もなく楽しいとか(笑)


香取:あああ(✪▽✪)(←嬉しそう。共感?)


萬斎:っていうことも当然映像ではあると思いますしね


香取:はぁぁ(熱心に聞いている)


萬斎:なんか僕はね、そういうとこで芸術、アートって言ったときにね、僕なんか日本のものやってる「古典芸能」っていう古くはお巫女(みこ)さんがね、なにか神に取り憑かれて舞を舞うとかね、


(萬斎さんが話している間、生徒のように興味深そうに熱心にあいづちをうちながら聞いている様子の香取さん)


萬斎:て、いうことにも通じるような僕のやってる古典芸能というのはどっちかっていうとそういう部分があるのでね。

そうするとその理屈を超えた部分っていうものをどう共有するか、そのお膳立てとして言葉や空間や時間軸ってものがいろいろあるような気もするんですけどもね


香取:うん、、、


萬斎:いま、お話をうかがっていてね、なにかちょっとそういうやっぱり非常に全方向な方なんだろうなっていう


香取:なんかいろんなところに意味を持たせて


萬斎:うん


香取:作っていって、自分はちょっと忘れていてあとあとそれに気づいてびっくりすることもありますよね


萬斎:なるほど。アイデア覚えてらっしゃる方ですか?


香取:アイデアですか?(๑˙―˙๑)(←ピンときてない様子)今後やりたいなぁとか?のアイデア?


萬斎:も、ありますし、例えばその何回か打ち合わせをしているときにあのときこう、しゃべったとか。その場でひらめいたアイデアが


香取:ああ!電球キラキラあんまり覚えてないです(恥ずかしそう)


萬斎:(笑)結構僕もそうですけどね


香取:「あのとき言ってましたよ」って言われて「エエーッ そうなんだ?」


萬斎:(笑)


香取:「いいね、そのアイデアいいね!」みたいな。「いやいや、あなたがいったんですよ」「エーー!す、、俺すごいね」みたいな(笑)


萬斎:うん


香取:覚えてないこと多いですね


萬斎:ほんとに皮膚感覚というか


香取:もう、「いま」、「いま」で


萬斎:なかなかすばらしいですね


香取:ありがとうございます


萬斎:そういうひらめきがね、出るっていうことがなんでしょうね、とてもエンターテインメント含めてね、重要になると思いますが。さて、お時間もそろそろ


香取:あ〜あっという間ですね


萬斎:ありがとうございます。

最後にですね、表現者としてなにかこれからの特にこの1年もありますし、そんなことも含めてこの年頭にあたってみなさんへのメッセージというかありますか?


香取:エエ……ッ エ〜ッ…(香取さんにしてはなんだか珍しい「どうしようかな」という感じ)

自分がどういうふうに生きていくんだっていうのがだいぶ見えてきた感じがしてて、あ、それこそコロナ禍でみんながどこにも動けなかった中で、うさぎ年だからぴょんぴょん飛び回るぜぇ!とか言いながらほんとに個展もライブも含めて日本中いろんなところに行けたんで、今年は2024年は辰年、龍のごとく更に上を目指して、自分だけじゃなくもちろん応援してくれるみなさん、周りのスタッフみんなでもっと上を目指して高みを目指し、より大きな笑顔をみんなと作っていきたいですね


萬斎:すばらしいキラキラ いや、ほんとにこの辰年、ますますのご活躍楽しみにしております


香取:ありがとうございます


萬斎:本日のスペシャルゲストは香取慎吾さんでした。ほんとにどうもありがとうございました


香取:ありがとうございました!




https://twitter.com/ktrsngofficial/status/1736427400316244311?t=prfTXf7D6ckv1dgTgRl1Ew&s=19 

 

萬斎さんのお話が大学の講義のようでなんだか哲学的なものも感じたり、それを生徒のように興味深そうに熱心に聞いているような香取さんの様子が相づちや言葉から浮かんでくるようでした。


終始元気でハツラツとした声の香取さん。


「ズルい」や「見せているようで見せていない」「中味が見えない方が魅力的なんじゃないか」「見えない部分をもっと見たいなって思ってくれて」というお話はとても印象的でしたおねがい